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吉本ばなな×「遠野物語」が人生に光を灯す
ヨシモトオノとは、吉本ばなな×「遠野物語」!
日常にふと口をあける世界の裂け目。
生と死の境界がゆらぐとき——心に小さな光を灯す物語たち。
天井の木目に小さな顔があった。何度見ても顔だった。知らないおじさんの顔。
木目って人の顔に見えるよなあ、小さいときも風邪を引くと木目がいろんなものに見えたな、と思ったら、そのおじさんがにやりと笑った。こちらの考えを見透かすように。(「思い出の妙」より)
民俗学者・柳田國男が地方の不思議な伝承を集めた不朽の名作「遠野物語」。
これは「不思議と言えば不思議で、そうでもないと思えばそれっきり忘れてしまう」小さなエピソードを集めた「吉本ばなな版遠野物語」!
目次
だまされすくわれ
引き出し
唐揚げ
渦
幽霊
光
みだしなみ
炎
花
わらしどうし
楽園
最良の事故物件
思い出の妙
あとがき
担当編集者より
吉本ばななさんから「ヨシモトオノ」というタイトルをうかがった時の興奮は忘れられません。吉本さんの小説にはたびたび、少し不思議なことが登場しますが、それが現代の「遠野物語」として書かれるというコンセプトに胸が躍りました。
完成した作品を拝読しながら、「こういうことは本当にあるんだ」という感覚がどんどん強まりました。
一篇ずつに世界が凝縮されていて深い味わいがあり、通して読むと、長さも内容も異なる13篇が一つに結ばれて、世界の輝きが増すような感覚があります。もちろん怖いのですがそれ以上に、私たちの生活のそばに当たり前のようにあるしるしが光りだすときの胸のドキドキが勝ります。
『ヨシモトオノ』を読んでわかったのは、「怖い」とは、それまで見えなかった世界の深さに気がつく感覚だということです。読み終えたあと、世界が前とは違って見えます。
装画は矢澤利弘さん。吉本さんとも深いつながりがあるホラー映画の名匠ダリオ・アルジェントの研究家でもある矢澤さんの絵は、怖いだけではない、本書の哀しさと美しさを完璧に表しています。
レビュー
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