スタンダードブックストア
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TENNOJI BASE
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佐藤俊樹『桜が創った「日本」』
¥946
一面を同じ色で彩り,一斉に散っていくソメイヨシノ。明治初めに見出されたこの桜は,凄まじい勢いで全国に拡がって行った。さまざまな語りが生み出される中で,どんな意味をあたえられてきたのか。語られた桜と現実の桜の往還関係を追いながら,そこから浮かび上がってくる「日本」の姿を,近代という時代とともに考える。 【目次】 まえがき Ⅰ ソメイヨシノ革命 1 「桜の春」今昔 桜、桜、……/昔の桜景色/江戸の桜/ソメイヨシノはすべてクローン/花見の時空/多品種型と単品種型/吉田兼好の花見/ソメイヨシノ革命 2 想像の桜/現実のサクラ 花と名/「桜」とよばれた理由/ヨシノの由来/「名」の力/想像の美・現実の美/「吉野の桜」はなかった/言葉と想像力/絵に画いたような……/説話の宇宙/理念の重力/起源と反起源の遠近法 Ⅱ 起源への旅 1 九段と染井 明治三年のソメイヨシノ/三つの年代/創建当時の境内/ソメイヨシノ説の典拠/染井と九段と上野/土地愛の多重性/「四季の遊び場」 2 ソメイヨシノの森へ 吉野桜の出現/「日本」と桜/新しさの魅力/公園と公共/戦争と事業/普及のメカニズム 3 桜の帝国 起源への視線/ナショナリズムの科学/伊藤銀月と井上哲次郎/桜らしい桜/大正期の飯田/日本らしさと桜らしさ/「桜の国土」の生成/「桜の国土」の拡張/風土と民族 4 逆転する時間 始源の桜の誕生/書き換えられる歴史/「山桜」の同心円/日本らしさの超自然学/旧い桜・新しい桜/逆転する時間/見出された起源 Ⅲ 創られる桜・創られる「日本」 1 拡散する記号 花の時間と人の時間/拡散する物語/桜語りの戦後/想像される「歴史」/「みんな」のモノローグ/空転する言葉/不死のゼロ記号 2 自然と人工の環 桜のエコノミー/嫌われる理由/「日本の自然」は一つでない/自然・人工の反転/美しさの根底/「桜」とは何か/「桜」の自己創出/ありえた「桜」とありえた歴史/「日本」の自己創出/ソメイヨシノの明日 あとがき 桜のがいどぶっく・がいど 新書 / 238ページ
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勝木俊雄 『桜』
¥946
花は桜──.古来より日本人はこの花を愛し,格別な想いを寄せてきた.里の桜,山の桜.豊かな日本の自然に育まれ,桜は各地で多種多様な姿を見せながら息づいている.都会にも咲く‘染井吉野’は,日本人の美意識を象徴する.植物としての基礎知識から,歴史・文化とのかかわりまで.心をとらえてやまない,花の魅力のありかを伝える.カラー口絵4ページ. ■編集部からのメッセージ 春が恋しくなる 年齢を重ねてくると桜の花が胸にしみるのは、なぜなのでしょうか。冬の寒さが厳しい年は、殊のほか、春の訪れが待ち遠しくなります。そうして待ちに待った季節が到来。満開の木々を見上げると、「ああ、今年もしっかり咲いてくれているな」と、まるで親しい友人と再会したときのような気持ちになります。本書は、桜の第一人者である著者に「生き物としての桜」という視点から、この花の魅力を語っていただきました。本書を読むと、いつもの春とは違った目で桜が見えてくるかもしれません。 pagetop 目次 カラー口絵4頁 はじめに 第一章 桜の基礎知識 1 日本の桜 2 桜のかたち 3 サクラの分類 第二章 ‘染井吉野’ 1 桜といえば‘染井吉野’ 2 ‘染井吉野’の生い立ち 3 命短き‘染井吉野’? 第三章 里の桜 1 人が創ったサトザクラ 2 多様な栽培品種 3 文化遺産としての栽培品種 第四章 山の桜 1 桜は生きている 2 サクラの一生 3 十種のサクラの楽しみ方 第五章 桜のこれから 1 温暖化と桜前線 2 桜の管理 3 植える桜の種類 4 新しい桜 桜に関する参考図書 おわりに 新書判 / 238ページ
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平出 眞 編著『美味しい櫻 食べる桜・見る桜・知る桜』
¥3,300
SOLD OUT
本書は「食べる・見る・知る」の3つのテーマ見て愉しく、食して美味しい花「桜」。本書は「食べる・見る・知る」の3つのテーマでその魅力を掘り下げます。食べる桜の栽培・加工の様子や全国の桜スイーツ、桜レシピは必見。桜名所一覧や桜にまつわる歴史や物語も掲載され、日本人必携の一冊です。 春が待ち遠しくなる、春が何倍も楽しくなる、 桜の魅力がたっぷり詰まった一冊です! ●豪華な顔ぶれが登場! 菊乃井主人・村田吉弘氏、福聚寺住職であり芥川賞作家の玄侑宗久氏、桜守・佐野藤右衛門氏など各界の著名な方々の、特別インタビューや寄稿文を多数掲載。また、人気の女流画家・山岸泉琳氏による「泉琳桜」を贅沢に配した豪華な装丁も魅力です。 ●簡単でおいしい、桜のレシピつき 和・洋・中からパン、スイーツ・カクテルまで、桜を使ったレシピ27品を掲載。『アルケッチァーノ』『飃香』など人気店シェフによる絶品レシピをお試し下さい。 ●役立つ「名所一覧」と「さくら図鑑」 日本全国の桜名所150ヵ所と名桜60本を地図入りで紹介。また60品種の桜の図鑑が付き、お花見が10倍楽しくなります。 日本人が大好きな「桜」。 春のお花見は待ち遠しい行事の一つではないでしょうか。 そして桜は“見て愉しく、食して美味しい花”でもあります。 本書は、「食べる・見る・知る」の3つのテーマで桜のさまざまな魅力を紹介します。 「食べる桜」では、そのルーツや貴重な栽培加工の様子を取材。 また全国の桜スイーツを多数掲載し、食卓を春色に彩る桜レシピも公開しています。 「見る桜」では名所案内のほか、桜の芸術作品を、 「知る桜」では桜にまつわる歴史や物語を紹介。 ガイドとしても読み物としても楽しめる、日本人必携の一冊です。 【目次】 1章 食べる桜 桜とお菓子(とらや協力) 桜と和食(菊乃井主人/村田吉弘 氏) 食用桜の産地を訪ねる 食用桜のルーツを探る 全国 桜スイーツ&食とお酒めぐり(120店140品) おいしい桜クッキング(和洋中27品のレシピ付き) 2章 見る桜 桜の里にて (桜守/佐野藤右衛門 氏) (写真家/青野恭典 氏) (作家/玄侑宗久 氏) 日本三大桜名所 日本三大巨桜 全国の桜名所・名桜ガイド 描かれた桜 世界の桜 3章 知る桜 桜の基礎知識 桜と日本人 読まれた桜・書かれた桜 桜を植えた人・守った人 【編著者:平出 眞(ひらで まこと)】 名古屋市生まれ。株式会社 山眞産業・代表取締役。「桜の食材」を開発、桜餅や桜あんぱん以外の用途を開発提案したことにより、桜スイーツという新しいマーケットを創造した仕掛け人。また仕事を超えて桜への興味関心は尽きることなく、「桜」に関する活動がライフワークとなっている。日本さくらの会会員、日本花の会会員、桜ライン311サポーター。 判型 B5判 ページ数 160ページ
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近田文弘『桜の樹木学』
¥2,508
SOLD OUT
私たち日本人は桜が好きです。 他の樹木とは比べようがないほど鮮やかに咲き誇る桜の花は,爆発的な春の喜びを感じさせてくれます。 同時に,花の盛りが短く,散り急ぐ花びらに,人の世の無情を感じとらせてくれます。 歓喜と無情・・・・・・日本人の心を強く揺さぶる桜を,桜の側から,いわば桜の本音として語らせたらどうなるのでしょう。 本書は,植物学的知識を用いて,桜とはいったいどういう存在なのかに迫ってみます。 植物としての桜,人間の文化的側面と桜の生き様,世界の桜と日本の桜の系統などなど,さまざまな角度描かれる桜の本音とは? 生物としての桜の本音を察してみると,人間が桜を観賞して感じる世界とは違ったものが見えてきます。 貴重で美しい桜の写真と繊細なイラストをふんだんに用い,資料としての価値も併せ持つ価値ある1冊。 存分にお楽しみ下さい。 【こんな方におすすめ】 ・桜が大好きな方 ・“生物”としての桜に興味のある方 ・桜を植物学的に見つめ直す1冊。今までにない価値ある1冊です。 A5判/208ページ