スタンダードブックストア
〒543-0056 大阪市天王寺区堀越町8-16
TENNOJI BASE
TEL 06-6796-8933 火曜定休
-
文学ムック 『ことばと』 vol.7
¥1,980
文学ムック 「ことばと」vol.7 A5、並製、368 ページ 編集長/佐々木敦 ロゴマーク/石黒正数 表紙・本文デザイン/戸塚泰雄 装画・挿絵/近藤恵介 【巻頭表現】 千葉雅也「間違えたらもう一度繰り返せ」 【第5回ことばと新人賞】 池谷和浩「フルトラッキング・プリンセサイザ」 佳作 藤野「おとむらいに誘われて」 選考座談会(江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦) 【特集:ことばとことば】 ◎創作 大沼恵太「ここだけの話」 大前粟生「パラパラ」 片島麦子「メントリの始末」 木下古栗「君たちはどう生きるか」 佐川恭一「不服」 瀬尾夏美「頬をなぞる」 戸田真琴「きっとしらない国」 法月綸太郎「虱博士」 笛宮ヱリ子「白い噓」 福田節郎「才能」 保坂和志「ことばとショーケン」 町屋良平「植物」 【本がなければ生きていけない】 佐々木敦「蔵書の減少と本棚の増殖」
-
【直筆短歌入りサイン本】老人ホームで死ぬほどモテたい
¥1,870
SOLD OUT
『老人ホームで死ぬほどモテたい』 上坂あゆ美 ※直筆短歌入りサイン本です。 ※直筆短歌は写真のものとは異なる場合がございます。 四六判、144ページ 思わぬ場所から矢が飛んでくる 自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。 (東 直子) 【5首】 母は鳥 姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー) 風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った 故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック 沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発 目次 スナックはまゆう エグザイルによろしく Xの値を求めていた頃 海物語 ヤニとマカロン 国民年金 夜 バズらない夏 有休で泥だんご 捕食者 グッドなピープル たのしい地球最後の日 新堀ギターをさがしてごらん 解説 根源的な存在理由を求めて 東直子 あとがき 上坂あゆ美(ウエサカアユミ) 1991年8月2日、静岡県生まれ。東京都在住。 2017年から短歌をつくり始める。 銭湯、漫画、ファミレスが好きです。
-
【サイン本】わたしの嫌いな桃源郷|初谷むい
¥1,870
SOLD OUT
『わたしの嫌いな桃源郷』 初谷むい ※サイン入りです。 四六判、144ページ 装丁 佐々木俊 完全なぼくらの、完全な世界へのわるぐち。 ─────志磨遼平(ドレスコーズ) 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』の初谷むい、待望の第二歌集。 【収録歌より】 それはたとえば、百年育てて咲く花を信じられるかみたいな話? そばにいるだけがすべてじゃないぜ月は光るだけがすべてじゃないぜ もちもちの愛 もちもちの逃避行 どこまでを希望と呼ぶのだろう 風が強い、でも諦めないフリスビー楽しい 祈りぐせのあった頃 爪切りを貸したら爪と爪が混ざる爪切りの中 永く 生きてね 初谷むい(ハツタニムイ) 1996年生まれ、札幌市在住。第一歌集『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房、2018年)。
-
文学ムック ことばと vol.4
¥1,760
SOLD OUT
文学ムック『ことばと』vol.4 編集長 佐々木敦 A5判、264ページ ロゴマーク / 石黒正数 表紙・本文デザイン / 戸塚泰雄 装画・挿絵 / 近藤恵介 【巻頭表現】 菅原睦子 【創作】 上田岳弘 東山彰良 古川日出男 マーサ・ナカムラ 【特集 ことばとからだ】 ◎小説 金原ひとみ 戸田真琴 藤野可織 松波太郎 ◎対談 千葉雅也×村田沙耶香 ◎インタビュー 松波太郎 【第三回ことばと新人賞】 笛宮ヱリ子「だ」 【本がなければ生きていけない】 小田原のどか 和田彩花
-
ねむらない樹 vol.7
¥1,650
SOLD OUT
短歌ムック『ねむらない樹』vol.7 書肆侃侃房編集部 A5判、240ページ ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之) 特集=葛原妙子/川野芽生 【巻頭エッセイ】 ホー・ツーニェン「大家増三について私が知っている二、三の事柄」(新井知行訳) 【特集1 葛原妙子】 ◎インタビュー 高橋睦郎「僕の知っている葛原さんのこと」 (聞き手:川野里子) ◎座談会 石川美南×水原紫苑×睦月都×吉川宏志 「時代が葛原妙子に追いついた」 ◎論考 尾崎まゆみ「底黒い美を発見した人──葛原妙子という防波堤」 松平盟子「空白と欠如は表裏するか──一字空けという手法をめぐって」 高木佳子「「葛原妙子」前夜──葛原妙子と潮音」 牛山ゆう子「推敲とメタモルフォーゼ」 楠誓英「立つことのさびしさ──『葡萄木立』における空間表現」 花山周子「「男の人に、そんなに責任があるでせうか」」 林あまり「葛原妙子と信仰──いちクリスチャンの視点から」 春日いづみ「葛原妙子とキリスト教──深層へ」 ◎エッセイ 帷子つらね「女王の衣装・生活者の足」 佐原ひかり「代償」 ◎往復書簡 川野里子×水原紫苑 佐藤弓生×小原奈実(「歌人への手紙」特別編) ◎トリビュート 紀野恵「西泠橋で」 井上法子「冥星」 石松佳「青濁譚」 八上桐子「旧い家」 鈴木一平「失礼な雲」 鴇田智哉「かすかなるゑまひ──『朱靈』の魚に寄す」 ◎「女人短歌」とは何だったのか? 濱田美枝子「「女人短歌」とは何だったのか?」 佐伯裕子「「女人短歌」の葛原妙子──のっぴきならない虚構」 内野光子「阿部静枝」 今井恵子「生方たつゑ」 濱田美枝子「五島美代子」 三枝むつみ「長沢美津」 長澤ちづ「森岡貞香」 【特集2 川野芽生】 自筆年譜 短歌「燃ゆるものは」(川野芽生) 小説「蟲科病院」(川野芽生) 往復書簡 山尾悠子×川野芽生 偏愛の20冊 藤原龍一郎「語りつきない歌集」 吉田瑞季「世界の波間に消えてゆく声」 山階基「跳躍と重力」 【作品】 ◎50首 大前粟生「とびひざげり」 ◎30首 高橋睦郎「銳目なるや」 ◎20首 藪内亮輔「精緻」 谷川電話「春のあこがれ」 永田紅「起こしてね」 土岐友浩「ナムタル」 川島結佳子「増やし続ける」 しんくわ「心霊スポットヒルクライムvol.1 人形峠」 石井辰彦「酒に溺れて」 佐伯紺「ファミリー・レストラン」 寺井奈緒美「ありきたる公園」 雪舟えま「続・わたしゲラルト(ウィッチャー3ワイルドハントに寄せてそしてネタバレ注意)」 中津昌子「口笛を吹く」 早坂類「小倉日記2021」 【第三回笹井宏之賞受賞者 新作】 乾遥香「10月生まれ」 瀬口真司「プライベート・ソウル」 嶋稟太郎「愛と勇気だけが」 川村有史「読書のターン」 手取川由紀「感情や星や魔法」 向井俊「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」 【書評】 今野寿美「行動する人」……『自由』(大口玲子) 金川宏「音韻、そして神話」……『ひかりの針がうたふ』(黒瀬珂瀾) 大森静佳「裏側を増やす」……『みじかい髪も長い髪も炎』(平岡直子) 吉田恭大「世界をたたむ手つきの美しさ」……『水の聖歌隊』(笹川諒) 郡司和斗「自分の弱さを差し出す、の先へ」……『崖にて』(北山あさひ) 相田奈緒「“全部あるだけ”の熱」……『ロマンチック・ラブ・イデオロギー』(手塚美楽) 駒田晶子「日常と非日常の接触」……『前線』(犬養楓) 黒瀬珂瀾「身勝手な祈りを」……『地上絵』(橋爪志保) 濱松哲朗「テンポと編集」……『広い世界と2や8や7』(永井祐) 正岡豊「韻律と抑揚」……『僕は行くよ』(土岐友浩) 鯨井可菜子「繊細なタッチングで紡ぐ歌」……『サウンドスケープに飛び乗って』(久石ソナ) 笹川諒「わくわくする」……『サワーマッシュ』(谷川由里子) 大平千賀「記憶とゆめの残像」……『バックヤード』(魚村晋太郎) 笠木拓「学校とその舞台袖」……『グラウンドを駆けるモーツァルト』(千葉聡) 染野太朗「笹舟について」……『水中で口笛』(工藤玲音) 【コラム】 大橋なぎ咲「あなたも推してしまうかもしれない」 望月裕二郎「岸壁」 藤本玲未「かつての歌会のお菓子文化に関連して」 佐藤りえ「大人のなわとび」 相原かろ「短歌にできなかったこと」 中山俊一「水の中の鏡」 魚村晋太郎「そんな自由をいずれ」 椛沢知世「短歌連作と外側の語気」 【文鳥は一本脚で夢をみる】 梅﨑実奈「不穏な時代のバイブル」 【歌人の一週間】 辻聡之 犬養楓 竹内亮 久石ソナ 【短歌に近づく】 細馬宏通「駅名を唱える」 【忘れがたい歌人・歌書】 井辻朱美「なだれくずれおちる──エネルギーの燦たるダイナミズム」 【ねむらない短歌時評】 寺井龍哉「継ぐのは誰か──」 【笹井宏之への旅】 渡辺玄英/筒井孝司 【読者投稿】 選者=永井祐/野口あや子
-
キリンが小説を読んだら
¥1,760
SOLD OUT
『キリンが小説を読んだら』 サバンナからはじめる現代文学60 読売新聞文化部 「本よみうり堂」編 四六判、208ページ ここから始まる小説を読むという愉しみ 読売新聞の読書面「本よみうり堂」で紹介された約30年分の名著60冊を1冊で網羅。 あなたは何冊読んだことがありますか? 小説を読むと語りたくなる。その連鎖こそがまさに文学なんじゃないか。 (阿部公彦) 読書は出会い。文芸はものを考える具体的な現場、今後ますます必要だ。 (蜂飼耳) 日本語で書かれた現代文学という枠の中で、読者と共有したかった。 (辛島デイヴィッド) 【今の時代を映した名著60冊の執筆陣】 秋草俊一郎 暁方ミセイ 阿部公彦 上田岳弘 江南亜美子 カニエ・ナハ 辛島デイヴィッド きむ ふな 佐藤康智 澤西祐典 柴崎友香 田中和生 谷口幸代 谷崎由依 中島京子 沼野充義 蜂飼耳 東直子 土方正志 平野啓一郎 松永美穂 李琴峰 おじキリン 【紹介する本】 文学と心 絲山秋子『袋小路の男』/小川洋子『ことり』/西加奈子『おまじない』 宮本輝『骸骨ビルの庭』/青山七恵『かけら』/松浦寿輝『川の光』 柴崎友香『ビリジアン』/古井由吉『辻』/伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』 長嶋有『ジャージの二人』/角田光代『対岸の彼女』/江國香織『神様のボート』 綿矢りさ『蹴りたい背中』/村田喜代子『屋根屋』/平野啓一郎『ある男』 文学と言葉 町田康『夫婦茶碗』/川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』/リービ英雄『模範郷』 堀江敏幸『雪沼とその周辺』/高橋源一郎『日本文学盛衰史』/金原ひとみ『アタラクシア』 保坂和志『地鳴き、小鳥みたいな』/筒井康隆『朝のガスパール』/中村文則『掏摸』 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』/西村賢太『羅針盤は壊れても』/多和田葉子『雪の練習生』 川上未映子『愛の夢とか』/古川日出男『女たち三百人の裏切りの書』/山田詠美『学問』 文学と社会 大江健三郎『懐かしい年への手紙』/桐野夏生『東京島』/水村美苗『母の遺産―新聞小説』 朝井リョウ『何者』/津村記久子『この世にたやすい仕事はない』/島田雅彦『君が異端だった頃』 辻原登『冬の旅』/高村薫『晴子情歌』新潮文庫/吉田修一『怒り』 中島京子『妻が椎茸だったころ』/村上龍『半島を出よ』/三浦しをん『愛なき世界』 星野智幸『焰』/宮部みゆき『ソロモンの偽証』/恩田陸『蜜蜂と遠雷』 佐伯一麦『空にみずうみ』/村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』/本谷有希子『嵐のピクニック』 伊集院静『お父やんとオジさん』/池澤夏樹『真昼のプリニウス』/奥泉光『雪の階』 浅田次郎『終わらざる夏』/村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』/田中慎弥『共喰い』 小野正嗣『九年前の祈り』/阿部和重『シンセミア』/瀬戸内寂聴『いのち』 上橋菜穂子『鹿の王』/宮内悠介『カブールの園』/よしもとばなな『どんぐり姉妹』
-
ファットガールをめぐる13の物語
¥1,980
SOLD OUT
『ファットガールをめぐる13の物語』 モナ・アワド 加藤有佳織 / 日野原慶 四六判、286ページ 宇宙はわたしたちに冷たい。理由はわかっている。 人が自分の体を生きることの居心地のわるさを描き出した、注目の作家モナ・アワドのデビュー作。 インディーズ音楽とファッションをこよなく愛す主人公のエリザベス。特別な人生は望んでおらず、ただ普通にしあわせになりたいだけ。 けれど高校でも大学でも、バイトをしても派遣社員となっても、結婚しても離婚しても、太っていても痩せていても、体のサイズへの意識が途絶えることはない。 自分と同じ失敗をさせまいとする母親、友だちのメル、音楽を介してつながったトム、職場の女性たち……。彼らとの関係のなかで、傷つけ、傷つけられ、他者と自分を愛する方法を探してもがく。 ロクサーヌ・ゲイ、エイミー・ベンダー、ブライアン・エヴンソン、その他各紙誌で絶賛!! 「女性とその体にとって理不尽すぎるこの社会。 アワドはそれを正しくとらえ、この連作短編を通して鮮烈に描き出している」(ロクサーヌ・ゲイ) 「賢くて茶目っ気があって、とり繕うことなくまっすぐな作品。 友情、セックス、誰かの心に寄り添うこと、自分らしく生きること。女子たちの格闘はヒリヒリとして、そのことをアワドはちゃんと語ってくれる。 何もかも受け止めて、素直じゃないけどあたたかい、そんな声で」(エイミー・ベンダー) 「素晴らしい仕事だ。失敗も喜びもひっくるめて、人として生きることの意味とはなにか? それを痛々しくもありのままに描き出し、答えに近づこうとしている」(ブライアン・エヴンソン) 「実にするどいデビュー作。 もがくリジーを繊細かつ冷徹な言葉で描くアワドの作品は、アメリカの女性について考えるための新たな必読本である」(タイム) 「正直で痛烈、だからこそ読まれるべきだ。本書は女性が生きることの葛藤をわたしたちに見せつける。 ボディー・イメージも、他者との関係も、そしてあまりにも残酷なこの世界を自分の足で歩いてゆくことそれ自体も」(エル) モナ・アワド 1978年カナダのモントリオール生まれ、ボストン在住。ブラウン大学、エディンバラ大学、デンヴァー大学で創作と英文学を学ぶ。現在はシラキューズ大学で創作を教えている。デビュー作品集『ファットガールをめぐる13の物語』に続くポップでキュートな怪作Bunny(2019年、未邦訳)は、The Ladies of Horror Fictionベスト作品賞受賞。2021年8月に第3作All's Well が刊行予定。 加藤有佳織(カトウユカリ) 慶應義塾大学文学部准教授。アメリカやカナダの文学、世界各地のカッパ(的な存在)に関心がある。共著に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(書肆侃侃房、2020年)、翻訳にトミー・オレンジ『ゼアゼア』(五月書房新社、2020年)。 日野原慶(ヒノハラケイ) 大東文化大学にてアメリカ文学を教えている。「身体」「自然」「環境」「廃棄」「排泄」などに関心があり、それらにつながる現代のアメリカ小説や、ノンフィクション作品(とくに自然や環境をテーマにしたネイチャーライティングや、病や体をテーマにしたエッセイなど)を研究している。共著に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(書肆侃侃房、2020年)。
-
いまきみがきみであることを
¥2,420
SOLD OUT
『いまきみがきみであることを』 白井明大・詩 カシワイ・画 B6判、208ページ 今一番伝えたいことを伝えるための長い手紙 白井明大とカシワイが初めて贈る、誰かにそっと贈りたい愛のメッセージが1冊に どこにいても 探してしまう 心に焼きついている姿を いつも いま そばで ここで 見ていたいと ほんの数日 会えない空白に 風かなにか吹きぬけるたびに 白井明大 詩人。二〇〇四年『心を縫う』でデビュー。詩集に『くさまくら』、『歌』、『島ぬ恋』、『生きようと生きるほうへ』(丸山豊賞)。ほか『希望はいつも当たり前の言葉で語られる』など著書多数。近刊に『三十三センチの時間』。 カシワイ 漫画家、イラストレーター。主な仕事に、『107号室通信』、『光と窓』(共にリイド社)、『眠れない夜にあなたと話したい10のこと』(大和書房)、『ナニュークたちの星座』(イラスト担当、アリス館)等。
-
Bon Voyage!世界に恋する旅時間
¥1,980
SOLD OUT
『Bon Voyage!世界に恋する旅時間』 YUKA A5判、192ページ 世界を巡る大人の女子旅♪ 中世の魅力あふれる美しいヨーロッパ、神々が宿る神秘のアジア 感動の絶景に心震える南米、エキゾチックなアフリカまで 心に残しておきたい“とっておきの26カ国88都市 ”のステキな旅へ。 おとぎの村、邸宅ホテル、雑貨、カリグラフィー、クラッシック音楽……。 奇跡あふれる世界を楽しむヒントがギュッと詰まった一冊です。 “ 一度きりの今の人生 ” 自分のハートの小さな声に耳を澄まし 憧れの地へと、心ときめくワクワクの旅に出かけてみませんか? 【主な内容】 コッツウォルズではちみつ色の村巡り/ボリビアで一生に一度は見たい絶景のウユニで塩のホテルに泊まる/アンダルシアで花に囲まれるコルドバパティオ祭りへ/南仏の心トキメク可愛い小さな村巡り/18世紀の邸宅でクラッシック音楽に包まれる滞在/ポーランドでショパンの音楽に触れる旅/東欧で中世おとぎの街へタイムスリップ!/ドイツで夢のクリスマスマーケット巡り/ブダペストでは世界一美しい夜景に心震える夜を/イタリアで一生モノのステーショナリーを探す/標高4000m!高山病に苦しみながら天空の絶景!南米クスコへ/神々の国ネパールでスピリチュアル体験/魅惑の街マラケシュで雑貨探しの旅/etc. YUKA(ユカ) Voyage Photo & Atelier Salon Travel Photo Writer イギリス留学をきっかけに旅の魅力にはまり カメラ片手に世界中を旅をするLIFE STYLE。 今までに訪れた国は50カ国以上。とくに東ヨーロッパ方面に惹かれ美しい街並みや素朴な手仕事、民族衣装が好き。 旅での様々な経験をいかし旅本出版やコラムの執筆、旅イベントや写真展、世界中の旅で買い付けたセレクトショップFatima Journey Atelier Salon運営などさまざまな形で「旅」の魅力を発信しています。
-
私のおばあちゃんへ
¥1,760
SOLD OUT
『私のおばあちゃんへ』 ユン・ソンヒ / ペク・スリン / カン・ファギル / ソン・ボミ / チェ・ウンミ / ソン・ウォンピョン 橋本智保 訳 四六判、192ページ 年老いた女になるつもりはなかった。 その日その日を生きているうちに、いまにたどり着いただけ。 いまという日は、自分とはまったく関係のない他人のものでなければならなかった。 6人の女性作家が描く“おばあちゃん”アンソロジー おばあちゃん世代の作家オ・ジョンヒ(李箱文学賞、東仁文学賞と、韓国の二大文学賞を受賞。『鳥』で2003年ドイツのリベラトゥル賞受賞。現在は東仁文学賞の審査委員)は次のように述べている。 この小説集は、現代韓国文学の中心で熾烈な執筆活動をしている作家、六人六色の饗宴であると同時に、長い人生を送ってきたすべての「おばあちゃん」に捧げる賛歌でもある。老いていく私自身の姿や複雑な内面が見え、また、私が通過してきた道を生きている娘が、私自身が向かっている時間を生きた母親の姿がはっきりと見える。この作品集は老年に対する通念や偏見を破り、かといって下手なあきらめや和解も見られず、むしろ生の不可解さ、人間の存在の神秘さ、長い年月に堪えてきた人が放つ香りのようなものを読み手に伝える。紆余曲折と悲しみと心の傷によって、人間はかくも愛すべき存在でもあるのだということも。 (訳者あとがきより) <あらすじ> いつかおばあちゃんになることを夢見ていたのに「きのう見た夢」(ユン・ソンヒ)。 残されたフランスでの日記を手掛かりに孫が想像で描いたおばあちゃんの最後の恋「黒糖キャンディー」(ペク・スリン『惨憺たる光』)。 認知症になったおばあちゃんが何度も繰り返し伝えたのはトラブルの多い孫の未来のためだった「サンベッド」(カン・ファギル『別の人』)。 厳しかったおばあちゃんから遺された屋敷を処分するために久しぶりに足を運んだ私は、取り返しのつかない過去に引き戻される「偉大なる遺産」(ソン・ボミ『ヒョンナムオッパヘ』収録「異邦人」)。 女三世代で行ったテンプルステイで母の意外な一面を知り、母にだんだんと似てくる自分に気づく、ある穏やかな秋の日「十一月旅行」(チェ・ウンミ『第九の波』)。 ひとりで堅実に生きてきたはずが、いつの間にか老人だけのユニットに暮らす羽目に。二十一世紀後半の近未来を描くディストピア小説「アリアドネーの庭園」(ソン・ウォンピョン『アーモンド』『三十の反撃』)。 ミステリー、SF、ロマンス、家族ドラマなど、老いを描いた6編 目次 きのう見た夢 ユン・ソンヒ 黒糖キャンディー ペク・スリン サンベッド カン・ファギル 偉大なる遺産 ソン・ボミ 十一月旅行 チェ・ウンミ アリアドネーの庭園 ソン・ウォンピョン 訳者あとがき ユン・ソンヒ 1973年生まれ。1999、東亜日報新春文藝に短編小説「レゴでつくった家」が当選する。短編集に『レゴでつくった家』『そこに、あなた?』『風邪』『笑うあいだ』『枕をする』『日々、エイプリルフール』、中編小説に『やさしい人』、長編小説に『見物人たち』などがある。 ペク・スリン 1982年生まれ。2011年、京郷新聞新春文藝に短編小説「嘘の練習」が当選する。短編集に『ポール・イン・ポール』『惨憺たる光』『夏のヴィラ』、中編小説に『親愛なる、親愛なる』などがある。 カン・ファギル 1986年生まれ。 2012年に京郷新聞新春文藝に短編小説「部屋」が当選する。短編集に『大丈夫な人』『ホワイト・ホース』、長編小説に『別の人』などがある。 ソン・ボミ 1980年生まれ。2011年、東亜日報新春文藝に短編小説「毛布」が当選する。短編集に『彼らにリンディ・ホップを』『優雅な夜と猫たち』『マンハッタンの蛍』、長編小説に『ディア・ラルフ・ローレン』『小さな町』などがある。 チェ・ウンミ 1978年生まれ。2008年『現代文学』の新人推薦に短編小説「泣いて行く」が当選する。短編集に『あまりに美しい夢』『目連正伝』『雪で作った人』、中編小説に『昨日は春』、長編小説に『第九の波』などがある。 ソン・ウォンピョン 1979年生まれ。2016年、長編小説『アーモンド』で第十回チャンビ青少年文学賞を受賞。短編集に『他人の家』、長編小説に『三十の反撃』『プリズム』がある。現在、映画監督、シナリオ作家としても活躍している。 橋本智保(ハシモトチホ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、鄭智我『歳月』、千雲寧『生姜』(共に新幹社)、李炳注『関釜連絡船(上・下)』(藤原書店)、朴婉緒『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』(かんよう出版)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『春の宵』(書肆侃侃房)『レモン』(河出書房新社)、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』、チョン・イヒョン『きみは知らない』(共に新泉社)、チェ・ウンミ『第九の波』(書肆侃侃房)など。
-
白い鶴よ、翼を貸しておくれ
¥2,750
SOLD OUT
『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』 ツェワン・イシェ・ペンバ 星泉:訳 四六判、542ページ 秘められた谷で若き戦士たちは愛するもの、愛する谷を守るため剣を取った。谷の人々は時代に翻弄されつつ、もぎとられても切り裂かれても信じる道を進み、誇りと愛を失わなかった。その先が地獄とわかっていても。 生きて、誓いを守るために・・・・・・。 ――『月と金のシャングリラ』漫画家・蔵西 亡命チベット人医師が遺したチベット愛と苦難の長編歴史小説 1925年、若きアメリカ人宣教師スティーブンス夫妻は、幾多の困難を乗り越え、チベット、ニャロン入りを果たした。現実は厳しく、布教は一向に進まなかったが、夫妻は献身的な医療活動を通じて人びとに受け入れられていく。やがて生まれた息子ポールと領主の息子テンガは深い友情で結ばれる。だが、穏やかな日々も長くは続かない。悲劇が引き起こす怨恨。怨恨が引き起こす復讐劇。そして1950年、新たな支配者の侵攻により、人びとは分断され、緊迫した日々が始まる。ポールもテンガもその荒波の中、人間の尊厳を賭けた戦いに身を投じてゆく。
-
Lilith
¥2,200
SOLD OUT
『Lilith』 川野芽生 四六判、168ページ 第29回歌壇賞を受賞し、幻想小説も発表する著者の鮮烈な第一歌集。 叙情の品格、少女神の孤独。端正な古語をもって紡ぎ出される清新の青。 川野芽生の若さは不思議だ、何度も転生した記憶があるのに違いない。 ――山尾悠子 【収録歌より】 アヴァロンへアーサー王をいくたびも送る風あり千の叙事詩に 天上に竜ゆるりると老ゆる冬われらに白き鱗(いろくづ)は降る harassとは猟犬をけしかける声 その鹿がつかれはてて死ぬまで ほんたうはひとりでたべて内庭をひとりで去つていつた エヴァは 詩はあなたを花にたぐへて摘みにくる 野を這ふはくらき落陽の指 川野芽生(カワノメグミ) 1991年、神奈川県生まれ。2010年、東京大学に入学。東京大学本郷短歌会に入会、作歌を始める。2014年、短歌同人誌「穀物」結成。2015年、「怪獣歌会」結成。 2017年、本郷短歌会解散。2018年、「Lilith」30首により第29回歌壇賞受賞。現在、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程在籍中。小説作品に「白昼夢通信」(『Genesis 白昼夢通信』東京創元社、2019年)がある。
-
林檎貫通式
¥1,650
SOLD OUT
現代短歌クラシックス01 『林檎貫通式』 飯田有子 四六判変形/並製 160ページ 新シリーズ〈現代短歌クラシックス〉です。 現代短歌の重要な歌集を復刊、新装版として刊行。 第一弾は、フェミニズムの文脈でも再評価著しい歌集『林檎貫通式』。 第一歌集以後の新作「宇宙服とポシェット」(135首)も収録。 【歌集より3首】 婦人用トイレ表示がきらいきらいあたしはケンカ強い強い たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔 女子だけが集められた日パラシュート部隊のように膝を抱えて 飯田有子(いいだありこ) 1968年生まれ。大学時代に作歌を始める。まひる野、早稲田短歌会、かばんなどに所属、現在無所属。2001年『林檎貫通式』(BookPark)刊。
-
砂の降る教室
¥1,650
SOLD OUT
現代短歌クラシックス02 『砂の降る教室』 石川美南 四六判変形/並製 160ページ 第一回塚本邦雄賞(2020年)を受賞した著者の原点、 23歳のときに発売された『砂の降る教室』を17年ぶりに新装版として刊行。 【歌集より】 カーテンのレースは冷えて弟がはぷすぶるぐ、とくしやみする秋 とてつもなく寂しき夜は聞こえくる もぐらたたきのもぐらのいびき みるくみるくはやく大きくなりたくて銀河の隅で口を開けをり 想はれず想はずそばにゐる午後のやうに静かな鍵盤楽器 窓がみなこんなに暗くなつたのにエミールはまだ庭にゐるのよ くすくすくすくすの木ゆれて青空を隠すくす楠の木ひとりきり 石川美南(いしかわみな) 神奈川県横浜市に生まれる。同人誌poolおよび[sai]の他、さまよえる歌人の会、エフーディの会、橋目侑季(写真・活版印刷)とのユニット・山羊の木などでふらふらと活動中。2020年3月、5冊目の歌集『体内飛行』刊行。その他の歌集に『裏島』、『離れ島』『架空線』がある。最近の趣味は「しなかった話」の蒐集。
-
四月の魚
¥1,540
SOLD OUT
現代短歌クラシックス03 『四月の魚』 正岡豊 四六判変形/並製 128ページ 1990年の初版刊行から30年。 未発表を含む「風色合衆国」(40首)を追加収録。 【歌集より】 夢のすべてが南へかえりおえたころまばたきをする冬の翼よ きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある 無限遠点交わる線と線そこにひっそりときみのまばたきがある さかなへんの字にしたしんだ休日の次の日街できみをみかけた 風に問わば風がこたえる約束をまもれはるかなライト兄弟 みずいろのつばさのうらをみせていたむしりとられるとはおもわずに 正岡豊(まさおかゆたか) 1962年大阪市此花区で生まれる。1980年頃より作歌をはじめる。1990年歌集『四月の魚』刊行。1992年別名義で第5回俳句空間新人賞受賞。2000年『四月の魚』再販刊行。2004年「短歌ヴァーサス」6号に「四月の魚」補遺とともに収載。現在京都在住。
-
世界が海におおわれるまで
¥1,540
SOLD OUT
現代短歌クラシックス 04 『世界が海におおわれるまで』 佐藤弓生 四六変型判 / 並製 112ページ 【歌集より】 秋の日のミルクスタンドに空瓶のひかりを立てて父みな帰る とうめいなかかとのかたち天空も公孫樹の黄(きい)を踏んでみたくて 風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで 白の椅子プールサイドに残されて真冬すがしい骨となりゆく 革装の書物のように犀は来て「人間らしくいなさい」と言う 「夢といううつつがある」と梟の声する ほるへ るいす ぼるへす 佐藤弓生(サトウユミオ) 1964年、石川県生まれ。2001年、第47回角川短歌賞受賞。著書に歌集『眼鏡屋は夕ぐれのため』『薄い街』『モーヴ色のあめふる』、詩集『新集 月的現象』『アクリリックサマー』、掌編集『うたう百物語』、共編著『短歌タイムカプセル』などがある。歌人集団「かばん」会員。
-
木曜日
¥1,540
SOLD OUT
現代短歌クラシックス 05 『木曜日』 盛田志保子 四六変型判 / 並製 128ページ 未発表を含む「卓上カレンダー」(36首)を追加収録。 【歌集より】 口に投げ込めばほどけるすばらしきお菓子のような疑問がのこる 雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって きみが身に纏いしものはなにもかもこの世のものなり 北風の勝ち ひらがなはたぐいまれなる 空中にぽっかり浮いて静止する言語 春の日のななめ懸垂ここからはひとりでいけと顔に降る花 しみこんでくる夕闇の明るさよ田舎とは透明ということ 盛田志保子(モリタシホコ) 1977年岩手県生まれ。早稲田大学第二文学部に在学中、水原紫苑の「短歌実作」を受講し作歌を始める。2000年、『短歌研究』が行なった短歌コンクール「うたう」において、「風の庭」50首で作品賞を受賞。2003年、第一歌集『木曜日』(BookPark)刊行。2005年、随想集『五月金曜日』(晶文社)刊行。未来短歌会所属。
-
悪友|榊原紘
¥1,980
SOLD OUT
『悪友』 榊原紘 A5判変形、並製 128ページ 装画:ハタ屋 栞:大森静佳、染野太朗、永井祐、野口あや子、長嶋有 第二回笹井宏之賞大賞受賞! 「一首一首が頑なに手放そうとしない純粋な心のきらめきのようなものを、とても得難いものだと感じた。(……)奇跡が、この歌集のなかでは何度も起こっている気がする」(大森静佳) 「普遍への眼差しを一貫して保った、厳しさと勇気にあふれた歌集だと思う」(染野太朗) 「一冊を読むと、世の中から半分ずれてちょっと格好良くやっている「僕」たちのよるべない魂が感じられる。応援しよう。遠くからだけど」(永井祐) 「どうか勝手に縛られて落ち着かないで、ゆらゆらと濡れて乾いていく作者の息遣いを聞いてみてほしい」(野口あや子) 「作中の彼らは、自分らだけで伝達しあえる符丁で、まじないのように精神を共有しあう。それを作者は連作の題に据え、連作内ではその説明をしなかった。そのすべての言葉の取り扱いに対し、僕は信を置く」(長嶋有) 【目次】 名画座 悪友 はためく 飛び級 海鳴りの語尾 戯れに花 猫はどこへ行く 20ゼーロを賭けて 漫画・アニメ『血界戦線』より さらば楽園 漫画『ハイキュー‼』より DUNKIRK 映画『ダンケルク』より サードランナー 漫画『おおきく振りかぶって』より Krakow いつかの冬 ゴーレム メフィスト 由来 虹を 強くてニューゲーム でも窓辺から 天国と春服 短い脚立 幽霊とスノードーム 生前 あとがき 【歌集より5首】 ことばから補助輪が外されてなお漕ぎ出した日のことを言うから 雪の染みた靴から君が伸びている そんな顔で笑うやつがあるか 散るときがいちばん嬉しそうだった、そしてゆったり羽織るパーカー 立ちながら靴を履くときやや泳ぐその手のいっときの岸になる スノードームに雪を降らせてその奥のあなたが話すあなたの故郷 【栞】 対岸へのひたむきさ 大森静佳 映画のように 染野太朗 座り直して季節は過ぎる 永井祐 孔雀と螺子 野口あや子 サードランナーはいない 長嶋有 榊原紘(さかきばらひろ) 1992年 愛知県(三河)生まれ。 2012年 「京大短歌」に参加。 2015年 未来短歌会(黒瀬欄)に入会。 2019年 第2回笹井宏之賞大賞受賞、第31回歌壇賞次席。 現在は同人「遠泳」にのみ参加している。
-
予言|鈴木ちはね
¥2,090
SOLD OUT
『予言』 鈴木ちはね A5判変形、並製 160ページ 装画:川勝徳重 栞:大森静佳、染野太朗、永井祐、野口あや子、長嶋有 第二回笹井宏之賞大賞受賞! 「アイロニーの強度、「平成」を象徴する固有名詞の出し方、パロディの力など総じて魅力的で、短歌連作の可能性を図太く押し広げている。その押し広げ方の、慎重さと大胆さにただならぬものを感じるのだ」(大森静佳) 「ラフなたたずまいを保ちつつ、その実言葉のすみずみにまで神経が行き届いた歌集だと思う。魅力が尽きない」(染野太朗) 「短歌というゲームの上手なプレイヤーという以上の、短歌と世界について自分の頭で考えられる作り手であることをわたしはとても貴重に思う。それができるというだけできっと、100点満点でいって300点なのだ」(永井祐) 「作者の手でピロンと日常が膨らみ、消え、反転する。言葉ができる言葉の一番ミニマムな魔法。その降りしきる様をただ楽しめばいい」(野口あや子) 「奥深くも浅くも様々なものをみせてくれそうで(安直な言葉だが)今後が楽しみだ」(長嶋有) 【目次】 Ⅰ 予言/スイミング・スクール Ⅱ 仮の橋/江の島2013/近景と遠景/全体重 Ⅲ 戸塚ヨットスクール開校四十周年/感情のために Ⅳ 失業給付/ぷよぷよ(仮) Ⅴ 河合塾の夜/道の駅/ずっと前 あとがき 【歌集より5首】 たいようが食べたいようと言いあえば遠くで夏が終わってしまう ウォーリーをさがせ!を描いている人がウォーリーを描くタイミング いつ 堤防を上りつめたらでかい川が予言のように広がっていた ザハ案のように水たまりの油膜 輝いていて見ていたくなる 品川の手前で起きてしばらくは夏の終わりの東京を見た 【栞】 「感情のために」の作者について 大森静佳 内側を生きる 染野太朗 鈴木ちはねは短歌で何をやっているのか 永井祐 短歌というテトリス 野口あや子 君がいない、いや、いた 長嶋有 鈴木ちはね 1990年早生まれ。東京都在住。2010年よりTwitter上で短歌を投稿しはじめる。2011年 より三上春海と同人サークル「稀風社」。2016年から山本まともと「天国歌会」運営。2018年に「失業給付」で第1回笹井宏之賞候補、2019年に「スイミング・スクール」で第2回笹井宏之賞大賞受賞。
-
リリカルアンドロイド
¥2,200
SOLD OUT
『リリカルアンドロイド』 荻原裕幸 四六変型判、144ページ 短歌をこころから楽しんだ季節の記録 かつてニューウェーブと呼ばれ、暴走と迷走を繰り返した日々を経て、しばらくは短歌に苦しめられてもいましたけれど、四十歳を過ぎた頃、ふたたび蜜月とでも言いましょうか、書くことが楽しくてしかたない季節がやって来ました。(あとがきより) 「ニューウェーブ短歌」を牽引した一人、荻原裕幸による、19年ぶりの第6歌集。 さまざまな境界線が滲み合い、交差する中で あふれ出すのは不可逆的かつ永遠的な「いま」の抒情だ。 矛盾と異化を含んだ梅の花の心地良い香りに誘われて、 荻原裕幸は今日も現代短歌の〈夢〉をリリカルに完食する。 濱松哲朗 荻原さんの今までの歌集のなかでいちばんいいと思います。 平岡直子 目次 不断淡彩系 誰かが平和園で待つてる 空が晴れても妻が晴れない 桜底彷徨帖 ご機嫌よう瑞穂区 江戸秋雲調 誰でもないひと 蕪と無のブルース この世から少し外れて 兵隊となるなりゆき 触れると梅だ 遭難のあとさき 四畳半の半の永遠 みづのかたち あとがき 荻原裕幸(オギハラヒロユキ) 1962年生まれ。名古屋市在住。愛知県立大学卒。90年代のはじめ、朝日新聞に掲載された歌論の反響をきっかけに、ニューウェーブと呼ばれる。第30回短歌研究新人賞受賞。名古屋市芸術奨励賞受賞。歌集出版企画「歌葉」プロデュース、総合誌「短歌ヴァーサス」責任編集、等、フリーな立場を活かした活動を続けている。歌集に『青年霊歌』『甘藍派宣言』『あるまじろん』『世紀末くん!』、未刊歌集『永遠青天症』含む全歌集『デジタル・ビスケット』(沖積舎)がある。「東桜歌会」主宰。同人誌「短歌ホリック」発行人。
-
母の愛、僕のラブ
¥1,980
SOLD OUT
『母の愛、僕のラブ』 柴田葵 A5変型判、128ページ 第一回笹井宏之賞大賞受賞! 【自選五首】 プリキュアになるならわたしはキュアおでん 熱いハートのキュアおでんだよ なんの樹か知らないけれど黄金の葉がほろほろとみんなの肩へ バーミヤンの桃ぱっかんと割れる夜あなたを殴れば店員がくる いつぶりか消しゴムに触れ消しゴムの静けさが胸へひろがる火曜 飽きるほど誕生日してめくるめくまっ白な髪を抱きしめあおう 目次 ぺらぺらなおでん 不在通知 冬と進化 より良い世界 さよなら 逃げるための舟 七月のひとり 忍たまが好きだった柏木くん 強いとんび 生活をする カレンダーを繰る 結婚記念日と歯痛 ウィンターワンダーランド 母の愛、僕のラブ 柴田葵(シバタアオイ) 1982年神奈川県生まれ、東京都在住。慶應義塾大学文学部卒。元銀行員、現在はライター。 「NHK短歌」や雑誌ダ・ヴィンチ「短歌ください」、短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」への投稿を経て、育児クラスタ短歌サークル「いくらたん」、詩・俳句・短歌同人「Qai(クヮイ)」に参加。 第6回現代短歌社賞候補。第2回石井僚一短歌賞次席『ぺらぺらなおでん』。第1回笹井宏之賞大賞『母の愛、僕のラブ』。
-
つむじ風、ここにあります
¥1,870
SOLD OUT
『つむじ風、ここにあります』 木下龍也 四六判、144ページ 痛みと風穴が愛おしい 心に向かって254回も引き金をひかれ、逃げられました。 道尾秀介 圧倒的な言語感覚 類まれな想像力と繊細な洞察力で刻む、斬新な世界。 東 直子 木下龍也 1988年1月12日、山口県生まれ。山口県在住。2011年より作歌を始め、穂村弘「短歌ください」(ダ・ヴィンチ)や短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」などに投稿を始める。2012年第41回全国短歌大会大会賞受賞。結成当日解散型不定形ユニット「何らかの歌詠みたち」で岡野大嗣らとともに短歌朗読をたまにしている。しいたけと生魚と自己紹介が苦手。
-
きみを嫌いな奴はクズだよ
¥2,090
SOLD OUT
『きみを嫌いな奴はクズだよ』 木下龍也 四六変型判、144ページ この歌集は余白ばかりで、言葉が寂しそうだ。 それならいっそ俺に下さい。 曲を付けて音楽にしてしまいたい。 それ程に素晴らしい。 (クリープハイプ 尾崎世界観) 目次 旧作の夜 有名税 ひとりで踊れ きみを嫌いな奴はクズだよ 無色の虹 理想の墜落場所 小道具の月 雲の待合室 僕の身体はきっと君にふれるためだけにある 六角形の回廊 おまえを忘れない 木下龍也(キノシタタツヤ) 1988年1月12日、山口県生まれ。 2011年より短歌をつくり始め、新聞歌壇、雑誌、Twitter、短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」などに投稿を始める。 2012年に第41回全国短歌大会大会賞受賞。 2013年に第一歌集『つむじ風、ここにあります』(新鋭短歌シリーズ1/書肆侃侃房)を上梓。 結成当日解散型ユニット「何らかの歌詠みたち」で飯田彩乃、飯田和馬、岡野大嗣とともに短歌朗読イベントを不定期に開催している。 本とホラー映画が好きで生魚としいたけが嫌い。
-
【サイン本】岡野大嗣『サイレンと犀』
¥1,870
SOLD OUT
『サイレンと犀』 岡野大嗣 四六判、144ページ 命を見据えて現代を探る 見なければ、考えなければ、どうってことなく過ぎていくものばかりである。 しかし、書かずにはいられない。 東 直子(解説より) <自選短歌五首> もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい ともだちはみんな雑巾ぼくだけが父の肌着で窓を拭いてる 河川敷が朝にまみれてその朝が電車の中の僕にまで来る そうだとは知らずに乗った地下鉄が外へ出てゆく瞬間がすき つよすぎる西日を浴びてポケットというポケットに鍵を探す手 岡野大嗣(オカノダイジ) 1980年大阪生まれ。2011 年に短歌を始める。まもなく木下龍也の作品に出会い、刺激を受けて作歌を続ける。2012 年、結成当日解散型不定形ユニット「何らかの歌詠みたち」を始動、短歌朗読をしたり作品集をつくる。2013年、田中ましろの企画・制作による「短歌男子」に参加。2014年、連作『選択と削除』で第57回短歌研究新人賞次席。