スタンダードブックストア
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発芽 / わたくしが樹木であれば
¥1,540
SOLD OUT
『発芽 / わたくしが樹木であれば』 岡崎裕美子 ※発送は年明けになります。 文庫判 160ページ 「したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ」や「体などくれてやるから君の持つ愛と名の付く全てをよこせ」で話題となった第一歌集『発芽』と「おばさんでごめんねというほんとうはごめんとかないむしろ敬え」が広まった『わたくしが樹木であれば』を完全収録。新たに文庫版のみ収録の18首を追加。 目次 発 芽 Ⅰ 小さな嘘 したあとの朝日はだるい 針 好きなはずだが 葱ぽろぽろ 真夏日のふたり Ⅱ R マッサージルームにて キセル乗車 なにもできない カオス 棒立ちの膝 鎌 倉 八月の桃 Ⅲ どれが帆 海のまねする 三人で会えば 案内楽 発 芽 指で踊る チハル Ⅳ テロはテロ 少年の刺青 もう一度行く 早熟みかん シネマコンプレックス ぐらぐらの 解 説 岡井隆 あとがき わたくしが樹木であれば Ⅰ 飴玉のようなボタン わたくしが鳥だった頃 なんかうれしい ダブルベリーゼリー 解体工場 降ってきたよ 父を運ぶ 贈り物 Ⅱ わたくしが樹木であれば 春、東京タワーのそばで 雨は突然降ってくる 沼に入る わたくしの四肢 菜の花は食べられます 金 環 空蟬橋 いつか羽ばたく 最後の出社 吸いおわるまで 落ちるならふたりで落ちる 白き裸身 眠りたいと思って眠る Ⅲ 鯨とはこのようなもの 完全に奪う 手芸洋品店 真昼間のプラネタリウム 父 島 頭塔の道 繰り返し記号 私の少年 木 耳 どこからが獣 あったかもしれない、なかったかもしれない 二〇二〇年 神宮外苑散策 あったかもしれない、なかったかもしれない 文庫版 あとがき
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イギ
¥1,980
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『イギ』 千種創一 ※発送は年明けになります。 A5判変形 92ページ 『砂丘律』、『千夜曳獏』と存在の根源的な孤独に向き合いながら短歌を詠み継いできた千種創一が放つ初の詩集。 短歌を素地とした確かな修辞力で現代詩に新たなページを刻む一冊。 中東の難民、テロ、そしてジェンダーなど現代社会が抱える諸問題に真っ向から取り組んだ意欲作。 2021年現代詩「ユリイカの新人」受賞。 目次 Ⅰ 削肉包 浅る ハンバーガー屋と礼拝所の交差点を曲がりながら 此頃都 祝福を振り下ろして 糸杉と受信箱 すなつむり 蝙蝠傘 香 炭の消える Got Lost ざくろ Ⅱ 遊ぶための園 ヒルドゥート遺跡 空の魚 レンズ豆のスープ 残つてゐた七枚 Ⅲ God, Lost 足長蜂 火の尾、雨の尾 海の馬 青と未遂
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あるはなく
¥2,420
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千葉優作 歌集『あるはなく』 千葉優作 四六判変形上製 190ページ 「歌集 あるはなく 栞」江戸雪/大塚亜希/大森千里 16ページが付いてます。 たましひが一尾の鮭にかへるまで言葉の滝を見上げてゐたい 生まれてしまったという原初的な感覚はなくなることはないだろう。けれど、これらの歌のように、その苦を言葉によって反転させ生きる力を得ることができる。・・・江戸雪「栞」より 何もない風景に意味を持たせ、ひとが立ち止まることのない風景に立ち止まらせ、世界の美しさや不思議さ、また、不条理さを表現するために、わたしは短歌を詠んできたのではなかったか、と初心に返る思いになる。・・・大塚亜希「栞」より 「あるはなく」に象徴されるこの世の無情と、彼自身の身めぐりの悲しみや孤独を吐露する器として、この歌集は生まれたのかも知れない。・・・大森千里「栞」より 目次 Ⅰ さくら花観ればあなたを思ひ出す チャリを押すおれと押されてゆくチャリの 営業をやめてしまったコンビニが ガガーリン以後に生まれてこの星の 栞紐はさみて閉づるいちにちに 星かちり、かちりと震ふ天北の ひとはみな痛みに弱い鮭だから ほんたうは僕が変はつたせゐなのに ワイシャツを脱げばわたしがワイシャツの たんぽぽのやうに暮らしちやだめですか Transcendental Etudes ― 超絶技巧練習歌集 ― Ⅱ Phantom Love Ⅲ くつたりと鍋の春菊やはらかく 塩を足すやうにはゆかず すんすんと伸びゆく竹の ふれふれ坊主 空蟬のつぶれる音を聴くまでは 厨にまつはるエト・セトラ 八 月 半身の馬 ― 神田目勝「大地への筆触」展 ― けふのゆふぐれ 鳥にあづけて 針をしづめる たましひを借りる 望月のころ 三 月 ダリのいたづら 花に生まれるしづけさを かへるべき宇宙の果てを知らずして あとがき