スタンダードブックストア
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三春タイムズ
¥2,200
SOLD OUT
『三春タイムズ』 長谷川ちえ 文 shunshun 絵 四六変形判 半上製(192mm × 124mm) 216ページ 造本装幀 サイトヲヒデユキ(書肆サイコロ) 校正 猪熊良子 編集 信陽堂編集室 出版社より 著者の長谷川ちえさんはエッセイストであり、2016年春まで東京・蔵前で「in-kyo」という雑貨と器のお店を営んでいた方です。 福島県に三春町に移住し、その町でふたたび「in-kyo」をはじめ6年目になりました。 ご存知の方も多いと思いますが、「in-kyo」は開店当初はアノニマ・スタジオの一角に店舗を構えていました。 2007年、アノニマ・スタジオが南青山から蔵前に移転するにあたり、 『器と暮らす』『ものづきあい』などの本を書いていただいていたちえさんに僕が「ここで一緒に店をやってみませんか?」と声をかけたことがはじまりでした。 ほどなくして「in-kyo」は、ちえさんの審美眼と人柄にひかれたお客さまや作り手があつまる、唯一無二の場所になりました。 この本は、ちえさんが新しい場所として選んだ三春という町で出会った、人と自然、美しいいとなみを、立春から大寒までの二十四節気に導かれ、ふところ深く描いた待望のエッセイ集です。 絵を添えたのは、繊細で柔らかなペン画で多くのファンを持つ素描家 shunshun さん。 24枚の三春の風景が、柔らかいテキストと響き合います。 造本装幀は、皆川明さん、ミナペルフォネンの本などを手掛けるサイトヲヒデユキさん。 力強い活版の文字と繊細な箔押しの表紙をぜひご覧下さい。 長谷川ちえ Chie Hasegawa 永く使いたい器と生活道具の店〈in-kyo〉店主、エッセイスト 2007年、東京・蔵前のアノニマ・スタジオの一角にて店を始め、商品の販売のみならず展示とワークショップ、試食会などを組み合わせて作家と作り出されるものの魅力を伝えてきた。 2016年、福島県三春町への転居にともない店も移転、現在にいたる。 著書に『おいしいコーヒーをいれるために』(メディアファクトリー)、『ものづきあい』『器と暮らす』(ともにアノニマ・スタジオ)、『まよいながら、ゆれながら』(mille books)、『春夏秋冬のたしなみごと』(PHP研究所)、『むだを省く 暮らしのものさし』(朝日新聞出版)がある。 素描家 shunshun 高知生まれ、東京育ち。大学で建築を学び、建築設計の仕事を経て、絵の道へ。2012年春に千葉から広島へ移住。 書籍・広告のイラストレーションのほか、全国各地で個展も開催。 1本の極細ペンが生みだすフリーハンドの線が写しとった世界には独特の広がりと温かみがあり、高く評価されている。画集『drawings Ⅰ』、『DRAWINGS Ⅱ』や、素描集『主の糸三十六の素描の旅』、『二十四節気暦』のカレンダーなどを、すべて一人で企画・意匠・制作している。
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愉快のしるし|永井宏
¥2,420
SOLD OUT
『愉快のしるし』SUNSHINE + CLOUD 1995-2011 永井宏 1995年4月20日、湘南・葉山のはずれにひっそりと “SUNSHINE + CLOUD” というショップが誕生した。命名は「だれにでも表現は出来る。ひとりひとりの暮らしが表現になるんだ」と人を励まし、みずからも表現し続けたアーティスト永井宏さん。 ここに収められた言葉は、この店の通販カタログのために17年にわたり永井さんが書き続けた956もの断片の、そのすべて。 text+artworks 永井宏 編集 信陽堂編集室(丹治史彦・井上美佳) 校正 猪熊良子 ブックデザイン F/style(五十嵐恵美・星野若菜)+信陽堂編集室 新書変形版上製 172mm × 112mm 496ページ 「ひとつの風景を思い出すと、ひとつの出来事を思い出す。自分がいた場所や時間の記憶は豊かな自然と一緒で、積み重ねてきたものが生い茂るように自分の中で育っていく。」 「新しい出来事は古い出来事でもある。記憶を何度も繰り返して、そのどこかとどこかを結びつける。すると新しい未来が見えてくるような気がしてくる。」 「風の強い日、丘の上で体を風に任せる。体を前傾し、手を大きく広げ、空を飛ぶ真似をしてみたり、草の中に寝そべって、風の横切っていく音を聴く。空を見上げて風を見つめる。自分の居場所がわからなくても、そうして、とにかく生きているんだってことを体で知るということが必要なときもある。」 「料理の基本はシンプルで清潔なこと。食べることの心地好さが上手く伝わることが秘訣で、もちろん、美味しく食べてくれる人も必要だけど、もっと大事なのは毎日の自分の気持ち。」 「少しずつだけど、ちょっとだけマニアックな本屋さんが増えている。人の目で選び、その意志や心意気を本というものを通して伝えているような店で、規模が小さくても、本の持っているさまざまな目的をみんなで眺めようとしている場所でもあるような気がする。」 「その場所の精霊が宿ったようなときの気分っていうのがある。月や太陽や海や空が自分のためだけにあるような風景が目の前に大きく広がっていて、その神秘的な色彩の反射の中に自分も佇んでいるのだということを知った時だ。」 永井宏(ながいひろし) 美術作家。1951年東京生まれ。1970年なかごろより写真、ビデオ、ドローイング、インスタレーションなどによる作品を発表。80年代は雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)などの編集に関わりながら作品を発表した。1992年、神奈川県の海辺の町に転居。 .92年から96年、葉山で生活に根ざしたアートを提唱する「サンライト・ギャラリー」を運営。99年には「サンライト・ラボ」を設立し雑誌『12 water stories magazine』を創刊(9号まで刊行)、2003年には「WINDCHIME BOOKS」を立ち上げ、詩集やエッセイ集を出版した。自分でも旺盛な創作をする一方で、各地でポエトリーリーディングの会やワークショップを開催、「誰にでも表現はできる」とたくさんの人を励まし続けた。ワークショップからはいくつものフリーペーパーや雑誌が生まれ、詩人、作家、写真家、フラワーアーティスト、音楽家、自らの表現として珈琲焙煎、古書店、雑貨店やカフェ、ギャラリーなどをはじめる人などが永井さんのもとから巣立ち、いまもさまざまな実験を続けている。 2011年4月12日に永眠、59歳だった。 2019年、『永井宏 散文集 サンライト』(夏葉社)、復刻版『マーキュリー・シティ』(ミルブックス)が相次いで刊行され、リアルタイムでの活動を知らない新しい読者を獲得している。
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サンライト 永井宏散文集
¥2,200
SOLD OUT
『サンライト』永井宏散文集 永井宏 四六判、272ページ いまなお多くの人たちに影響を与え続けている永井宏(1951~2011)の初めてのアンソロジー。そのあこがれと実践を26の文章からたどる。 永井宏(ながいひろし) 美術作家。1951年東京生まれ。1970年なかごろより写真、ビデオ、ドローイング、インスタレーションなどによる作品を発表。80年代は雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)などの編集に関わりながら作品を発表した。1992年、神奈川県の海辺の町に転居。 .92年から96年、葉山で生活に根ざしたアートを提唱する「サンライト・ギャラリー」を運営。99年には「サンライト・ラボ」を設立し雑誌『12 water stories magazine』を創刊(9号まで刊行)、2003年には「WINDCHIME BOOKS」を立ち上げ、詩集やエッセイ集を出版した。自分でも旺盛な創作をする一方で、各地でポエトリーリーディングの会やワークショップを開催、「誰にでも表現はできる」とたくさんの人を励まし続けた。ワークショップからはいくつものフリーペーパーや雑誌が生まれ、詩人、作家、写真家、フラワーアーティスト、音楽家、自らの表現として珈琲焙煎、古書店、雑貨店やカフェ、ギャラリーなどをはじめる人などが永井さんのもとから巣立ち、いまもさまざまな実験を続けている。 2011年4月12日に永眠、59歳だった。 2019年、『永井宏 散文集 サンライト』(夏葉社)、復刻版『マーキュリー・シティ』(ミルブックス)が相次いで刊行され、リアルタイムでの活動を知らない新しい読者を獲得している。