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『満月が欠けている ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと―』
生い立ち、家族、病気、身近な人たちの死、短歌、生きるとは……?
穂村弘作品の解像度が上がる「弱さ」を巡る語り(ライフストーリー)
「人間の最終的な目標は生きるのほうのはずです。多くの人が死ぬ時に後悔するのは生きのびることに資源を割き過ぎたということなんですね。
「もっと純粋に生きることに熱中すれば良かった」と思う。
でも、死ぬまでの時間を何十年も引き延ばされてしまうと、生きのびることの強制力のほうがどうしても強くなってしまうんです。」(本文より)
現代短歌で「穂村弘以前」「以降」と区切りがつけられる日本を代表する歌人の著者は、短歌にとどまらずエッセイ、絵本など多岐にわたる活動を展開している。近年著者の作品は、文学、思想、アート、音楽など多方面の若い世代の表現者にも影響を与え続けている。
本書は著者の生い立ち、病気が発覚してから20年が経過した不治の病・緑内障になって考えたこと、家族、身近な人たちの死、短歌など、著者の半生を語った側面を持つ。
さらに、著者の語りを通して「弱さ」「ワンダー」「シンパシー」「生きる」「生きのびる」といった著者の作品に通底する重要なテーマにも迫る。
本書は著者による「瞳を巡る短歌」の解説「満月が欠けている」、著者の緑内障の主治医・後藤克博氏との対談「今日は患者の君の目を診る」、長年の友人で精神科医である春日武彦氏と病気、生と死について語り合った「天国に格差はある?」を収録する。穂村弘入門としてお勧めしたい1冊。
【目次】 満月が欠けている
第1章まだ本番ではない
眼鏡くん
あおそこひ
目薬の茶色い瓶
クリームソーダ
オロナイン信者
自家中毒
健康優良児
引っ越しの多い学生時代
「まだ本番ではない」という共通感覚
ワンダーフォーゲル部
公園でぼんやりしていたい
ベンチプレス
焦燥感から見つけたもの
筋肉貯金
志望動機は週休2日
SEの憂鬱
顔の右側
総務部への異動
本当に仕事をしませんね
登山と仕事の強度
第2章自分の一部が壊れた
視神経乳頭陥凹拡大
自分でできることがほとんどない
目薬を差すだけ
カミングアウト
病気の先輩
本気のラジオ体操
老化の濃度
物欲がなくなる
臨機応変に対応する資質
恐怖のランキング
主治医の決め方
自分の一部が壊れた
人は苦しむ以上に恐れる
ビクビクの個人差
第3章今日は患者の君の目を診る
帰り道で出会う
短歌と将棋の共通点
よい医者とよい患者の条件
医者と病院の選び方
生活上の注意点
治療で一番大切なこと
手術のメリットとデメリット
緑内障治療の未来
病気と付き合うために大切なこと
第4章満月が欠けている—瞳を巡る短歌—
第5章誰も他人のことは分からない
生存のキー
怖がりだった母
父のルーティン
山に目覚めた父
みんなが死を恐れるわけじゃない
いつもと同じアイスカフェオレ
五感が弱い
靴下を1足1000円のにしてみては?
ひげ剃りを買ってください
誰も他人のことは分からない
職業に適したメンタル
数々の作品が生まれた飲み会
人間のポテンシャル
よかれと思ってやったことが
第6章天国に格差はある?
俺のメジヘラ・イソはどこだ?
病気が本当に治ったかどうかは分からない
医師は度胸が必要
健康が必ずしもハッピーではない
病気が治れば一発逆転の人生が待っている?
小説を書けない歌人と詩を書き始めた精神科医
動物にならって生と死を考える
天国に格差はある?
生きのびるための保険
第7章弱さが強さに反転するという夢
身体が順番に壊れる感覚
野良猫と飼い猫の寿命
本当に大切なもの
ワンダーとシンパシー
詰将棋と乗り物の空気抵抗
「生きる」と「生きのびる」
みんな方舟の上に乗っている
生きるボタンと死ぬボタン
あとがき
引用文献
ページ数:256p
判型:188mm × 128mm
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