



















鴻池朋子『どうぶつのことば』
¥3,740 税込
SOLD OUT
別途送料がかかります。送料を確認する
人間の思索のみに閉じるアートに、皮膚の森から啼き声があがる──
アーティスト・鴻池朋子が、東日本大震災をきっかけに芸術の始まりに立ち戻り、人間がものをつくることを問い直す。さまざまな専門家との対話と、書き下ろしを収録。
対話の旅
矢野智司(教育人間学)、石倉敏明(芸術人類学)、吉川耕太郎(考古学)、村井まや子(比較文学、おとぎ話研究)、福住廉(美術評論家)
[目次]
風が語った昔話
描くことも食べることも
I あたらしい声
人間と動物の境界に出現するアート 矢野智司
動物絵本という謎──いつも動物がでてくる不思議
生命を開く動物絵本──子どもが動物になる
アートが開く生命のへの途──洞窟から都市空間へ
世界を区切る境界線の生まれるところ──始原へ
「人間の向こう側」へ 石倉敏明
「新しい地図」を描く試み
ひっくり返された世界像
つくれないアーティスト 鴻池朋子
トークセッション 矢野智司×石倉敏明×鴻池朋子
交換の原理を突破する
食べる食べられる関係
地球の穴とパブリックアートの役割
土の下の大きなウサギ
都市の起源にある暴力
II ダイアログの旅
「贈与」と「交換」 矢野智司×鴻池朋子
複数のドア
私とは何者か?と、問わない私とは何か
私の言葉は私のつくった言葉ではない
書き残さない人
物が異質な何かに変わる瞬間
生々しすぎるもの
賢治と似たような人々
「最初の先生」は何度も生まれてくる
森のなかの一軒家
既存を揺さぶるもの
世界の掴み方
贈与によって開かれる異類婚
初めてつくるもの 吉川耕太郎×鴻池朋子
始めてつくるもの──石器の出現
組み合わせる魔法
考古学が不得意である「心」
分類しないことで見えてくるもの
生きものが見渡せる町
狩猟──動物の擬人化
針と皮鞣し
切り離す男性、つなぐ女性
目に見えない文化
同じものではいられない 村井まや子×鴻池朋子
歴史的分類以外の分類──ポテトスープのつくり方
異類婚の花嫁衣装を縫う
使えるものは何でも使う
出現してきた父性
本当に恐ろしいものに出会うために
同じものではいられない──変身
見てはいけないものを見る
おとぎ話の一読者であること
wonder を引き出す
wonder を共有する
夜の山を歩く子 福住廉×鴻池朋子
誰にでもできるもの
そこに私はいませんよ
そこにこそ何かがある
夜の山を歩く子
美術と無関係であるとは言わせない
起こっている途中
III どうぶつのことば
想像力
動物、猟
動物の言葉を借りにいく
旅にでる
「東北を開く神話」の声
地球の穴とパブリックアート
「美術館ロッジ」
飛ぶ小屋
氷結する絵
物語るテーブルランナー
自分の体験をオーブンで焼く
人間以外の声
地球の断面図
狼の下半身
地球はふたたび凍りはじめる
狼頭巾をかぶる少女
ある三匹の語り
東北の博物館職員の語り
ある人類学者の語り
ある女性の語り
皮緞帳をくぐり
A5判 上製 384頁
ブックデザイン 小川順子
▼プロフィール
鴻池 朋子(こうのいけ ともこ)
1960年秋田市生まれ。東京芸術大学日本画専攻卒業後、玩具と雑貨の企画、デザインの仕事に携わり、その後絵画、彫刻、アニメーション、絵本などの手法を駆使したインスタレーションで現代の神話を描き続ける。近年では、海外でのグループ展の他、ワークショップも国内外で多数開催。秋田では「東北を開く神話展」、人間と野生の境にある秋田県森吉山避難小屋での「美術館ロッジ」、歴史には記されない現代の民俗を記録する「物語るテーブルランナー」などの継続的なプロジェクトを行い、一方で、開発と地形の問題からパブリックアートの制作を続ける。
*著作
『インタートラベラー 死者と遊ぶ人』(羽鳥書店、2009年)
『焚書 World of Wonder 』(羽鳥書店、2011年)
『根源的暴力』 (羽鳥書店、2015年)
鴻池朋子 公式HP http://tomoko-konoike.com/
VOLCANOISE http://www.volcanoise.com/
-
レビュー
(1213)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥3,740 税込
SOLD OUT