1/20

萩原広道、杉谷和哉、谷川嘉浩ほか編著『〈京大発〉専門分野の越え方』

¥2,970

International shipping available

異分野の人と話すだけで、学際的といえるのか。大学院生が教育活動に取り組む意義とは。若手研究者たちが、直面した問いに迫る!

学際性とは何か? 共同性とは何か?

異分野の人と話すだけで、学際的といえるのか。大学院生が教育活動に取り組む意義とは。「院生が学部生に模擬講義を行う」という活動を通して若手研究者たちが直面した問いに、議論を重ねながら迫る!


専門分野も違う,興味関心もてんでばらばら。そんなメンバーが集い,「大学院生が学部生に模擬講義を行う」という活動をやり始めた。〔その結果、〕私たちは常に「異質な他者と共に何かに取り組むとはどういうことか」という問いにさらされることになった。
本書では,この問いに対して,「学際性」と「共同性」という二つの視点から考察を加えていく。〔この活動に〕中心的に関わってきたメンバーの論考に加えて,第一線で活躍する外部研究者を含めたさまざまな「他者」を巻き込みながら議論が展開される。(「序章」より)

【目次】
はじめに

序章 学際性と共同性について考える(萩原広道)

1 「総人のミカタ」というちょっと変わった活動
2 「ミカタの実践を他大学でも」とは考えていません
3 多様な「他者」を巻き込みながら問いを深める
4 本書の構成
5 「つながり」に支えられて

第1章 「総人のミカタ」とは(須田智晴)

1 イントロダクション
2 「総人のミカタ」の理念・目的
3 模擬講義から検討会までの流れ
4 異分野ディスカッション
5 「総人のミカタ」の運営体制と派生企画
6 今後の課題

第2章 「研究を語る」と総人のミカタ(高橋由典)

1 はじめに
2 「研究を語る」とは何か
3 「研究を語る」から総人のミカタをみる
4 おわりに

第1部 「学際性」を育て合う

第3章 専門分野の底流にあるものとしての〈学際〉(萩原広道)

1 専門と学際
2 学際の理想と現実:言うは易く行うは難し
3 学際の重心をずらす
4 総人のミカタにおける〈学際〉の実践
5 おわりに

Commentary01(近藤 望)
Response01
Commentary02(ロレダナ・スコルシ)
Response02
Commentary03:「学際」を制度化することは可能だろうか?(寺山 慧)
Response03

第4章 総人のミカタは専門性の深化に寄与するか(村上絢一)

1 はじめに
2 「総人のミカタ」における「専門性」の追求とは
3 講義における初学者との対話
4 ミカタに集う大学院生との対話
5 むすびに

Commentary01(三宅香帆)
Response01
Commentary02(三升寛人)
Response02
Commentary03(山守瑠奈)
Response03

第5章 シンポジウム1:「学際性」を育て合う
(磯部洋明・高梨克也・佐野泰之+萩原広道・真鍋公希)

1 テーマと人選の意図
2 登壇者・発表要旨
3 ディスカッション
4 シンポジウムのまとめ・その後の展開

第6章 自然科学者が見た学際的な研究と教育(磯部洋明)

1 はじめに
2 余はいかにして学際研究を始めしか
3 宇宙の学際研究の例
4 学際研究と大学院教育
5 自然科学者にとっての異分野交流の意味

第7章 「他者の関心に関心を持つ」ということ(高梨克也)

1 はじめに:「総人のミカタ」と学際性
2 現代における教養
3 認識と行動をつなぐもの
4 媒介項としての関心
5 相手の気になることが気になる
6 「複数の立場」から「自己の二重性」へ
7 おわりに:二重生活と遊び

第8章 学際性とは何か?
「学際諸島」から抜け出すために(佐野泰之)

1 はじめに:学際諸島にて
2 学際性への統合主義的アプローチ
3 統合とは何の謂か
4 認知的学際性
5 専門分野と学際性
6 単独専門性の克服
7 おわりに:学際諸島から

「総人のミカタ」へのコメント(渡邉浩一)

第2部 「共同性」を育て合う

第9章 学際教育のなかの「地図作成」と,その制度化をめぐって(谷川嘉浩)

1 「内なる場所」の育ち
2 学部生に対する学際教育
3 大学院生に対する学際教育
4 大学教育におけるミカタ:北米や国内の院生能力開発と比較して

Commentary01(金澤木綿)
Response01
Commentary02(伊縫寛治)
Response02
Commentary03(北川裕貴)
Response03

第10章 学際的コミュニティの実践と課題
学際による凝集性と制度との関係(杉谷和哉)

1 「総人のミカタ」と制度の関係
2 「総人のミカタ」における「凝集性」
3 限界と課題
4 終わりに:「学際的コミュニティ」のこれからを考える

Commentary01(杉山賢子)
Response01
Commentary02(近藤真帆)
Response02
Commentary03(橋本 悠)
Response03

第11章 シンポジウム2:共同性を育て合う
(大山牧子・成瀬尚志・朱喜哲+谷川嘉浩・杉谷和哉)

1 テーマと人選の意図
2 登壇者・発表要旨
3 ディスカッション
4 シンポジウムのまとめ・その後の展開

第12章 学者養成機能としての「総人のミカタ」(大山牧子)

1 はじめに
2 学者養成機能としての「総人のミカタ」:SoTL(Scholarship of teaching and learning)の考え方を通して
3 プレFDとしての「総人のミカタ」の活動に期待したいこと

第13章 ソーシャルアクションとしての総人のミカタ(成瀬尚志)

1 ソーシャルアクションとしての「総人のミカタ」
2 「何か面白そう」がなぜ本質的であるのか:ワクワク感とリスクの縮減
3 「総人のミカタ」の魅力
4 火種はどのようにして生まれるのか
5 「人間の条件」としてのソーシャルアクション

第14章 「探求の共同体」を現出させるために:
リチャード・ローティのアカデミア論における「関心」概念を検討する(朱喜哲)
1 「探求の共同体」と「関心」
2 リサーチ・プログラム化するアカデミア
3 「何らかの全体論的な見方」から「総人のミカタ」を見る

総人のミカタと私1)(金澤木綿)
総人のミカタと私2)(浪花晋平)
総人のミカタと私3)(萩生翔大)

終章 「総人のミカタ」とは何だったのか(真鍋公希)

1 はじめに
2 「公式の動機」とそれぞれの動機
3 個別の知識を超えること
4 「ものの見方」は細部に宿る
5 「総人のミカタ」は「味方」になれたのか

事項索引
人名索引

【執筆者執筆者紹介】(執筆順,*は編者)

1)現所属,2)執筆時所属

萩原広道*(ハギハラ ヒロミチ)
1)東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 特別研究員/日本学術振興会 特別研究員PD
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻博士後期課程2回生/日本学術振興会 特別研究員DC1
専門分野:発達科学,作業療法学
担当:序章・第3章・第5章

須田智晴*(スダ トモハル)
1)慶應義塾大学理工学部 訪問研究員/日本学術振興会特別研究員PD
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生/日本学術振興会 特別研究員DC1
専門分野:応用数学・力学系
担当:第1章

高橋由典(タカハシ ヨシノリ)
1)京都大学名誉教授
2)京都大学名誉教授
専門分野:社会学
担当:第2章

近藤 望(コンドウ ノゾミ)
1)愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター 特定研究員
2)愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター 特定研究員
専門分野:地球化学・実験岩石学・メルト構造解析
担当:第3章コメンタリー

ワナ・ロレダナ・スコルシ(Oana Loredana Scorus)
1)甲南大学マネジメント創造学部 講師/関西大学教育推進部 講師
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生
専門分野:造園学
担当:第3章コメンタリー

寺山 慧(テラヤマ ケイ)
1)横浜市立大学大学院生命医科学研究科 准教授
2)理化学研究所 革新知能統合研究センター 特別研究員/理化学研究所 医科学イノベーションハブ推進プログラム 特別研究員/京都大学大学院医学研究科 特定助教
専門分野:未だ定まらず
担当:第3章コメンタリー

村上絢一(ムラカミ ジュンイチ)
1)和泉市教育委員会 生涯学習部文化遺産活用課 主事
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻博士後期課程3回生
専門分野:日本史学
担当:第4章

三宅香帆(ミヤケ カホ)
1)書評家
2)会社員(2019 年3 月 京都大学大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻 博士後期課程中退)
専門分野:国文学(萬葉集)
担当:第4章コメンタリー

三升寛人*(ミマス ヒロト)
1)会社員
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻修士課程2回生
専門分野:分析哲学
担当:第4章コメンタリー

山守瑠奈(ヤマモリ ルナ)
1)京都大学フィールド科学教育研究センター 瀬戸臨海実験所 助教
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻博士後期課程3回生
専門分野:海洋生物学(理学)
担当:第4章コメンタリー

磯部洋明(イソベ ヒロアキ)
1)京都市立芸術大学美術学部 准教授
2)京都市立芸術大学美術学部 准教授
専門分野:宇宙物理学
担当:第5章・第6章

高梨克也(タカナシ カツヤ)
1)滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科 教授
2)京都大学大学院情報学研究科 研究員
専門分野:コミュニケーション科学
担当:第5章・第7章

佐野泰之*(サノ ヤスユキ)
1)立命館大学文学部 非常勤講師/日本学術振興会 特別研究員PD
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 特定助教
専門分野:哲学・倫理学
担当:第5章・第8章

真鍋公希*(マナベ コウキ)
1)関西国際大学社会学部 講師
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生
専門分野:社会学
担当:第5章・終章

谷川嘉浩*(タニガワ ヨシヒロ)
1)京都市立芸術大学美術学部・大学院美術研究科デザイン科 プロダクト・デザイン専攻 特任講師
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生
専門分野:哲学・観光学
担当:第9章・第11章

金澤木綿(カナザワ ユウ)
1)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻博士後期課程2回生
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻修士課程1回生
専門分野:日本中世史
担当:第9章コメンタリー・「総人のミカタ」と私

伊縫寛治(イヌイ カンジ)
1)慶應義塾大学理工学研究科 基礎理工学専攻 研究員
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生
専門分野:確率論・力学系・フラクタル
担当:第9章コメンタリー

北川裕貴(キタガワ ユウキ)
1)国立研究開発法人産業技術総合研究所 研究員
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻博士後期課程1回生
専門分野:無機材料化学
担当:第9章コメンタリー

杉谷和哉*(スギタニ カズヤ)
1)岩手県立大学総合政策学部 講師
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻博士後期課程3回生
専門分野:公共政策学
担当:第10章・第11章

杉山賢子(スギヤマ ヨリコ)
1)京都大学フィールド科学教育研究センター 森林生態系部門 助教
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻
博士後期課程1回生
専門分野:菌類生態学
担当:第10章コメンタリー

近藤真帆(コンドウ マホ)
1)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻博士後期課程3回生
専門分野:臨床心理学
担当:第10章コメンタリー

橋本 悠(ハシモト ユウ)
1)京都大学大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻修士課程2回生
2)京都大学総合人間学部 国際文明学専攻4回生
専門分野:戦後日本社会論
担当:第10章コメンタリー

大山牧子(オオヤマ マキコ)
1)神戸大学大学教育推進機構大学教育研究センター 准教授
2)大阪大学全学教育推進機構 助教
専門分野:教育工学・大学教育学
担当:第11章・第12章

成瀬尚志(ナルセ タカシ)
1)大阪成蹊大学経営学部 准教授
2)大阪成蹊大学マネジメント学部 准教授
専門分野:哲学・高等教育
担当:第11章・第13章

朱喜哲(チュ ヒチョル)
1)大阪大学社会技術共創研究センター 招へい教員
2)大阪大学大学院文学研究科 招へい研究員
専門分野:哲学
担当:第11章・第14章

渡邉浩一(ワタナベ コウイチ)
1)福井県立大学学術教養センター 准教授
2)大阪経済法科大学教養部 准教授
専門分野:哲学史
担当:「総人のミカタ」へのコメント

浪花晋平(ナニワ シンペイ)
1)京都大学大学院工学研究科分子工学専攻 助教
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻博士後期課程1回生
専門分野:触媒化学
担当:「総人のミカタ」と私

萩生翔大(ハギオ ショウタ)
1)京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授
2)京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授
専門分野:身体運動制御学
担当:「総人のミカタ」と私

判型・ページ数 A5 ・ 290ページ

International shipping available
  • レビュー

    (1286)

¥2,970

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品
        CATEGORY