『東海道新幹線』(昭和 39 年・山海堂) の復刻版
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東海道新幹線の開業から62年。 日本の高度成長を支えた国家的プロジェクトの記録を、次の世代へ引き継ぐため、当時の専門誌『土木施工』のプロジェクト特集号「建設者」を復刻出版。(限定1,000部)
1. 企画概要
1964 年(昭和39 年)に山海堂より出版された『東海道新幹線』は、日本初の高速鉄道の誕生を記録した極めて貴重な資料である。
さらに2022 年(令和4 年)には、日本の鉄道が1872 年の新橋ー横浜間開業から150 年という大きな節目を迎え、鉄道が果たしてきた社会的・ 経済的役割を改めて見直す機運が高まった。こうした背景のもと、出版から約62 年が経過した現在、当時の視点や思想を現代の高速鉄道網の発展状況と重ね合わせて再評価する意義は一層大きくなっている。
本企画では、当時の原本を可能な限り忠実に復刻するとともに、巻末に『現代の専門家による座談会形式の考察』を新規収録し、昭和39 年出版の意味を現代的に再構築する。
2. 企画の目的
・歴史資料価値の再発掘。( 新幹線誕生期の記録を後世に確実に残す)
・当時の思想と現代を比較し、 次世代交通網の議論を深化させる。
・巻末座談会により、 復刻版としての価値を大きく高める。
3. 企画内容
(1) 復刻本体•原本を忠実に復刻し、初版の雰囲気· 図
版を可能な限り保全。解説・注釈は付さない。
(2) 巻末新規収録:座談会企画『20 年後の高速鉄道を
語る ( 仮称)』を追加収録。
4 座談会テーマ
東海道新幹線の建設について
東海道新幹線60 年の歩みと役割、都市の変化,
整備新幹線の誕生と意義
(輸送力増強→均衡発展→国土強靭化)
20 年後の高速交通体系(リニア開業後の展望など)
座談会参加者
開通当時を経験された梅原利之:1961年(昭和36年)国鉄入社、岡﨑準:1968年(昭和43年)日本鉄道建設公団(現:鉄道・運輸機構)に入社、整備新幹線の計画から施工まで約40年携わり、うち約30年ほどは北陸新幹線建設に携った。宇野護:1978年(昭和53年)国鉄入社、1987年JR東海配属以後リニア中央新幹線に携わる。司会として、二階堂行宣:現法政大学教授(鉄道百五十年史編纂事業に15年)。
この復刻版には、「無謀」と揶揄されていた時代に、建設に携わった土木・電気・機械など多様な分野の専門家が力を合わせて未来を切り開いた技術者たちの情熱だけでなく、戦後復興期の社会の姿や、海外から寄せられた期待など、当時の価値観や社会の空気を映し出す資料(広告等)も多数含まれています。
今回の復刻は、62 年前の記録の再現のためだけではありません。 開業100年を迎える38年後の未来へ、この貴重な記録を手渡すための復刻です。当時の技術者たちの挑戦と情熱を、未来の世代が正確に受け取れるようにその願いを、この一冊に込めました。
巻末に座談会企画『東海道新幹線という経験工学』を新規収録。
復刊にあたって
1964年(昭和39年)9月25日発行東海道新幹線の復刻にあたって
時を系譜する技術の伝承 〜1964(昭和39年)開通、2026(令和8年)現在、そして 2064年への架け橋~
1964年(昭和39年)10月1日、世界初の高速鉄道として産声を上げた東海道新幹線、それから62年という歳月が流れ、幾多の試練を乗り越え、今や世界に誇り、かつ日本になくてはならない交通インフラへと進化を遂げました。
月刊誌『建設者』のプロジェクト特集「東海道新幹線」1964年9月25日発行を「復刻版」として出版を決意したのには経緯があります。きっかけは、社内に保管された当時の誌面を改めて紐解いたことでした。そこに記されていたのは、単なる過去の施工記録ではありませんでした。何故、東海道新幹線を計画し、建設されたのかを当時の社会的背景、経済の状況からプロジェクトに至る過程を計画から工事、車両、機電等総合的に高速鉄道を支える様々な技術的内容がリアルに記録されていました。そこには、限られた工期と未踏の技術課題に対し、現場の第一線で知恵を絞り、泥にまみれて活路を見出した先人たちの「生きた技術と思想」が、緻密な図面と熱量ある言葉で鮮明に記録されていました。
このことを踏まえ、過去、現在、未来をつなぐための座談会が開かれ、開通当時を経験された梅原利之:1961年(昭和36年)国鉄入社、岡 﨑準:1968年(昭和43年)日本鉄道建設公団(現:鉄道・運輸機構)に入社、整備新幹線の計画から施工まで約40 年携わり、うち約30年ほ どは北陸新幹線建設に携った。宇野護:1978年(昭和53年)国鉄入社、1987年JR東海配属以後リニア中央新幹線に携わる。司会として、
二階堂行宣:現法政大学教授(鉄道百五十年史編纂事業に15年)。座談会の内容は東海道新幹線建設当時の現場を経験されたリアルな話、整備新幹線建設にまつわる苦労談・あるべき姿、そして現在工事進行中の中央新幹線の奥深い話題がリアルに語られる時系列の流れに沿った座談会となりました。
現在、私たちは高度なデジタル技術やDXの恩恵を受けています。しかし、土木の本質が「自然との対峙」であり「現場での決断」であること は、62年前も今も変わりません。本復刻版は、当時の関係者の熱い情熱と技術者魂を読者の方に触れて頂きたいのと、これからのインフラに関わる方々と「土木の原点」を共有するための架け橋として企画いたしました。
そして、(株)オフィス・スペースはここに一つの約束を記します。
東海道新幹線が開業100周年を迎える38年後の2064年にこの復刻版にリニア中央新幹線の全てを追記し「再復刻」する予定 でいます。その時、未来の技術者たちは、1964年の「創㐀」と、2026年の私たちの「継承」をどう感じるのか。本書が、当時の圧倒的な熱量を次世代へと繋ぎ、これからの日本のインフラを支える皆様の新たな創㐀への糧となることを切に願っております。
終わりに、当時本誌作成に携わった山海堂の方々の大変な努力に感謝いたします。
2026年4月吉日
株式会社 オフ ィス・スペース 編集
(敬称略)
※復刻内容:復刻本体•原本を忠実に復刻し、初版の雰囲気· 図版を可能な限り保全。解説・注釈は付さない。
【本書の特徴】
日本の高度成長を支えた国家的プロジェクトの記録
次世代に向けた歴史資料価値の再発掘。
本体•原本を忠実に復刻し、
初版の雰囲気 · 図版を可能な限り保全。
特別寄稿『東海道を謳う』(詩:谷川俊太郎/写真:佐藤七郎)も完全再現。
東海道新幹線を未来へ架け渡す。
座談会企画『東海道新幹線という経験工学』を新規収録
【目次】
開通にあたって
開通によせる
新幹線誕生の足跡
新幹線の特色
交通革命のなかの新幹線
新幹線と新しい国土像
鉄道の将来
<随想>開通に想う
座談会企画『東海道新幹線という経験工学』
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