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その他もろもろ

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『その他もろもろ』ある予言譚
ローズ・マコーリー
赤尾秀子 訳 / 北村紗衣 解説

四六判、248ページ

ハクスリー、オーウェルの先駆をなすフェミニスト・ディストピア小説の古典、百年の時を経て蘇る!

第一次大戦後の英国。国民を知力でランク分けするという大胆な政策を打ち出す脳務省に務めるキティは、脳務大臣のニコラスと密かに愛を育んでいたが、脳務省の権力が増大していく中、二人の愛は迷走する……

「いろいろな点で、『その他もろもろ』は一筋縄ではいかない作品だ。……2020年に我々が生きている政治もメディアもメチャクチャな世界は、真面目に考えるよりもこういうブラックユーモア的なアプローチで考えたほうがいいのかもしれない」――北村紗衣

 ここで語られる物語は、戦争が終わり、希望の光が見えた時代である。よって、現実を映したものではない。楽観的すぎる部分もあれば、厭世的すぎる部分もある。……本書は予言というより提案である。ただ、読者の多くは薄っぺらい提案だと感じるだろう。人間が時代を問わず抱えてきた病気の治療法の提案とはいえ、現在の苦しみがおさまればおさまったで、またいっそう重い病気を患ってしまうにちがいない。……本書ではきわめて古い難病の治療法を提案し、怠慢で鈍感な政府に無料で提供する。一意専心で研究した結果、筆者は官庁を新たに創設するのもそう悪くはないと思えるようになった。
 すぐ近くなのに模糊とした未来のある時期、世界が、社会がどうなっているかに軽く触れている。筆者には不慣れな未知の分野であり、この後は知識豊富な読者の感性に委ねるしかない。――本書「弁明」より

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