『midday ghost』Kanade Hamamoto|濵本奏

SOLD OUT

『midday ghost』
Kanade Hamamoto|濵本奏

H200mm × W140mm
288ページ
コデックス装、スリーブケース
ポスター付

新進の写真家・濱本奏による初の写真集。
今夏、若手ながら表参道のギャラリー「ROCKET」とオルタナティブスペース「STUDIO STAFF ONLY」での二会場同時開催となる写真展を開催。本作は同タイトルで発表される新作と過去作品をまとめた作品集となります。繊細な記憶、心情を写し出したかのようなポートレートやランドスケープ。全ての被写体は日常の風景でありながら、非現実で白昼夢のような作品群で構成されています。壊れたカメラを使用した撮影方法やミクストメディア作品の発表など写真の枠にとどまらない作家としての卓越した視点を楽しめる内容となっています。

濱本奏｜Kanade Hamamoto
2000年 神奈川県横浜市生まれ。東京・鎌倉を拠点とし、写真を表現の軸に活動。
2018年 鎌倉にて初個展「mi-kansei」
2019年 渋谷 room412 にて個展「reminiscence bump」

出版社コメント
今、世界が直面する問題は数多く、
情報や記号に溢れた目まぐるしい選択肢の連続は
わたしたちの様々な価値を分断し奪い去ろうとしている。

そんな時代、存在の在処を示すように
濱本奏は自身の曖昧で変容する記憶を写真として残す。
その姿を全て見ることは誰にもかなわないとしても、
“確かに存在したもの” の輪郭をなぞり、像を浮かびあがらせる
記憶の写真は、時間の尺度を越え
わたしたちの前で彩りながらも、静まり無となって現れる。

西陽の反射、水紋、枯れた花、蝶の死骸、人々。
絶えず移ろう数々の実体のない光景は、夢、または亡霊なのかもしれない。

見つめる世界はまだ露になっていない。
ここはどこなのか？あなたは誰なのか？わたしは誰なのか？
不明瞭なこの世界で、作家はその問いを表し続けなくてはいけない。
この闘いは始まったばかり。