













アメリカ死にかけ物語
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『アメリカ死にかけ物語』
リン・ディン
小澤身和子 訳
四六変型判、344ページ
旅をしながら出会ったホームレス、ドラッグ中毒、アル中といった市井の人々の「忘れられた声」に深く温かく切りこみ、アメリカの破綻を鋭く描いたノンフィクション。川上未映子氏、岸政彦氏推薦。
それでも俺らは生きている————
ホームレス、ドラッグ中毒、アル中、退役軍人……
アメリカの路上で出会った、見過ごされた底辺の人々の声を鮮やかに描いた、
『血液と石鹼』著者による傑作ノンフィクション。
◎日本語版への特別書き下ろし
「日本の読者へ」「トーキョー・ドリーミング」及び
川上未映子氏による特別書き下ろしエッセイ収録。
誰にも気づかれることなくやがて消えていくだけのさまざまが、
たしかにそこで光を受けて存在していた、その一瞬が立ちあがる。
価値のない、誰の人生も変えることのない、ただの美しさ。
————川上未映子
ホームレスの男、薬物中毒の女。失敗した実業家、退役軍人。誰からも見放された街の、バーや路上で、たまたま出会った人びとの話を聞く。穏やかな小雨のように降り注ぐ、静かな人生の欠片。
この世界の最大の謎は、信号やバス停や駅で隣りあっただけの誰かにも、人生があるということだ。リン・ディンは、一杯のぬるいビールで、その謎を解きあかす。この本は、アメリカの荒廃した都市を生きる、声を持たない人びとの声を集めてできた、バーと路上の文学である。リンが教えてくれるのは、「私たちは生きている」ということだ。
リン・ディンの文章を読むと、猛烈に酒が飲みたくなる。一杯オゴるから、今度は俺の話も聞いてくれ。この国も、もうダメかもしれないから。
————岸政彦
リン・ディン
1963年、ベトナム、サイゴン生まれ。詩人、小説家、翻訳家。ベトナム戦争末期の75年、アメリカに居住。2007年、詩集『Borderless Bodies』(未邦訳)でAsian American Literary Award受賞。2018年、ベトナムに戻った。著書に『血液と石鹸』(早川書房)、『Love Like Hate』(未邦訳)など。
小澤身和子 (オザワミワコ)
翻訳者。「クーリエ・ジャポン」の編集者を務めた後、取材コーディネーター及び通訳として海外メディアの日本取材に携わる。
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