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対抗言論 反ヘイトのための交差路 2号

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『対抗言論 反ヘイトのための交差路 2号』複合差別を解きほぐす
杉田俊介 / 櫻井信栄 編
川村湊 / 藤原侑貴 編集協力

A5判、402ページ

新型コロナ禍とともに幕を開けた2020年代。深刻な環境危機や経済的貧困の拡大のなかで問われているのは、マジョリティの内側からの変容であり、政治的主体化ではないか。人々を分断し統治する新自由主義の価値観、性差別や民族差別、優生思想がもたらす複合的な暴力を解体すること、〈棄民〉の政治に抗うことが世界同時的な課題となっている今、新しい民主社会への知恵をさぐる。待望の第2号!

目次
はじめに

共同討議 文学はいま何に「対抗」すべきか?
温又柔×木村友祐×杉田俊介×櫻井信栄

■特集1 差別の歴史を掘り下げる

江戸思想史とアジアの近代──日本人と差別の歴史
子安宣邦氏インタビュー 聞き手=杉田俊介

帝国のタイムライン
「ひろしまタイムライン」とポストコロニアル・メランコリア
ケイン樹里安

差別への問い
川口好美

桜桃の家族
川村湊

座談会 在日コリアン文学15冊を読む
康潤伊×櫻井信栄×杉田俊介

アフロペシミズムと〈在日〉の思想を読む
高橋若木

ハリエットとアイダ──差別と闘った奴隷の娘たち
篠森ゆりこ

小説 日本人こわい
櫻井信栄

■特集2 性と障害と民主主義

中心をつくらない社会運動?──デザイン、フェミニズム、複合差別
宮越里子さんインタビュー 聞き手=杉田俊介

わたしと政治──声はどこから聞こえてくるのか?
岡野八代

家族や専門職に「殺させる」社会に抗う
──「大きな絵」を見据えながら「小さな物語」に耳を澄ませる
児玉真美

見えないバックラッシュ──障害のある人たちをめぐるテン年代の諸相
堤拓哉

とまどいを抱える──メンズリブ運動の歴史と再解釈をめぐって
尾﨑俊也×西井開

僕が誰かの声を聴くことはできるか
まくねがお

〈恋愛〉という物語の呪縛
倉数茂

意識的に泣く
白岩玄

■特集3 二〇二〇年代の世界認識のために

ゼロ年代~二〇一〇年代の批評/運動をめぐって──差別・階級・慰霊と民主主義の現在
高橋若木×杉田俊介

脱出口を開く──「人間以後」の未来へ
篠原雅武

民主主義の自己修復的性質について──お祭りデモクラシーと語学学校デモクラシー
山本圭

時間への関与と現代日本におけるメンバーシップの境界
髙谷幸

コロナ禍で顕在化した行政による「住所不定者」差別
稲葉剛

小説 ビザラン挽歌
藤原侑貴


【表紙写真】 松岡一哲
【本文写真】 池野詩織(001, 002, 010–011, 051, 209, 293頁)
【デザイン・装丁】 宮越里子


杉田俊介(スギタシュンスケ)
1975年神奈川生。批評家。『宮崎駿論』(NHKブックス)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『無能力批評』(大月書店)、『安彦良和の戦争と平和』(中公新書ラクレ)、『ドラえもん論』(Pヴァイン)、『人志とたけし』(晶文社)。

櫻井信栄(サクライノブヒデ)
1974年神奈川生。日本文学研究者、日本語教師、韓国語翻訳者。小説「吃音小説」(『三田文学』1999年冬季号)、共著『在日コリアン文学と祖国』(建国大学校アジア・ディアスポラ研究所)、論文「金鶴泳文学と民族差別について」(『日本文化学報』64)

川村湊(カワムラミナト)
1951年、北海道生。文芸批評
家。法政大学名誉教授。著書『異郷の昭和文学』(岩波新書)、『戦争の谺』(白水社)、『韓国・朝鮮・在日を読む』『震災・原発文学論』(インパクト出版会)、『新型コロナウイルス人災記』(現代書館)、『川村湊自撰集』全五巻(作品社)。

藤原侑貴(フジワラユウキ)
1989年東京生。作家。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。小説「通りゃんせ」(第30回織田作之助青春賞)、「帰郷」(第32回日大文芸賞佳作受賞)、紀行文「アジアの細道」(『対抗言論』1号)。

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