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日本マンガ全史 944 「鳥獣戯画」から「鬼滅の刃」まで

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『日本マンガ全史 944』「鳥獣戯画」から「鬼滅の刃」まで
澤村修治

新書判、496ページ

マンガは日本の大衆文化の重要な一翼を担ってきた。
古来からあった戯画の伝統にせりふを加え、ポンチ絵や新聞マンガなどマスメディアの一部としても発達したことで、戦後、マンガ文化は大きく花開いて現在に至る。
巨人・手塚治虫の功績、少年マンガ誌の隆盛、女性向けに特化して発展した少女マンガ、アニメ・映画とのコラボレーション。
その表現方法と題材の広さ、深さは特筆に値する。
「のらくろ」「鉄腕アトム」から最新作までを網羅。
大衆エンターテインメントの代表、広大なマンガの世界を知ろう!

《目次》

はじめに

序 章 前史 ──『鳥獣戯画』から北斎まで
庶民が育んだメディア/『鳥獣人物戯画』/コマ表現の登場―『北斎漫画』/日本は世界三大マンガ大国の一つ

第1章 明治・大正期 ──ポンチ絵とコマまんが
近代ジャーナリズムの登場/木版印刷から亜鉛凸版印刷へ/ワーグマンと『ジャパン・パンチ』/ビゴーと『トバエ』/諷刺雑誌の流行/『滑稽新聞』と『東京パック』/「マンガ」を意味する言葉の変遷/岡本一平/マンガ表現の確立/「正チャン」登場/「ノントウ」の魅力/紙面左上に定位置を得る/キャラクター・ビジネスの走り/国産アニメのはじまり

第2章 昭和戦前・戦中期 ──『少年俱楽部』と「のらくろ」シリーズ
講談社と『少年俱楽部』/のらくろシリーズ/消しゴムからハモニカまで/出版統制のもとで4/「冒険ダン吉」と講談社系のマンガ家たち/個性的なナカムラマンガ・ライブラリー/『読売サンデー漫画』/「フクちゃん」/戦時のマンガ家/国産アニメの進展

第3章 戦後復興期 ──手塚治虫の登場
マンガ雑誌の復活/新人の登竜門『漫画少年』/『おもしろブック』と『冒険王』/手塚治虫/『新宝島』の影響/『鉄腕アトム』と『リボンの騎士』/すぐれたプロデューサー/街頭紙芝居と赤本/長谷川町子と「サザエさん」/藤子不二雄/赤塚不二夫/石ノ森章太郎/悪書追放運動の嵐

第4章 『サンデー』『マガジン』のライバル対決
ライフスタイルの変化/少年誌「週刊」の時代へ/小学館/破格の創刊事業/それぞれの4本柱/有力マンガ家の確保/タイアップという手法/プレゼント企画の威力/「伊賀の影丸」と「おそ松くん」/当初は人気が出なかった「オバケのQ太郎」/東映動画と虫プロダクション/第三の週刊誌『少年キング』

第5章 拡大と熱闘の時代
「鬼」の異名/カント学徒からの出発/異次元の取り組み/原作・作画分離方式/「大人の鑑賞にも堪えうる作品」を!/『巨人の星』/力石徹の「告別式」/「墓場の鬼太郎」から「ゲゲゲの鬼太郎」へ/150万部突破/五大誌時代の幕開け

第6章 劇画と青年コミック
貸本文化/『影』と『街』/劇画の特徴/白土三平と『忍者武芸帳』/『ガロ』創刊 /伝説となった作品群/サブカルチャーの代表誌/大人向け娯楽誌/『週刊漫画TIMES』と『週刊漫画サンデー』/実験誌『COM』/マンガ文化と商業主義の問題/青年コミック/『漫画アクション』と『ヤングコミック』/青年コミックの基本線/サラリーマン向けマンガ

第7章 少女マンガ
前史―少女雑誌の登場/貸本少女マンガ/「リボンの騎士」/水野英子/学園マンガの登場/スポーツマンガの興隆/特異なギャグマンガ/虫プロ『ファニー』/りぼんコミックグループ/新ロマン派の登場/24年組/「ベルサイユのばら」/「ガラスの仮面」と「あさきゆめみし」/「読者」の拡大/少年誌のラブコメ路線/白泉社の作家たち

第8章 『少年ジャンプ』の時代
巨匠からコミケまで/『少年チャンピオン』/すべてをマンガページに/ビッグネームの不足/新人作戦の始動/「俗悪」の解放/友情・努力・勝利/1970年代のヒット作・異色作/アンケート至上主義/専属制度/少年誌全体の市場拡大/「ドラゴンボール」も最初は不人気だった/バトルロワイヤル型/空前の653万部/「ONE PIECE」登場/マンガのキャラクターが「世界が尊敬する日本人」に/『少年マガジン』との首位交替/『少年サンデー』の名作/「どんぐりの家」と「ヨコハマ買い出し紀行」/大友克洋が愛読者となった「蟲師」/「セーラームーン」と「アンパンマン」

第9章 メディアミックスとアニメ
起点としてのマンガ/テレビアニメの台頭/第一次アニメブーム/第二次、第三次ブーム/マンガから興った宮崎アニメ/ベストスリーの独占/TRPG起源の「ロードス島戦記」/「ちびまる子ちゃん」の多面展開/深夜枠と「新世紀エヴァンゲリオン」/「涼宮ハルヒ」/「セカイ系」の登場/4コマまんが発の「空気系」/「ポケモン」の普及/マンガ表現の拡張

第10章 海外へ進出する日本のマンガ
Magic Boy/子ども番組の9割が日本アニメ/AKIRAショック/冬の時代/Anime Convention 91/流通システムの問題/そして『SHONEN JUMP』の発行へ/「マンガスタイル」とアメコミ/ ヨーロッパでの受容①フランス/ヨーロッパでの受容②スペインとイタリア/ヨーロッパでの受容③イギリス/アジアでの受容①中国/アジアでの受容②韓国/海外が認める「文化」としてのマンガ・アニメ

第11章 成熟のゼロ年代
団塊世代の成長とともに/マンガ市場の陰り/飽和のなかでの挑戦/「鋼の錬金術師」/「よつばと!」と浦沢作品/「のだめカンタービレ」と「エマ」、そして「NANA」/「フラワー・オブ・ライフ」と「海街diary」/24年組の再活躍/「DEATH NOTE」/累計1億冊突破/青年向けコミックスの最速記録/クチコミからヒットした「ちはやふる」/「BLEACH」「Jin-仁」、「イキガミ」「MAJOR」/「劇画漂流」と「夕凪の街 桜の国」

第12章 電子時代のなかで
「進撃の巨人」/『ONE PIECE』2億冊突破/アニメ深夜枠発のヒットマンガ/れっきとした少女マンガ「俺物語!!」/カゲロウプロジェクトと初音ミク/『陽のあたる家』と「フイチン再見!」/雑誌の部数を倍増させた「妖怪ウォッチ」/「聲の形」、そして思想誌掲載のマンガ バラエティの影響と「キングダム」/無料マンガサイト初の大ヒット作/劇場用アニメの記録的作品/電子優位時代の到来/コミックエッセイのベストセラー/「鬼滅の刃」大旋風/新時代の行方

あとがき

参考文献
西暦和暦対照表
マンガ・アニメ主要事項年表
一般史年表

澤村修治(サワムラシュウジ)
1960年東京生まれ。淑徳大学人文学部表現学科教授。千葉大学人文学部人文学科卒業後、講談社出身の牧野武朗(『なかよし』『少年マガジン』『少女フレンド』創刊編集長)に編集を学び、中央公論社・中央公論新社などで37年にわたり編集者・編集長をつとめる。2017年から帝京大学文学部日本文化学科非常勤講師を兼任。20年3月、中央公論新社を定年退社し、同年4月より現職。また、思想誌『ひらく』の編集委員長を任じている。著書に『唐木順三』(ミネルヴァ書房)、『ベストセラー全史』近代篇・現代篇(筑摩選書)など。

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