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橙書店にて|田尻久子

¥1,815 税込

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『橙書店にて』
田尻久子

四六判、232ページ

熊本の路地裏にある「橙書店」。本屋であり、喫茶店であり、ギャラリーでもある。ちいさな店に集うお客さんを店主はそっと見つめ、書棚の向こう、かそけき声に寄り添う。
石牟礼道子さんが亡くなった日「ただただ悼みたい」と訪れたひと。〝書くこと〟を焚きつけた渡辺京二さんの言葉。縁あって催すことになった〝村上春樹朗読会〟の夜。雑誌『アルテリ』に寄稿してくれたハンセン病患者「関さん」と交わした握手……33篇の物語。著者渾身の書き下ろし。

目次
1 まちの余白

路地裏で
とんちさん
再会
読み返す
金木犀
緑の椅子
来し方の道を歩く

2 雨降りに本屋で

手紙はいいよ
常連さん
披露宴
Aさんのこと
ママ
おまけ
されく

3 同じ月を見上げて

巡り合わせ
バス停
透明なお客さん
遠いけど近くにいるひと
泣く女たち
常宿
とくとくとく
秘密の夜
街並み
そらと満月

4 切手のない便り

小さきものたち
きりん
またたく
植木スイカと手紙
シールとドーナツ棒
握手
ヤッホー
ゆうひとあさひ
いつもの風景

あとがき

田尻久子(タジリヒサコ)
1969年、熊本市生まれ。「橙書店 オレンジ」店主。会社勤めを経て2001年、熊本市内に雑貨と喫茶の店「orange」を開業。2008年、隣の空き店舗を借り増しして「橙書店」を開く。2016年より渡辺京二の呼びかけで創刊した文芸誌『アルテリ』(年2回刊)の発行・責任編集をつとめる。同年熊本地震被災後、近くに移転し再開。2017年、第39回サントリー地域文化賞受賞。著書に『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社)、『みぎわに立って』(里山社)がある。現在、雑誌『SWITCH』(スイッチ・パブリッシング)で「橙が実るまで」連載中。

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