父と子の絆|島田潤一郎
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『父と子の絆』
島田潤一郎
四六判変型・上製、200ページ
ぼくは息子を腕に抱かせてもらい、
目の開いていないその子をじっと眺めた。
ようこそ。ようこそ。この世界へ。
「日曜日の昼に、生後七日目の赤ん坊がぼくの家にやってきた。
それから、人生がガラリと変わった」
──ひとり出版社・夏葉社を吉祥寺で営み、
著作にもファンの多い島田潤一郎が、
幼きものに寄せるあたたかな眼差しと言葉たち。
「泣かないで。ちゃんとまわりを見て。こんにちはと言って。
ありがとうと言って。ぼくたちの心の中には願いしかない。」
──本書「息子とサツマイモ」より
目次
息子とサツマイモ
1
ようこそ、この世界へ
Her Majesty
小さな舌
噂はほんとだったんだね
親の願い
赤ん坊と後輩(上)
赤ん坊と後輩(下)
死ぬことと、生きること
本という友人
「かっこよさ」について
おもちゃを買う
あいうえお
さよなら、SNS
2
愛おしい時間
五時間労働
ある訃報
風邪
多様性について
よみうりランド
兄と妹
年末年始はつらいよ
青春の終わり
息子にのぞむのは
入園式
その後の日記
あとがき
島田潤一郎(シマダ ジュンイチロウ)
1976年生まれ。編集経験のないまま2009年にひとりで夏葉社を創業。14年に結婚し、同年に長男、16年に長女が誕 生。著書に『古くてあたらしい仕事』(新潮社)、『あしたから出版社』(晶文社)、『90年代の若者たち』『本屋さんしか行きたいとこがない』(岬書店)などがある。
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