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【サイン本】縁もゆかりもあったのだ

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『縁もゆかりもあったのだ』
こだま

四六判、192ページ

第34回講談社エッセイ賞受賞作家こだま
場所と記憶をめぐる、笑いと涙の紀行エッセイ

「俺はたった今刑務所から出てきたんだ」

私たちは「えっ」と発したまま固まった。刑務所と監獄博物館のある街特有の冗談だろうか。膝の上に載せた「かにめし」に手を付けられずにいた。(中略)
別れ際、おじさんが「これやるよ、餞別だ」と言って渡してきたものを広げてみた。それは首元や袖口の伸びきったスウェットの上下だった。

第34回講談社エッセイ賞受賞のエッセイストこだま、待望の新作は自身初となる紀行エッセイ。
どの場所でも期待を裏切らない出来事が起こり、そして見事に巻き込まれていくこだま。笑いあり、涙あり、そしてドラマチックな展開に驚く内容も。

網走、夕張、京都などにとどまらず、病院や引っ越し、移動中のタクシーなど「自分と縁のあった場所」について全20篇を収録。

京都を知っていた(京都・南禅寺)
祈りを飛ばす人、回収する人(台湾)
東京は、はじまりの地(東京・品川)
メロンと郷愁(北海道・夕張)
監獄のある街で(北海道・網走)
母を知る旅(京都・嵐山)
私の藻岩山(北海道・札幌)
乗り合わせた縁(飛行機・タクシー)
事件は風呂場で起きる(某所)
浅草寺と奇縁(東京・浅草)
ブルーシートの息吹(自宅→新居)
ただ穏やかなホノルルの夜(ハワイ)
祖母の桜(病院)
熊の恋文(実家)
双葉荘の同窓会(学生時代の借家)
寄る辺のない旅(ロンドン、パリ、ローマ)
あの世の記憶(青森、秋田、岩手)
猫を乗せて(車)
凍える夜の鍋焼きうどん(ビジネスホテル)
ロフトとニジョージョー(京都)

こだま
エッセイスト。デビュー作は自身の夫婦関係を描いた私小説『夫のちんぽが入らない』。その後マンガ化、ドラマ化など展開。2作目となる『ここは、おしまいの地』で第34回講談社エッセイ賞受賞。2020年、続編の『いまだ、おしまいの地』を発売。

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