



















ヤンキーと地元
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『ヤンキーと地元』
解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち
打越 正行
四六判、304ページ
第6回 沖縄書店大賞・ 沖縄部門大賞受賞!
● ここにあるのは「優しい沖縄」ではなく、地元社会の過酷な掟である。
パシリから始まり、10年という歳月をかけた、驚愕のエスノグラフィー
――岸政彦(社会学者)
●バイクのうなり、工事現場の音、キャバクラの笑い、深夜のコンビニ前のささやき。
本書を満たす音をどう聞き取るのが「正しい」のかは、まだ決まっていない。
――千葉雅也(哲学者)
●上間陽子の『裸足で逃げる』と対になる作品だ。
――藤井誠二(ノンフィクションライター)
生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、沖縄の若者。
その出会いを原点に、沖縄での調査は始まった。
生きていくために建設業や性風俗業、ヤミ仕事に就いた若者たち。
10年以上にわたって、かれらとつき合ってきた社会学者の、かつてない記録の誕生!
目次
第一章 暴走族少年らとの出会い
1 広島から沖縄へ
「メンバーにしてください」/暴走族のパシリになる/響き渡る爆音――沖縄調査一日目 etc.
2 拓哉との出会い
「すぐにでも結婚したい」/はじめての土地で彼女をつくる/ナンパをする理由 etc.
3 警官とやり合う
職務質問を受ける/警官と交渉するスキル/調査の前に信頼関係を築く etc.
第二章 地元の建設会社
1 裕太たちとの出会い
「俺、解体屋しかできない」/鉛筆を重いと言う裕太/地元で有名な「暴れん坊」、太一
2 沖組という建設会社
会社経営の「最強のタッグ」/ピンチを切り抜ける/「給料支払い遅れなし、定額」etc.
3 沖組での仕事
最小限の力で資材を運ぶコツ/現場監督vs.従業員/「時間の話はするな」――一人前への道etc.
4 週末の過ごし方
先輩たちとのギャンブル/ナンパから、キャバクラ通いへ/仕事と週末と夜の世界etc.
5 沖組を辞めていった若者たち
「ズルズルきてしまった」――仲里の生活史/しーじゃたちの仕打ち、「設けて、金、持ってるのが勝ち」――宮城の生活史etc.
6 沖組という場所と、しーじゃとうっとぅ
第三章 性風俗店を経営する
1 セクキャバ「ルアン」と真奈
2 「何してでも、自分で稼げよ」――洋介の生活史
地元での理不尽な暴力/キセツ先での「屈辱」/「上に立つ」という決意
3 風俗業の世界へ
沖縄の性風俗業界/セクキャバ受付からオーナーへ/風俗店の経営者になる/「学歴なんかより、友だち」
4 「足下を見る」ということ
「ヤクザ」への対応/越えてはいけない一線――警察への対応/「地元つながり」を適切に使うetc.
5 風俗経営をぬける
女性スタッフへのサポート/杏里と真奈
6 性風俗店の経営と地元つながり
第四章 地元を見切る
1 地元を見切って内地へ――勝也の生活史
2 鳶になる
3 和香との結婚、そして別れ
4 キャバクラ通い
5 地元のしーじゃとうっとぅ
6 キセツとヤミ仕事
7 鳶を辞め、内地へ
第五章 アジトの仲間、そして家族
1 家出からアジトへ――良夫の生活史
2 「自分、親いないんっすよ」――良哉の生活史
3 夜から昼へ――サキとエミの生活史
打越正行(ウチコシマサユキ)
1979年生まれ。社会学者。2016年、首都大学東京人文科学研究科にて博士号(社会学)を取得。現在、特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所研究員、沖縄国際大学南島文化研究所研究支援助手ならびに琉球大学非常勤講師。共著に『最強の社会調査入門』(前田拓也ほか編著、ナカニシヤ出版、2016年)、『サイレント・マジョリティとは誰か――フィールドから学ぶ地域社会学』(川端浩平ほか編著、ナカニシヤ出版、2018年)などがある。
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