













ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ
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『ケアするのは誰か?』新しい民主主義のかたちへ
ジョアン・C・トロント
岡野八代 訳・著
四六判、160ページ
ケアを受けない者はいない。にもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々も、長い歴史の中で軽視あるいは無視されてきた。
本書は、〈ケアに満ちた民主主義〉を訴えてきた米国のフェミニスト政治学者トロントが、「ブラウン民主主義賞」を受賞した際の講演録を訳出。トロントは、民主主義の定義を「ケア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語る。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、危機に瀕した日本の政治状況を分析するとともに、トロントが提示するケアに満ちた民主主義の実現がなぜ必要なのか、それがなぜより善く生きる社会への変革であるのかを解説する。
目次
第1章 ケアするのは誰か?──いかに、民主主義を再編するか(ジョアン・C・トロント/岡野八代 訳)
第2章 民主主義の再生とケアの倫理──ジョアン・トロントの歩み(岡野八代)
第3章 ケアの倫理から、民主主義を再起動するために(岡野八代)
ジョアン・C・トロント
1952年生まれ。ニューヨーク市立大学大学院およびハンターカレッジ政治学教授、ミネソタ大学政治学教授を経て、現在は両大学の名誉教授。専門は、フェミニズム政治理論。
著書に、Moral Boundaries: A Political Argument for an Ethic of Care (Routledge, 1993), Caring Democracy: Markets, Equality, and Justice (New York: New York University Press, 2013)など。
岡野八代(オカノヤヨ)
1967年生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専攻は、西洋政治思想、フェミニズム理論。
主な著書に『法の政治学──法と正義とフェミニズム』(青土社)、『シティズンシップの政治学──国民・国家主義批判』(増補版、白澤社)、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)。訳書にエヴァ・キティ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(監訳、白澤社)、アイリス・ヤング『正義への責任』(共訳、岩波書店)など。
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