



















海馬を求めて潜水を
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『海馬を求めて潜水を』作家と神経心理学者姉妹の記憶をめぐる冒険
ヒルデ・オストビー & イルヴァ・オストビー
中村冬美 ・ 羽根由 訳
四六判、320ページ
探究心旺盛なノルウェー人姉妹がコンビを組んで、記憶の不思議をめぐる旅へ。海馬はいつ見つかった? 記憶と思い出す場所の関係は? 記憶力をよくする方法とは? なぜ人は忘れるの? 未来を想像するのにも記憶力は必要?――ときに記憶研究の歴史を紐解き、ときに記憶に問題を抱える人たち(テロの生存者、海馬を損傷した人など)を訪ね、ときに記憶のスペシャリストたち(研究者、タクシー運転手、チェスのグランドマスター、舞台女優、オペラ歌手、記憶力チャンピオン、未来予測家など)の門を叩く。生きることと記憶のよき関係を探る、人生の処方箋になること請け合いの一冊。
ヒルデ:私はもっと忘れたいわ。つまり、人生における否定的な経験を。そんなの永遠に消えてくれたらいいのに。忘却は過少評価されている。
イルヴァ:悲しい思い出だって真珠のネックレスの一粒なのだから、忘れることが必ずしもよいことだとは言えないわ。それでも私は、日常生活の忘却については異議を唱えたかったの。いつでもどんなことでも記憶しておこうという試みはやめるべきよね。
目次
第1章 海の魔物――または海馬の発見
第2章 二月にタツノオトシゴ(海馬)を求めて潜水を――または、記憶は脳のどこに定着するの?
第3章 スカイダイバーが最後に考えること――または、個人的な記憶とは何?
第4章 カッコウのひな――虚偽記憶はいつ(正常な)記憶の中に忍びこむ?
第5章 大掛かりなタクシー研究とかなり奇妙なチェス対決
――記憶力をよくする方法とは
第6章 象の墓――忘却とは何か
第7章 スヴァールバルの種子――未来への旅行
よい思い出のための処方箋--みなさんへ感謝を
訳者あとがき
出典
ヒルデ・オストビー
思想史学者、作家・ジャーナリスト。オスロ大学にて思想史の修士号を取得。著書に、『愛と憧れの辞典(Leksikonom lengsel)』(Tiden Norsk Forlag, 2013)『創造性(Kreativitet)』(Cappelen Damm, 2020)『お腹の本 自分の体を好きになるための7つのステップ(Mageboka: Sju steg mot å like kroppen din)』(Kagge forlag, 2021)がある。
イルヴァ・オストビー
オスロ大学心理学部准教授。オスロ大学にて神経心理学の博士号を取得。記憶の作用の研究者。ノルウェー神経心理学学会副会長。著書に『乗客の物語(Passasjerhistorier)』(Cappelen Damm, 2019)がある。
中村冬美(ナカムラフユミ)
東海大学北欧文学科を卒業の後、スウェーデンのヴェクシェー大学(現在のリンネ大学)北欧言語学科に留学。共訳書に、トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』(エクスナレッジ、2017)ウーン『きのこのなぐさめ』(みすず書房、2019)コース&イェルスター『自己免疫疾患の謎』(青土社、2019)。主な単訳書に、スコーテ『私を置いていかないで』(1995)リンドグレーン『おうしのアダムがおこりだすと』(1997、以上、金の星社)E・M・ヤコブセン『よるくまシュッカ』『よるくまシュッカ ミニ』(百万年書房、2021)などがある。
羽根由(ハネユカリ)
大阪市立大学法学部卒業。スウェーデン・ルンド大学法学部修士課程修了。共訳書に、ラーゲルクランツ『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』(2015)ルースルンド&トゥンベリ『熊と踊れ』(2016、以上、早川書房)コース&イェルスター『自己免疫疾患の謎』(青土社、2019)ノーデンゲン『「人間とは何か」はすべて脳が教えてくれる』(誠文堂新光社、2020)など。単訳書に、ゴールドベリ&ラーション『マインクラフト 革命的ゲームの真実』(KADOKAWA、2014)エルンマン他『グレタ たったひとりのストライキ』(海と月社、2019)などがある。
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