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現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。

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『現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。』
吉岡乾

四六判 縦188mm × 横128mm
304ページ

ブルシャスキー語、ドマーキ語、コワール語、カラーシャ語、カティ語、ドマー語、シナー語……。
文字のない小さな言語を追って、パキスタン・インドの山奥へ――。

著者は国立民族学博物館に勤務するフィールド言語学者。パキスタンとインドの山奥で、ブルシャスキー語をはじめ、話者人口の少ない七つの言語を調査している。調査は現地で協力者を探すことに始まり、谷ごとに異なる言語を聞き取り、単語や諺を集め、物語を記録するなど、その過程は地道なものである。現地の過酷な生活環境に心折れそうになりつつも、独り調査を積み重ねてきた著者が、独自のユーモアを交えつつ淡々と綴る、思索に満ちた研究の記録。

目次

もくじ 
地図・言語分布図
調査地へのアクセス

0
遥かなる言葉の旅、遥かなる感覚の隔たり
表記と文字のこと

1
フィールド言語学は何をするか
インフォーマント探し
ブルシャスキー語
系統不明の凡庸なことば
PCOからスマホへ
物語が紐解くは
異教徒は静かに暮らしたい
ブルシャスキー語の父(笑)
ドマーキ語
 諺も消えた
インドへ行って、引き籠もりを余儀なくされる 

2
好まれる「研究」と、じれったい研究
バックパッカーと研究者
コワール語
 名詞は簡単で動詞は複雑?
文字のないことば
カラーシャ語
 アバヨー! 舌の疲れることば
フンザ人からパキスタン人へ
言語系統と言語領域
カティ語
 挨拶あれこれ

3
なくなりそうなことば
ドマー語、最後の話者
動物と暮らす
シナー語
 街での調査は難しい
出禁村
ジプシー民話
カシミーリー語
 変り種の大言語
500ルピーばあさん
ウルドゥー語
インフォーマントの死

「はじめに」
あとがきに代えて
参考文献

吉岡乾(よしおかのぼる)
国立民族学博物館准教授。専門は記述言語学。博士(学術)。1979年12月、千葉県船橋市生まれ。2012年5月、東京外国語大学大学院博士課程単位取得退学。同9月に博士号取得。博士論文の題は「A Reference Grammar of Eastern Burushaski」。2014年より、現職。
大学院へ進学した2003年よりブルシャスキー語の研究を開始し、その後、パキスタン北西部からインド北西部に亙る地域で、合わせて7つほどの言語を、記述的に調査・研究している。著書に『なくなりそうな世界のことば』(創元社)。

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