

















意識と感覚のない世界
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『意識と感覚のない世界』実のところ、麻酔科医は何をしているのか
ヘンリー・ジェイ・プリスビロー
小田嶋由美子 訳
勝間田敬弘 監修
四六判、232ページ
2012年、権威ある医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』は、その200年の歴史において掲載した論文のなかから、もっとも重要な一本を選ぶ読者投票を行った。X線写真や抗生物質の発見など、その後のあらゆる画期的な進歩に関する論文を抑えて読者が選んだ「栄えあるベストワン」は、1846年に掲載されたエーテル吸入による初めての無痛手術についての論文であった。
今日では、麻酔は脳や心臓の手術から虫歯の治療にいたるまで、医療現場になくてはならないものになった。しかし、発見から170年以上が経ったいまでも、麻酔薬が私たちに作用するメカニズムは多くの謎に包まれたままなのだ。
メスで身体を切り刻まれているあいだ、痛みを感じないのはなぜなのか? 手術のあと、何事もなかったように目を覚ますことができるのはなぜなのか? 3万回以上の処置を行ってきた麻酔科医が、麻酔薬の歴史から麻酔科医の日常までを描く、謎めいた医療技術をめぐるノンフィクション。
目次
はじめに
第1章 深い眠り
第2章 麻酔科医のコマンドセンター
第3章 五つのA
第4章 線路のような麻酔記録
第5章 マスクの恐怖
第6章 絶飲食
第7章 心臓の鼓動
第8章 特別変わった患者
第9章 つきまとうミス
第10章 待たされる側になると
第11章 折り鶴
第12章 囚われた脳
第13章 目で見て、やってみて、教えてみよ
第14章 覚醒
第15章 安全な旅路
謝辞
参考文献
ヘンリー・ジェイ・プリスビロー
シカゴ在住。ノースウェスタン大学医学部麻酔科准教授。麻酔科医として軍医を務め、現在は小児科を専門とし、年間1000人以上の子どもに麻酔処置を行っている。また、ガウチャー大学においてクリエイティブ・ノンフィクションのMFAを取得している。著書『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』(小田嶋由美子訳、勝間田敬弘監修、みすず書房、2019)。
小田嶋由美子(オダジマユミコ)
翻訳家。明治大学大学院法学研究科卒。訳書にヤング『インターネット中毒』(毎日新聞社 1998)スパーダフォリ他『猫のいる生活』(清流出版 2003)アング『デジタル写真大事典』(共訳 エムピーシー 2005)ガワンデ『予期せぬ瞬間』(共訳 みすず書房 2017)ウェスタビー『鼓動が止まるとき』(みすず書房 2018)プリスビロー『意識と感覚のない世界』(みすず書房 2019)などがある。
勝間田敬弘 (カツマタタカヒロ)
大阪医科大学外科学講座胸部外科学教室教授。心臓血管外科専門医。金沢大学医学部卒業。東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所循環器外科、英国ジョンラドクリフ病院心臓外科(1996-2000)などを経て現職。7000例を超える心臓血管外科手術に携わる。監修書にウェスタビー『鼓動が止まるとき』(みすず書房 2018)プリスビロー『意識と感覚のない世界』(みすず書房 2019)がある。
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