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日本的思考の原型

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『日本的思考の原型』民俗学の視角
高取正男

文庫判、224ページ

何気なく「そういうものだ」と思っている習俗習慣は、先祖たちの暮らしの蓄積が生んだものだった。われわれの深層心理から、日本の歴史を読みとく。

ふとした時に表れる日本人独特の感覚。自分の湯呑みを他人に使われてしまった時の気まずさなどはその一例といえるだろう。高取によればこの感覚は、自己の範囲を所有するモノや所属する集団にまで広げて認識していた近代以前の名残だという。また祖先としての神、他所から来る神という二種の神観念があるのも、定住だけでなく漂泊もまた少なくなかった前近代の暮らしに由来するという。本書はそうしたわれわれの感覚や習慣を形作ってきたさまざまな事例を挙げ、近代的な自我と無意識下の前近代が交錯する日本人の精神構造を明らかにする。民俗学の傑作にして恰好の入門書。 解説 阿満利麿

高取正男(タカトリマサオ)
1926-81年。京都大学文学部史学科卒。国史学を専攻したが、柴田実、西田直二郎らに出会い、民俗学の道に進む。京都女子大学教授、国立民族学博物館客員教授をつとめ、民俗学と歴史学の融合による新しい文化史の構築に取り組んだ。『神道の成立』(平凡社ライブリー)、『宗教以前』(ちくま学芸文庫、共著)など著書多数。

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