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ハプスブルク帝国1809‐1918

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『ハプスブルク帝国1809‐1918』オーストリア帝国とオーストリア=ハンガリーの歴史
A.J.P.テイラー
倉田稔 訳

文庫判、560ページ

ヨーロッパ最大の覇権を握るハプスブルク帝国。その19世紀初から解体までを追う。多民族を抱えつつ外交問題に苦悩した巨大国家の足跡。解説 大津留厚

中欧・東欧の広大なエリアに跨り、近代ヨーロッパ最大の覇権を握っていたハプスブルク帝国。本書は神聖ローマ帝国時代の終わりから、オーストリア=ハンガリー二重帝国への転換を経て、1918年に帝国解体するまでを跡付ける。そこで浮き上がるのは、超民族的国家が抱えることになった民族原理の軋轢、近隣諸国との外交問題、それが閾値を超えたところで生じたカタストロフだ。イギリス屈指の歴史家が、歴史を動かす要因として個々人の動静よりも外交史的力学を重視しつつ、二つの世界大戦への導入までを生き生きとした筆致で迫る。   解説 大津留厚

神聖ローマ帝国の終わりから第一次世界大戦まで
現代ヨーロッパの原型

目次
第一章   王朝 
第二章   民族 
第三章   旧絶対主義、メッテルニヒのオーストリア、一八〇九~三五年 
第四章   三月前期 
第五章   急進派の暴動、一八四八年の革命 
第六章   自由派の時期、憲法制定議会、一八四八年七月~四九年三月 
第七章   新絶対主義、シュヴァルツェンベルクとバッハの体制、一八四九~五九年 
第八章   連邦主義と中央集権主義との闘争、一〇月特許状と二月勅令、一八六〇~六一年 
第九章   立憲的絶対主義、シュメアリングの体制、一八六一~六五年 
第十章   古きオーストリアの終り、一八六五~六六年 
第十一章  二重帝国の成立、一八六六~六七年 
第十二章  自由派の凋落、オーストリアにおけるドイツ人の優勢、一八六七~七九年 
第十三章  ハプスブルクの復活、ターフェの時代、一八七九~九三年 
第十四章  混乱の時期、ターフェからバデーニへ、一八九三~九七年 
第十五章  一八六七年以後のハンガリー、カーロマン・ティッサとマジャール人ジェントリー 
第十六章  民主主義の装い、ハプスブルク帝国の小春日、一八九七~一九〇八年 
第十七章  暴力による解決、一九〇八~一四年 
第十八章  暴力の報い、ハプスブルク家の終り、一九一四~一八年 
エピローグ 王朝なき人民 
付録 ハプスブルク帝国の政治的・人種的構成

A.J.P.テイラー
1906-90年。イギリス、サウスポート生まれ。近代ヨーロッパ政治史を専門とする歴史家。オックスフォード大学卒業後、ウィーンに留学、マンチェスター大学・オックスフォード大学などで教鞭をとる。著書に、『近代ドイツの辿った道』(名古屋大学出版会)『第二次世界大戦の起源』(講談社学術文庫)『イギリス現代史 1914-1945』(みすず書房)『第一次世界大戦』『第二次世界大戦』(新評論)『ヨーロッパ・栄光と凋落』(未來社)ほか多数。また、テレビ番組の講義でも広く名を知られた。

倉田稔(クラタミノル)
1941年生まれ。小樽商科大学名誉教授。訳書にA.J.P.テイラー『第一次世界大戦』などがある。

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