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関西弁で読む遠野物語

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『関西弁で読む遠野物語』
柳田国男
畑中章宏 訳
スケラッコ 絵

四六判、224ページ

読んでるっていうより聴いてる感じ。ええ感じ。ええ感じの『遠野物語』

町田康氏推薦!

『遠野物語』は、日本民俗学を始めた柳田国男(1875~1962)が現在の岩手県遠野市出身の佐々木喜善(鏡石)から聞き書きした話をまとめ、1910年に出版したものです。
『遠野物語』の怪異かつ濃密な世界に入っていくのに、文語体に阻まれて戸惑う人も少なくはないでしょう。
しかし、ここに収められた伝承は「語り」によって受け継がれてきたものです。
おじいさん、おばあさんが囲炉裏を囲んで孫に聞かせる。
また村の物知りが、子どもたちに言い伝える。
そんな『遠野物語』の語りを甦らせるため、語り言葉として現在多くの人に受け入れられている、関西弁に「翻訳」しました。

柳田国男もまた、兵庫県の生まれです。晩年の自叙伝『故郷七十年』によると、
「私はとうとう故郷を離れて七十年間、上方の方のアクセントですごしてしまった」
「とうとう私も子供の時分に身につけたアクセントが一生なおらないらしい」
と述懐しているのです。
柳田が二歳の時に亡くなった母・たけが生きていたら、
「東北の遠野っちゅうとこに伝わってる、けったいな話をぎょうさん聞いてきてん。これからおかんに聞かせたるなぁ」と語ったかもしれません。
関西弁翻訳・解説は大阪生まれの民俗学者、畑中章宏氏。
イラストは身近に存在する不思議を描いてきた、スケラッコ氏。
思わず声に出して読みたくなる、新しい遠野物語です。

柳田国男
民俗学者。1875年飾磨県(現在の兵庫県)神東郡田原村生まれ。
東京帝国大学法科大学を卒業後、農政官僚、貴族院書記官長などを歴任。
朝日新聞社客員論説委員、国際連盟委員を務めるかたわら雑誌『郷土研究』の刊行、民俗学研究所の開設などを進めて、常民の生活史をテーマにする日本民俗学を創始した。
『遠野物語』、『一目小僧その他』、『明治大正史世相篇』、『先祖の話』、『妖怪談義』、『海上の道』など膨大な著作がある。1962年没。

畑中章宏
民俗学者・作家。1962年大阪市東住吉区生まれ。
〝感情の民俗学〟を提唱して、民間信仰・災害伝承から最新流行の風俗現象まで幅広い対象に取り組む。
著書に『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(ともに平凡社新書)、『災害と妖怪』『津波と観音』(ともに亜紀書房)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『先祖と日本人』(日本評論社)、『蚕』(晶文社)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)ほか、編著書に『宮本常一と写真』(平凡社)がある。

絵 スケラッコ
漫画家。京都在住。京都の会社でデザイナーとして勤務後、2013年にフリーランスに。
2016年、京都のお盆をテーマにした『盆の国』(リイド社)が初の単行本として発売。
『THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め! 』(フリースタイル)第1位を獲得。
2017年、短編集『大きい犬』(リイド社)が『このマンガがすごい! 2018』(宝島社)オンナ編 第9位を獲得。
その他の著書に、現在の広島県三次市に伝わる妖怪実見譚『三次実録物語』を基に描く『平太郎に怖いものはない』前後編(リイド社)、絵本『マツオとまいにちおまつりの町』(亜紀書房)など。

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