

















女子少年院の少女たち
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『女子少年院の少女たち』「普通」に生きることがわからなかった
中村すえこ
四六判、232ページ
「助けてほしい」が届かない!
少女はなぜ女子少年院に入ったのか――。自分も女子少年院経験者の著者が、覚醒剤、虞犯、窃盗、恐喝で収容された佳奈・美和・沙羅・遥香の4人の少女に取材し、犯罪に至る背景や出院後の人生に迫る。複雑な生い立ちや家庭環境など少女たちが語る赤裸々な言葉が胸を打つ。
18歳の加奈は親に捨てられずっと児童養護施設育ち。頼れる大人もないまま社会に出て覚醒剤使用で逮捕された。出院後も引受先から追い出されてしまう……。普通の人ならそんなことはしない、と自己責任の一言で切り捨てられがちな風潮だが、世の人が当たり前に思う「普通」の養育を受けていない子どもがいる。少年院は刑罰ではなく、そうした子どもに衣食住を与える学びの場なのだ。だが社会に出てからも、周囲の偏見や厳しい対応で挫折し、更生できないケースも多い。
厳しい現状を伝え、それでも理解者がいれば「人は変われる」と著者は訴える。
目次
序 章 被害者だった少女たち
第1章 親に捨てられひとりで生きてきた――加奈・18歳(覚醒剤使用)
第2章 保護から締め出された――その後の加奈1
第3章 何かが満たされなかった――美和・18歳(パパ活・ホスト通いの虞犯)
第4章 母親に利用されていた――沙羅・19歳(窃盗・薬物乱用)
第5章 家族から拒絶された――遥香・17歳(美人局による恐喝)
第6章 人は変われる――その後の加奈2
終 章 やり直すことができる社会へ
中村すえこ
1975年、埼玉県に生まれる。15歳でレディース(暴走族)「紫優嬢」の4代目総長となり、多くのメディアに取り上げられるが、抗争による傷害事件で逮捕され少年院に入る。17歳で仮退院後、レディースを破門となって生き方を見失い、覚醒剤に手を出し再逮捕。だが、信じてくれる大人の存在や母の愛に気づいたことで新たな道を歩みはじめる。1995年に結婚、以降出産、離婚を経て4人の子を持つ母となる。2008年、自伝『紫の青春~恋と喧嘩と特攻服』(ミリオン出版刊)を上梓。2009年、少年院出院者自助グループ「セカンドチャンス!」を仲間とともに立ち上げる。少年院での講話活動をつづけ、2015年に全国の女子少年院訪問を達成。少年院の少女たちの話を伝えて社会を変えたいと2019年、ドキュメンタリー映画「記憶」を製作し初監督をつとめた。2020年、最終学歴中学校から通信制大学を卒業し、44歳で高校教員免許を取得。現在も「記憶」上映会での講演や全国の少年院講話をつづけている。
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