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プリズン・ブック・クラブ

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『プリズン・ブック・クラブ』コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年
アン・ウォームズリー
向井和美 訳

四六判、448ページ

重罪犯を収容するカナダのコリンズ・ベイ刑務所で定期的に開かれる読書会。
『怒りの葡萄』『またの名をグレイス』…刑務所内での本をかこんでのやりとりを通して
囚人たちは読書の楽しみを知り、自らの喪失感や怒り、罪の意識について吐露し、
人種や宗教の壁を越え、異なる意見の持ち主の話にも耳を傾けるようになった。
1年間ボランティアとして運営に関わったジャーナリストが見た、囚人たちの変化とは。
胸に迫るノンフィクション。

目次
1 墓地でのウォーキング
2 約束は守られた(モーテンソン『スリー・カップス・オブ・ティー』)
3 あなたは正常ですか?(ブラウン『月で暮らす少年*』、ハッドン『夜中に犬に起こった奇妙な事件』)
4 Nで始まる差別語(ヒル『黒人たちの物語*』)
5 きれいな朝焼けは看守への警告(ミストリー『かくも長き旅』)
6 夏に読んだ本 
7 読書会という隠れ蓑(シェイファーほか『ガーンジー島の読書会』)
8 グレアムとフランクの読書会(ギャロウェイ『サラエボのチェリスト』)
9 この環境に慣らされてしまったのさ(ジャンガー『戦争*』)
10 虐待かネグレクトか(ウォールズ『ガラスの城の子どもたち』)
11 今日一日を生きなさい(スタインベック『怒りの葡萄』)
12 刑務所のクリスマス(オー・ヘンリー『賢者の贈り物』『警官と讃美歌』、エリオット『賢者の旅*』)
13 三人の読書会(ラーソン『第三帝国の愛人』、グラッドウェル『天才! 成功する人々の法則』)
14 島の暮らし(レヴィ『スモール・アイランド*』)
15 もうひとりの囚われびと(ヒルシ・アリ『もう、服従しない』)
16 傷を負った者(ドイル『ポーラ――ドアを開けた女』)
17 容疑者たち(ボイド『ありふれた嵐*』、スワループ『6人の容疑者』)
18 善は悪より伝染しやすい(アッカーマン『ユダヤ人を救った動物園』)
19 史実を再構成する(アトウッド『またの名をグレイス』)
20 最後の読書会(『またの名をグレイス』ふたたび)
21 巣立っていったメンバーたち
*は邦訳のない作品

アン・ウォームズリー (Ann Walmsley)
「グローブ&メール」「マクレアンズ」などに執筆するジャーナリスト。
全米雑誌賞を四度受賞したほか、カナダ・ビジネス・ジャーナリズム賞、および
インターナショナル・リージョナル・マガジン賞を二度受賞している。
初めて読書会を作ったのは九歳のとき。現在は家族とともにトロント在住。

向井和美 (むかいかずみ)
京都府出身。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家。
訳書に『100の思考実験』『学校に通わず12歳までに6人が大学に入ったハーディン
グ家の子育て』(紀伊國屋書店)、『内向的な人こそ強い人』(新潮社)ほかがある。
外国文学を読む読書会に20年ほど前から参加し、司書をつとめる中高一貫校では
高校生たちの読書会のオブザーバーもつとめている。

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