



















異界への旅 世界のシャーマニズムから臨死体験まで
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『異界への旅』世界のシャーマニズムから臨死体験まで
ヨアン ペテル クリアーノ
桂芳樹 訳
四六判、364ページ
宗教学の泰斗が、古今東西の神話や伝承、宗教説話から蒐集した脱魂や昇天、臨死体験、憑依、シャーマンにまつわる多彩なエピソードの検証を通して、煉獄から四次元世界まで、「この世の外」の世界に迫る。瞠目の異世界探求史。
目次
頌辞…ローレンス・E・サリヴァン
謝辞
序論
第1章 四次元探求のための歴史家の旅支度
第2章 遊離霊魂は遊離霊魂を求める…シャーマニズムの輪郭
第3章 暗黒の財宝…メソポタミア宗教の永世希求
第4章 人形・劇場・神…古代エジプトの死後生
第5章 中国道教における鶴駕、霊魂飛翔、幽婚説話
第6章 心への旅…佛教と三界流転
第7章 熱狂から霊的幻視へ…古代イランの霊魂離脱
第8章 ギリシアの巫医
第9章 七つの神殿と神の戦車…メルカーバーからカバラまでのユダヤ神秘主義
第10章 惑星間旅行…プロティノスからフィチーノに至るプラトン的宇宙周航
第11章 天界帰昇の極致…ムハンマドからダンテへ
結論
ヨアン ペテル クリアーノ
1950年ルーマニア・イアーシ生まれの宗教学者、哲学者、思想史家。ブカレスト大学在学中ペルージャに留学した際、イタリアに亡命。ミラノのカトリック聖心大学を卒業。その後、パリ第4大学(パリ・ソルボンヌ大学)で博士号取得。1975年ヨーロッパを離れ、シカゴ大学で客員教授、神学教授として長く務める。故国の先輩である著名な宗教学者ミルチャ・エリアーデに師事し、その協力者・後継者として期待される存在となった。
グノーシス主義、ルネサンス期の呪術を中心に、オカルト、エロス、精神、歴史の相互関係に関する独創的な著書・研究書を多数著わし、学術論文、書評、資料編纂も数多い。また「ジャーナル・インコグニタ」の編集長を務めるなどのジャーナリスティックな活動や、魔術的な雰囲気の小説を発表するなどの偉才ぶりを発揮したが、1991年シカゴ大学構内で何者かに暗殺される。ルーマニアの政治を批判したためといわれている。
邦訳書に『ルネサンスのエロスと魔術』(工作舎)、『霊魂離脱(エクスタシス)とグノーシス』(岩波書店)。エリアーデとの共編に『エリアーデ世界宗教事典』(せりか書房)。
桂芳樹(カツラヨシキ)
1932年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒、同大学院人文科学研究科修士課程修了。名古屋大学助教授、筑波大学助教授、神田外国語大学客員教授を歴任。専攻はドイツ文学、ルネサンス思想史及びヨーロッパ文化史。訳書に、『ルネサンスのエロスと魔術』、アンドレ・シャステル『ルネサンス精神の深層』、ガイア・セルヴァディオ『ルネサンスのマドンナたち』、『エラノス叢書』(共訳)、エティエンヌ・バリリエ『蒼穹のかなたに』Ⅰ・Ⅱ、『霊魂離脱(エクスタシス)とグノーシス』。
2018年7月、本書『異界への旅』の本文訳了後、逝去。
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