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流れの中で インターネット時代のアート

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『流れの中で』インターネット時代のアート
ボリス・グロイス / 河村彩 訳

四六判 縦188mm × 横132mm
242ページ

流動化するアート
かつて芸術と美術館は作品を永遠化することを志向した。しかし現代では、デジタル化とインターネットにより、作品の制作、流通、鑑賞にいたるまで、すべての形態は流動化し、絶え間ない流れ(フロー)に晒されている。この状況において、アートはいかなる姿に変貌を遂げたのか。世界で最も注目を集める美術批評家グロイスによる、待望の現代アート論。
「本書では、インターネットの興隆と現代美術作品の変化の相互関係と、デジタル化がわれわれの鑑賞態度に与えた影響に焦点が当てられている。グロイスは「流れ」――本書ではこの言葉は抽象的・比喩的に用いられているが、具体的には時間および時代の経過、情報の循環、市場における経済のフロー等を指している――の全貌を把握することは不可能だが、「流れ」にわれわれがアクセスする過程を記述することは可能であると主張する。グロイスの論考は、ポスト冷戦期から情報技術の興隆という時代の流れにわれわれが必然的に巻き込まれてゆくさまを、芸術を通して見定めているように思われる。」(訳者解題より)

〇目次
イントロダクション――芸術の流体力学
第1章 流れ(フロー)に入る  
第2章 理論の眼差しのもとで  
第3章 アート・アクティヴィズムについて  
第4章 革命的になること――カジミール・マレーヴィチについて  
第5章 共産主義を設置(インストール)する
第6章 クレメント・グリーンバーグ――芸術のエンジニア  
第7章 リアリズムについて  
第8章 グローバル・コンセプチュアリズム再訪  
第9章 近代(モダニテイ)と同時代性――機械複製とデジタル複製  
第10章 グーグル――文法を超えた単語
第11章 ウィキ・リークス─ 知識人の抵抗、もしくは陰謀の普遍性  
第12章 インターネット上のアート  

ボリス・グロイス Boris Groys
1947年、東ドイツ生まれ。美術批評家。現在、ニューヨーク大学特別教授。レニングラード大学に学んだ後、批評活動を開始。1981年に西ドイツへ亡命。ロシア、ヨーロッパ、米国をまたぐ旺盛な活動で知られる。著書に、『全体芸術様式スターリン』(亀山郁夫、古賀義顕訳、現代思潮新社、2000年)、『アート・パワー』(石田圭子ほか訳、現代企画室、2017年)など。

河村彩(カワムラアヤ)  
1979年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士)。現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院助教。専攻は、ロシア・ソヴィエト文化、近現代美術、表象文化論。著書に、『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』(水声社、2014年)、『ロシア構成主義 生活と造形の組織学』(共和国、2019年)、『革命の印刷術 ロシア構成主義、生産主義のグラフィック論』(編訳、水声社、2021年)など。

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