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【サイン本】島尾伸三『GOLDEN 黄金』 シリーズ《二分心》第1巻

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『GOLDEN 黄金』 シリーズ《二分心》第1巻
島尾伸三
※300部限定 全冊番号付、島尾伸三サイン入
※番号はお選びいただくことができません。

158mm x 165mm 上製本
48ページ
収録写真 33点
エッセイ:マドレーヌ・スラビク「A Soft Shine」
     島尾伸三「『GOLDEN』について」、「本の大きさについて」
編集・デザイン:ushimaoda

色を主題とした島尾伸三の写真集シリーズ《二分心》第1弾
光の交差する、言葉に置きかえられぬ風景

長年にわたる写真家としての経験を経て、島尾は「言葉に置きかえられぬ」写真の魅力にあら ためて立ち戻る。2000年以降に撮影した写真を見直す作業のなか、島尾は世界各地の旅先で遭 遇した光景、さして理由もなくごく自然に視線が向けられたその瞬間の、その色彩に目を向け た。まず、「金色に輝いて見える風景を集めてみよう」と思い立つ。自身が幼年時代を過ごした 奄美では、大切なものを黄金にたとえることを思い出してのことだった。
島尾はこの写真集のシリーズを「二分心」と名付けた理由について、巻末のエッセイで次のよ うに語る。 「私の心が、小中学の時代に奄美大島で育ったがための動物的感覚と、東京で暮らすようにな って50年にもなったために言葉で物事を考えるようになってしまった、2つの心を持つ事に気 付いたからです。20歳あたりから言葉に支配されるようになり、なんだか実像を見ていないよ うな寂しさがつきまとっています。いつも私は空と湖面に映った空の2つを眺めていて、どちらもが現実に思え、つかみ所の無い感覚に生きてきたようです。どうやら私は、子どもの頃の 自然の声を聞いていた感覚を取り戻す為に写真を必要としてきたのかもしれません。」
写真家の身体とカメラという機材を通して捉えられた、偶然の光の交差。それは背後にいる写真家の思考を超えて、他者とも共有できる光の交差であるはずだ。本書は、「金色に輝いて見え る」光景に満たされている。そこではただ光の微風が漂い、見る者はあやふやな現実世界へい ざなわれ、開かれた光の通路に佇むこととなるだろう。
表紙の写真は奄美、裏表紙はトロント。そして本書に収録された写真の撮影地は、北米、欧州、 アジアと広い範囲に及ぶ。ニューヨーク、ナザレ、リスボン、ミラノ、ベニス、ピサ、アムス テルダム、香港、ソウル、長崎、そして東京の「黄金に輝いて見える」光景は名前のない場所 として隣り合う。

島尾伸三
1948年、神戸生まれ。島尾敏雄、ミホの長男として生まれ、幼少期は母の生地である奄美大島で育 つ。東京造形大学造形学部写真専攻科で写真を学ぶ。1975年に写真家として活動開始。1978年、写 真家・潮田登久子と結婚、同年生まれた長女は漫画家でエッセイストのしまおまほ。1995年に東京 都写真美術館で「生活」シリーズの個展開催。その他国内外多くの個展・グループ展で作品を発表。 2004年「まほちゃんち」展(水戸芸術館現代美術ギャラリー)など家族3人の作品で構成された展 覧会も多い。主な著書に、エッセイと写真による『生活』『季節風』(いずれも 1995)、写真集に『ま ほちゃん』(2001)、『中華幻紀』(2008)、『Something Beautiful Might Happen』(2010)、『じくじく』 (2015)、エッセイ集に『月の家族』(1997)、『ひかりの引き出し』(1999)、『小高へ 父 島尾敏雄へ の旅』(2008)など。中国、香港等の庶民生活をリポートした潮田登久子との共著も多い。

マドレーヌ・スラビク
アメリカ、インディアナ州生まれ。現在、香港とニュージーランドの両方を根拠地として詩人、写 真家、ノンフィクション作家として幅広く活動。島尾とは25年来の友人として交流があり、本書で は、エッセイ「Soft Shine(やわらかな輝き)」(英文のみ)を寄稿。島尾の柔らかな視線を読み取り、 写真に導かれながら10の断章を綴っている。2010年に刊行された島尾の写真集『Someething Beautiful Might Happen』にも寄稿、本書は2冊目の共著となる。

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