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here and there vol.15

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『here and there 』vol.15 belonging issue
林央子 Nakako Hayashi

A4判(A4判を主体とし、 B5判 などサイズの異なる紙を束ねた中綴じ製本)
表紙を含め108ページ (うちカラー54ページ)
付録に、マーク・ボスウィックの写真と詩によるB4ポスター(4c/1c)と10cm x 3cmのステッカー2枚付
※マーク・ボスウィックによるB4ポスターについて補足説明
《2022年1月、『here and there vol.15』の制作のため、マーク・ボスウィックに3年ぶりに連絡をとって撮影を頼むと、彼があらたに撮るのではなくて、スーザンと彼がすごしたスペシャルな時間、そのなかで撮影した未発表の写真を送るから、自由に使っていいよ、と提案を受けた。今回、そのうちの一枚がB4版のポスターにもなった写真シリーズ「The Fountain」は、近年発表を控えていたマーク・ボスウィックの久しぶりの写真作品にあたる。

ちょうど『here and there vol.15』の制作期間にあたる2022年春の数ヶ月間、マークはインドに瞑想旅行にいったり、娘ビビの結婚式に参列したり、書籍の制作に集中していたり(うち1冊は、文章の本らしい)で、なかなかつかまりにくかった。けれども、連絡のたびにきちんと返事をくれ、「これからしばらく、旅に出ていて、いないんだけど」と教えてくれる。

風来坊のようなマークだけれど、意思をもってしっかり『here and there』に参加してくれて、いつものようにきちんと、彼の世界を紙面に定着させてくれたことが嬉しい。B4版ポスターには、旅先から、詩を手書きにして書き送ってくれて、これが今回最後に印刷所に入稿したコンテンツになった。》

2年ぶりのリリースとなる今号はデザイナー・尾中俊介(カラマリ・インク)を迎え装いも新たに、ページ数も大幅に増えて108ページの読み物となっております。
最新号は、主宰者の林央子がコロナ禍と2年間のイギリス留学を経た感覚から、<帰属意識/belonging/ここにいたい場所/心地よい場所>をテーマに人や場所をつなぎます。
さらにマーク・ボスウィックによる未発表の写真と詩(直筆のもの)で作られたポスターや、here and thereによる特製ステッカーなどもついております。


●参加アーティスト
アート・出版・園芸など、暮らしの中からつくることに向き合うジョアンナ・タガダ・ホフベック。20年ぶりにRun Collectionを再始動させたスーザン・チャンチオロ。福岡から2021年末に東京・新大久保へ転居した「途中でやめる」の山下陽光。フランス南西部の村で、あらたな空間を得てギャラリーをはじめる『Purple』マガジン創設者のエレン・フライス。山口県、パリ、千葉県などその時々に住まう場所から影響をうけながら作品をつくるアーティスト志村信裕。映画「エル・プラネタ」が日本でも公開されて話題のアマリア・ウルマンなどが参加・紹介されています。

<<エレン・フライスより>>
私が『here and there 』vol.15 belonging issue をとりわけ待ち望んでいるのは、私が参加しているだけでも、旧友のマーク・ボスウィックとスーザン・チャンチオロからの便りがあるだけでもなく、新しいアートディレクターの尾中俊介が美しい仕事をしたからだけでもない。
それだけでなく、林央子が長年にわたり、インディペンデントでパーソナルな雑誌を世に出し続けてきたから、そして央子のイギリス留学が彼女の仕事に与えた影響を、きっとそこに発見することになるからです。
今回は、とても特別な号です。

<<紙面より>>
どこに誰といて、何をするか。日々の選択や行動は、批評行為だと私は考えています。

2002年春の創刊から、今年で20年目を迎えたhere and thereは、制度的に疲弊しているとしか思えない主流のファッション界やジャーナリズム、雑誌媒体への批評として、個人的な視点や声を伝えるべくスタートしました。

日本の美術界やファッション界に批評が足りないという声をよく耳にします。言語のロジックで考える西洋と、周囲との関係性を保ちながら物事を進める日本では、思考の流儀が違う。そして、思考には言語が必要です。けれども、批評を成立させる要素は、言葉だけではないはずです。

ソフィア・コッポラを1995年に取材したとき、彼女は「Action speaks louder than words.」と言いました。私もその精神に同意して、2001年夏に資生堂を退職してフリーになるとき、その後の人生をかけたプロジェクトとして、個人媒体をつくろうと思い立ちました。

―-- 林央子「いま、ここにいたい人と手をつなぐ 批評媒体としてのhere and there」より抜粋

『here and there』の特徴と概要
林央子をとりまく個性的・領域横断的な国内外のクリエイターとの交流の時間をとじこめた、感性を刺激する一冊。一見、とらえにくいアーティストたちの姿も、林央子のインタビューや執筆依頼によって、読み進めながら読者のひとりひとりが今を生きるヒントを得やすい紙面に編集されています。キュレーターでもある林央子のつくる、誌上の展覧会をプライベートタイムに見に行ったような個人的な読書体験は、いつどこで開いてもそのときの自分に必要な指針を得られるマジカルな時間を与えてくれるでしょう。

林央子 はやしなかこ
1966年生まれ。編集者、ライター、キュレーター、リサーチャー。資生堂『花椿』の編集に携わったのち、01年にフリーランスになり、02年に『here and there』を創刊。現在は Central Saint Martinsの修士課程(MRes Arts)に在籍し、Exhibition
Studiesを学ぶ。96年「Baby Generation」展や14年「拡張するファッション」展のように、出版物企画に端を発した展覧会の創出に携わってきた。著書に『拡張するファッション』『つくる理由』ほか。

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