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【サイン本】脳天にスリッパ

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『脳天にスリッパ』
浅生鴨
※サイン入りです。

文庫判 縦148mm × 横105mm
288ページ

2019年以降に、著者が雑誌やWEBなど各種媒体に寄稿したコラム、評論、エッセイなどと、SNSで発信してきた言葉、日記、書評、映画評などから抜粋したものをまとめた人気の雑文集・第3弾。

目次
「まえがき」のような
間に合わないのである
陽炎
僕は応援しない
猫々しいツイート
線を入れてやるだけで
職務質問
子どもインタビュー
すばらしき日本の民主主義
時代にくさびを打ち込むために
経験が支配する
ドアを、こう、上に開けるやつ
おじさんがじゃまをする
クレタラ節
百キロハイク
大きな文字
Wピック
読めるのに解らない
ありえない刑事
駄文を書き終えたら
松永久秀
多すぎるのかもしれない
がらりと世界が変わるのだ
つくり方はちゃんとある
僕の中の十四歳
自己責任と切り捨てられつつ
「文書」を作る道具
回る世界
YNMN
わかってるさ
どうしようかなあと頭を抱えている
掲げていた目標
実験をしばらく
他人を褒める
いつかのさようならに
デビューをダメにした
自分で選びたいのだ
華麗なる餃子
子供のころの感覚を
ある日の日記
二月十五日
最適な方法で
まだまだ
同じ側で
ひどすぎて笑ってる
いつだって手遅れ
十年
立ち尽くす自信
少しずつ続けるということ
閑話休題
答えのない問題
PRのこと
言葉と想像
⠟⠴⠐⠳⠎⠎⠒⠞⠣
もう一方の目で
言いづらい雰囲気
ほんの少しの上質のために
目鼻口1
無意味
言うべきことを言うべきときに
体は弱いのにタフ
博士は躊躇いがちに言った
とりあえず今はやらない
酒は禁止しないのか
家族としての犬猫の姿
違いがわかる男が選ぶのだ
日本選手ばかりを
未来よりも
やりながら
辛い気持ちになりそうなら
誰にだってわかるだろう
言葉が世界の見え方を変える
キャッシュディスペンサー
透けている
それが不思議
ガラス張りの動物園
プライドを保ちながら
いつから名前があったのか
一九七一~二〇〇二
ビルの上の丸いもの
しばらくは手を振っていたい
共通するものが欠けている
たちばなし
飲酒伺い書
自分で言うこと
あのときの東京の暗さ
三年越しのごはん
知人の訃報を耳にするたび
顔も知らずに
せめてその時には
目鼻口2
ランチ
僕は始めない
こんなやつらに
おもしろ書店のおもしろ選書
手塚治虫『空気の底』
NHK東北ツイート聞き語り旅
人生は謎
詠める
運なのに
安心と困惑と非日常
ねずみの人
カメラのせいじゃないよね
自動改札
選手が見る風景を僕は。
今の僕たち
テトリス
もうこれ以上は入らない
疲れていたい
増殖
握りあえたら
ヤバいし焦る
幻想はあやふやさと引き換えに
脳天にスリッパ

前書きなど
もうこうした形で雑文集をつくることはないだろうと思っていたから、以前つくった『雑文御免』と『うっかり失敬』のカバーには「おそらく最初で最後の雑文集」と書いたのに、なぜかまたしても雑文集をつくることになった。
たいして何もせず適当にぶらぶら暮らしているはずなのに、不思議なことに年月が流れると、あちらに書いたもの、こちらに書いたものが少しずつ溜まって、それなりの分量になっていた。年月とはすごいものである。
しっかりした商業誌に寄稿したものはさておき、基本的にはどれもこれも本当に雑文ばかりで、ダジャレもあれば、ただの愚痴もある。はたしてこれらを人様の目に触れさせて良いものかどうか怪しいのだが、書いたものが散らばることを防ぐのを第一の目的にしてまとめることにした。
いざ集めて並べてみると、二〇二〇年ごろからのコロナウイルス感染症の蔓延の前後で、自分の生活態度やものごとへの関わり方、考え方が、どこかで大きく変わったようにも感じられて、僕としてはなかなか興味深いものになっている。
雑誌やWEB媒体に寄稿したもの、noteに書いていた小文に加えて、そうした日記のような文章や愚痴などは、あまり人目に晒すものではない気もするのだが、ある一時期の記録としてあえて削除せずに載せることにした。自分ができないことへの言いわけやら、世に対する愚痴やらを恥ずかしげもなくつらつらと書いているが、これは一種の「ぼやき芸」として読んでいただければ救われる。
あいかわらず何を書いているのかわからないデタラメなツイートのほか、ずいぶん昔に書いた原稿なども出てきたので、これらも載せることにした。
さて、さすがに今回は一冊で収まるだろうと思っていたのだが、結局のところやっぱり量が多くて収まらず、またしても二冊にわけることになった。
それぞれ『脳天にスリッパ』『ハリセンいっぽん』なるいい加減な書名にしたものの、別にスリッパやハリセンが出てくるわけではないし、そもそも内容にも大きな差はない。本当は合わせて一冊くらいの気持ちなので、収録する原稿も、掲載する順番もぜんぶクジ引きで決めたのだ。雑文集らしくいろいろ雑なのだ。
なによりも僕が本当に雑だなと感じたのは、今あなたが読んでいるこの「はじめに」の文章が『脳天にスリッパ』と『ハリセンいっぽん』で、まったく同じだという点だ。疑うのなら、もう一冊を手にして確認してみるといい。
この雑な文集が、せめてもの時間潰しになれば幸いである。

浅生鴨(アソウカモ)
1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『アグニオン』、『猫たちの色メガネ』、『伴走者』、『どこでもない場所』、『あざらしのひと』、『浅生鴨短篇小説集 すべては一度きり』『ぼくらは嘘でつながっている。』など。近年、同人活動もはじめ『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。

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