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【サイン本】ハリセンいっぽん

¥1,100 税込

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『ハリセンいっぽん』
浅生鴨
※サイン入りです。

文庫判 縦148mm × 横105mm
288ページ

2019年以降に、著者が雑誌やWEBなど各種媒体に寄稿したコラム、評論、エッセイなどと、SNSで発信してきた言葉、日記、書評、映画評などから抜粋したものをまとめた人気の雑文集・第4弾。

目次
「まえがき」のような
間に合うのだろうか
泣ける
試みと実験
オリンピック・パラリンピック
すごいと思われたい
祝辞に代えて
チョイ住み
高いフライドポテトが見せる
とかくタクシーの話題になると
冷たいのではなく
生きている尻と死んだ尻
私だけのスイッチ愛
書かないこと
もっとマシな嘘を
隣の芝生にしか青は存在しない
ソーシャルじゃないメディア
空いたホテルを
問屋が卸してくれない
好きなフリをしている
雄と雌のツイート
アップトゥデート
曖昧になる個に
たくさんの小さなものを
物語を食べている
一つずつしか
選ばれる側の倫理
知りたいのは熱量
七年間
ノーパワーノーポイント
わりと依存していた
つじつまあわせ【辻褄合わせ】
みんなでワクチン
ピアニストに求めるもの
人生は自信くらべ
リンクルスター
五年経つと
きっと僕は戻れない
明日、帰ります
よこしま
ディティールへ逃げる
ひーとなる
変わったのはバランス
残せたらいいのに
指名されなくても
僕は遅い
シュークリームの空
三つ星の定食屋
黄表紙
存在しない未来
社会のすごいはあまりない
新刊と新番組
縦方向へは伸びていかない
明日はトゥモロー
愚かにもまるで今
おみくじ
見たものを見る目
ワクチンあれこれ
お姉さんの目論見
ただ一文
誘ってもらえる
お手本を示すようなものを
ゴジラに砂肝はあるのか
猫に置き換える
どちらも正しくない
アジア的メンタリティ
メインワードは資本
食べるのだいすき
「ラブレター」制作日誌
無限のループ
少しだけ味わえればいい
広告は商品に含まれている
やる気スイッチ
文学フリマへの参加について
継続は力なりなのだな
二つの世界
自分に指示を出す
やりづらいだろうなあ
いま非日常にいる人たちが
伝えたいのは
もっとバカになりたい
100%の国
入りづらい専門店
試みと実験
僕はずるくて汚い
神はどこまで嘘をつけるか
僕たちは綻びを抱えたまま
とにかくめんどうくさい
敗級
まったく読む必要のない記事です
基準は自分の中にある
かつてそれは確かにあった
僕は好き嫌いが多い
知っていた
ヤツら、ただものじゃない
東京ロックダウン
最後の仕事
『街の上で』を観てきた
対案よりも
僕の役には立つ
何だか気味が悪い
オンライン会議
柔らかいところ
一億総安心
ことばの外
二番じゃダメな理由
夢と真実
僕の美男美女
向こう側とこちら側
正しい肩書き
『SF作家オモロ大放談』
ハリセンいっぽん

前書きなど
もうこうした形で雑文集をつくることはないだろうと思っていたから、以前つくった『雑文御免』と『うっかり失敬』のカバーには「おそらく最初で最後の雑文集」と書いたのに、なぜかまたしても雑文集をつくることになった。
たいして何もせず適当にぶらぶら暮らしているはずなのに、不思議なことに年月が流れると、あちらに書いたもの、こちらに書いたものが少しずつ溜まって、それなりの分量になっていた。年月とはすごいものである。
しっかりした商業誌に寄稿したものはさておき、基本的にはどれもこれも本当に雑文ばかりで、ダジャレもあれば、ただの愚痴もある。はたしてこれらを人様の目に触れさせて良いものかどうか怪しいのだが、書いたものが散らばることを防ぐのを第一の目的にしてまとめることにした。
いざ集めて並べてみると、二〇二〇年ごろからのコロナウイルス感染症の蔓延の前後で、自分の生活態度やものごとへの関わり方、考え方が、どこかで大きく変わったようにも感じられて、僕としてはなかなか興味深いものになっている。
雑誌やWEB媒体に寄稿したもの、noteに書いていた小文に加えて、そうした日記のような文章や愚痴などは、あまり人目に晒すものではない気もするのだが、ある一時期の記録としてあえて削除せずに載せることにした。自分ができないことへの言いわけやら、世に対する愚痴やらを恥ずかしげもなくつらつらと書いているが、これは一種の「ぼやき芸」として読んでいただければ救われる。
あいかわらず何を書いているのかわからないデタラメなツイートのほか、ずいぶん昔に書いた原稿なども出てきたので、これらも載せることにした。
さて、さすがに今回は一冊で収まるだろうと思っていたのだが、結局のところやっぱり量が多くて収まらず、またしても二冊にわけることになった。
それぞれ『脳天にスリッパ』『ハリセンいっぽん』なるいい加減な書名にしたものの、別にスリッパやハリセンが出てくるわけではないし、そもそも内容にも大きな差はない。本当は合わせて一冊くらいの気持ちなので、収録する原稿も、掲載する順番もぜんぶクジ引きで決めたのだ。雑文集らしくいろいろ雑なのだ。
なによりも僕が本当に雑だなと感じたのは、今あなたが読んでいるこの「はじめに」の文章が『脳天にスリッパ』と『ハリセンいっぽん』で、まったく同じだという点だ。疑うのなら、もう一冊を手にして確認してみるといい。
この雑な文集が、せめてもの時間潰しになれば幸いである。

浅生鴨(アソウカモ)
1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『アグニオン』、『猫たちの色メガネ』、『伴走者』、『どこでもない場所』、『あざらしのひと』、『浅生鴨短篇小説集 すべては一度きり』『ぼくらは嘘でつながっている。』など。近年、同人活動もはじめ『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。

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