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胸に手を当てる。
ほのおがちいさく、
だけどたしかに燃えている。
わたしは最高。
だから
あなたも最高。 (本文より)
ちいさいけどおおきくて
おおきいけどちいさい、
わたしたちの「いのち」について。
少年アヤが本名である「松橋裕一郎」として
初めて書き下ろした「存在」の記録。
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祖父が亡くなるまでの1ヶ月。 家族と、恋人、そして戦争と、いのちに向き合った「存在」の記録。
高校時代から「少年アヤ」を名乗り、19歳で“オカマ“と自称して24歳でやめた。
20代で同性のパートナーと生活を始め、30代にノンバイナリーを自認した。
祖父が亡くなるまでの1カ月間、恋人と家族、戦争といのちに向き合い、たどり着いたのは、自分は「なにでもない」ということ。
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松橋裕一郎(まつはし・ゆういちろう)/少年アヤ
1989年生まれ。エッセイスト。著書に『尼のような子』(祥伝社)、『焦心日記』(河出書房新社)、『果てしのない世界め』(平凡社)、『ぼくは本当にいるのさ』(河出書房新社)、『なまものを生きる』(双葉社)、『ぼくの宝ばこ』(講談社)、『ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録』(双葉社)、『うまのこと』(光村図書)。高校生のころに「少年アヤ」と名乗りはじめる。エッセイストととして10年間活動し、本書が初めての本名名義の書籍となる。
B6判
344ページ
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