スタンダードブックストア
〒543-0056 大阪市天王寺区堀越町8-16
TENNOJI BASE
TEL 06-6796-8933 火曜定休
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『NEPENTHES in print』 #20 “新宿特集”
¥550
NEPENTHESが発行するバイリンガル雑誌 『NEPENTHES in print』。 最新号は多様な独自のカルチャーを発信してきた街、 “新宿” を大特集。 今も新旧が交わる魅力的なスポットが点在し、 近年は世界からも注目を集める東京屈指の歓楽街に、 NEPENTHESならではの視点、 切り口でフォーカスします。 カバー&巻頭ページでは “新宿の夜” をテーマに撮り下ろしたスタイリスト/服部昌孝によるファッションストーリーを掲載。 NEPENTHES代表 / 清水慶三が新宿について語ったインタビューはじめ、 新宿ゆかりの著名人をゲストに迎えたポートレイト&インタビューページ、 日中の新宿を舞台にしたスタイリスト / 佐々木智之によるファッションストーリー、 おすすめの厳選スポットをご紹介するシティガイドなど、 充実の内容となっています。 全60ページ / ¥550 「NEON LIGHT STROLL」 Remixed by 服部昌孝 「A PLACE TO BE MY TRUE SELF」 Interview by 清水慶三 「新宿クロニクル」 Starring 中島歩 / コムアイ / ヒコロヒー / 馬場智章 「DAY LIGHT STROLL」 Remixed by 佐々木智之 「NEPENTHES CITY GUIDE 新宿」 「新宿 A COMFORTABLE COEXISTENCE」 Interview by 青柳徳郎 「A HUMAN IN THE PITCHER」 山下剛史 「MY DAILY ESSENTIALS」 山﨑陸
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ひと皿の小説案内
¥2,035
物語に描かれた50の食事シーンが今よみがえる――読書家も、くいしんぼうも、写真ファンも大満足。 どんな名作にもつきものなのが、印象深い食事シーン。ハイジがおじいさんに焼いてもらう黄金色のチーズトースト、『失われた時を求めて』のマドレーヌと紅茶、『ライオンと魔女』のターキッシュ・ディライト……。いったいどんなだろう? 見てみたい! ――これはそんな夢をかなえてくれる本(アンソロジー)です。とりあげられるのは『不思議の国のアリス』『ガリヴァー旅行記』『グレート・ギャツビー』など古典から現代ものまで海外小説の50篇。食材から盛りつけ、食器のチョイスにいたるまでデザイナーである著者が徹底的にこだわって、それぞれの食事シーンを自由に写真で再現しました。これに食べ物をめぐる楽しいミニ知識や作家のあっと驚くエピソードをくわえ、作品世界との出会いを演出する気軽な案内に仕上がっています。本好きにも、料理好きにもたまりません! 目次 <目次> はじめに/作品一覧(写真)/作品について/参照文献/おわりに [日本語版付録]監訳者あとがき/邦訳書を読みたい人へ <掲載作品> 白鯨/オン・ザ・ロード/失われた時を求めて―スワン家のほうへ/若草物語/秘密の花園/ガリヴァー旅行記/コレクションズ/ロリータ/レベッカ/青い眼がほしい/ハックルベリ・フィンの冒険/その名にちなんで/太陽がいっぱい/石蹴り遊び/風と共に去りぬ/ライ麦畑でつかまえて/ビーザスといたずらラモーナ/ロビンソン・クルーソー/五次元世界のぼうけん/百年の孤独/ザ・ロード/ボヴァリー夫人/サリーのこけももつみ/アラバマ物語/ゴルディロックスと三びきのクマ/ラスベガスをやっつけろ!/ハイジ/ミドルセックス/エデンの東/変身/二つの心臓の大きな川/ミレニアム―ドラゴン・タトゥーの女/アメリカン・サイコ/赤毛のアン/ベル・ジャー/オリバー・ツイスト/不思議の国のアリス/カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険/ジャムつきパンとフランシス/ハートバーン/グレート・ギャツビー/重力の虹/まぬけ同盟/灯台へ/ピーターラビットのおはなし/ライオンと魔女/マザーレス・ブルックリン/エマ/人形の谷間/ユリシーズ A5ヨコ 148×210mm
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伊丹十三『ぼくの伯父さん 単行本未収録エッセイ集』
¥2,200
1960〜70年代最高のエッセイスト、 伊丹十三の単行本未収録エッセイ集。 食卓の作法、料理の秘訣、服選びに着こなし、 日常に見るヨーロッパ文化、 子育てから性教育、スポーツに社会問題、組織論……あらゆるテーマを 見逃さず、調べて観察し、自分の頭で考えたすえに、 わかりやすく、やわらかく、おもしろく書いた 稀代のエッセイスト、伊丹十三。 没後20年を機に、単行本未収録の優れたエッセイを、 伊丹十三記念館(松山市)の全面協力を得て、 一冊にまとめた本書は、四半世紀ぶりの伊丹十三の新刊です。 どうしてこれが本に収録されなかったのか。 へえ、こんなこと書いてたんだ。 これはちょっとびっくりだな。 時の流れを感じて懐かしいものもあれば、 時を経てもなお、その慧眼に驚かされるものもある。 父・伊丹万作が逝去したのち、13歳のときに、 『映画藝術』誌の依頼で書いた「父の思い出」や、 伊丹十三記念館の収蔵庫で発見された 生涯をふりかえるような未発表の生原稿、 4篇も収録。 雑誌連載時の伊丹十三によるイラストレーションを多数掲載。 イラストレーター・和田誠氏との笑える共作「人生劇場 血笑篇」や、 直筆の原稿用紙、愛用の文房具などもカラーページで紹介。 この一冊で、エッセイスト・伊丹十三に出会った方は、 新潮文庫、中公文庫の伊丹十三の本も、 ぜひチェックしてみてください。 大きさ : 132×190×18 mm
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司馬遼太郎『街道をゆく 41 新装版』
¥968
津軽衆と南部衆の応酬を酒場で楽しみ、太宰治の孤独を考える「北のまほろば」。弘前城の近くの商家では、石坂洋次郎の教え子だった、魅力的なおばあさんに出会う。下北半島では会津藩を思い、マタギ衆の熊狩りの話も聞いた。異色のタイトルは、古代の青森は物成りのいい「まほろば」だったのではと考えてつけたもの。連載中に縄文時代の繁栄を物語る三内丸山遺跡が発見され、著者はご機嫌だった。 文庫判・416ページ
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津島美知子『回想の太宰治』
¥1,870
濃やかな愛情と明晰な目がとらえた人間・太宰治ーー太宰治は、文字通り文学のために生まれ、文学のために育ち、文学のために生きた「文学の寵児」だった。彼から文学を取り除くと、そこには嬰児のようなおとなが途方に暮れて立ちつくす姿があった。戦中戦後の10年間、妻であった著者が、共に暮らした日々のさま、友人知人との交流、疎開した青森の思い出など、豊富なエピソードで綴る回想記。淡々とした文にも人間太宰の赤裸な姿が躍如とする好著。 ◎「これは、凄い本に出会ったものであります。質も量も。明晰さも、たしかさも、怖ろしさも。科学者の随筆みたいな、美しい揺るぎのない日本語で、太宰治は凝視され、記憶され、保存される。この著者が、昭和の初期に、太宰の妻であり、ともに暮らし、子をなして、日々会話し、身の回りの世話をし、親戚や食卓や経済を共有していたかと思うと、トカトントン。そこらの男の何十倍も聡明だった女の記録であり、記録をよそおった文学であります。」<伊藤比呂美「解説」より> ※本書は、『回想の太宰治』(昭和58年6月 講談社文庫刊)を底本としましたが、「アヤの懐旧談」を削除し、『増補改訂版 回想の太宰治』(平成9年8月 人文書院刊)より、「蔵の前の渡り廊下」「南台寺」「父のこと、兄のこと」「『水中の友』」の4篇を収録しました。 文庫判・336ページ
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太宰治『津軽』
¥539
太宰文学のうちには、旧家に生れた者の暗い宿命がある。古沼のような“家”からどうして脱出するか。さらに自分自身からいかにして逃亡するか。しかしこうした運命を凝視し懐かしく回想するような刹那が、一度彼に訪れた。それは昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され3週間にわたって津軽を旅行したときで、こうして生れた本書は、全作品のなかで特異な位置を占める佳品となった。 文庫判・260ページ
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太宰治『津軽通信』
¥572
疎開先の津軽の生家で書き綴られた、新しい自由な時代を迎えた心の躍動が脈うつ珠玉編『津軽通信』。原稿用紙十枚前後の枠のなかで、創作技巧の限りをつくそうと試みた中期の作品群『短篇集』。戦時下の諷刺小説『黄村先生言行録』シリーズ。各時期の連作作品を中心に据えて、それに戦後期の『未帰還の友に』『チャンス』『女神』『犯人』『酒の追憶』を加えて編集した、異色の一冊。 文庫判・304ページ
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太宰治『もの思う葦 』
¥539
自殺未遂、麻薬中毒、血みどろの苦闘のなかで『晩年』と並行して書かれた『もの思う葦』から、死を賭して文壇大家に捨て身の抗議を行うために『人間失格』と並行して書かれた『如是我聞』まで。太宰治の創作活動の全期間にわたって、天稟の文学的才能と人間的やさしさをきらめかせているアフォリズム、エッセイ『走ラヌ名馬』『かくめい』『酒ぎらい』『川端康成へ』など49編を収録。 文庫判・ 320ページ
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井伏鱒二 『太宰治 』
¥990
太宰治から「会ってくれなければ自殺する」という手紙を受けとってから、師として友として、親しくつきあってきた井伏鱒二。井伏による、二十年ちかくにわたる交遊の思い出や、太宰の作品解説を精選集成。「あとがき」を小沼丹が寄せる。中公文庫版では井伏の没後に節代夫人が語った「太宰さんのこと」を増補。 文庫判 288ページ
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『太宰治の手紙 返事は必ず必ず要りません』
¥836
太宰治が、戦前に師、友人、縁者などに送った百通の手紙。井伏鱒二、亀井勝一郎、木山捷平らへの書簡を収録。赤裸々な、本音と優しさとダメさかげんが如実に伝わる、心温まる一級資料。 文庫判・224ページ
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橋本治『桃尻語訳 枕草子 下』
¥968
驚異の名訳ベストセラー、その下巻は――第百八十七段「風は――」から第二九八段「『本当なの? もうすぐ都から下るの?』って言った男に対して」まで。「本編あとがき」「別ヴァージョン」併録。 文庫判・368ページ
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橋本治『桃尻語訳 枕草子 中』
¥880
驚異の名訳ベストセラー、その中巻は――第八十三段「カッコいいもの。本場の錦。飾り太刀。」から第百八十六段「宮仕え女(キャリアウーマン)のとこに来たりなんかする男が、そこでさ……」まで。 文庫判・288ページ
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橋本治『桃尻語訳 枕草子 上』
¥924
むずかしいといわれている古典を、古くさい衣を脱がせて、現代の若者言葉で表現した驚異の名訳ベストセラー。全部わかるこの感動! 詳細目次と全巻の用語索引をつけて、学校のサブテキストにも最適。 文庫判・ 336ページ
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四井真治『地球再生型生活記』
¥2,090
これが、持続可能な暮らし究極の原理! 生ゴミを堆肥に変え、土を肥やし、作物を育てる。人が暮らすことで、微生物や生きものの多様性が生まれ、その土地がより豊かになる。人間本来の役割を考え、これからの暮らし方を伝える、パーマカルチャーライフの入門書です。 【編集者のおすすめポイント】 日本の風土に合わせたパーマカルチャーを20年実践してきた著者が、持続可能な暮らしの中で培ってきた理念と実践(生活実験)の記録です。生ゴミや排泄物を堆肥化し、生活排水は庭のビオトープに活用。農園で食べ物を自給し、収穫物を人や動物が摂取することでまた、堆肥として活用できる……。人が暮らすことでその土地に多様性が生まれ、より豊かな自然環境を作ることができれば、やがて地球は本来の力を取り戻せる。本当の豊かさを追求して著者が辿り着いた「いのちの仕組み」は、ひいては社会のあり方や私たちの生き方に繋がっていきます。 【目次】 第1章 人は地球のがん細胞なのか? 地球は巨大な生命体 ガイア理論 ウイルスは地球の免疫細胞 大量絶滅は進化のきっかけ 環境を壊すのではなく、豊かにする人の暮らし 第2章 持続可能な暮らし【生活実験と考察編】 パーマカルチャーとは 原理を理解し、発展させる パーマカルチャーとの出会い 山村の古民家でパーマカルチャー的生活実験 家族とともに新天地、八ヶ岳南麓へ 社会の最小単位「家族」として 生活技術が生む美しい風景、石積み 雑木林開墾からの気付き/土の生産性 森林と草原の違い/植生遷移 人類の進化と植生遷移のコントロール 森や里山の活用が土壌を守る 水と土作りが教えてくれた人間本来の役割 竹林開墾からの気付き/竹の活用法 日本のパーマカルチャーの可能性 温室効果ガスを削減する農業へ 理によって生み出される [資料] 暮らしの循環図 コラム 縁が繋いでくれる現場 第3章 持続可能な暮らしの仕組み【実践編】 土を作る 〈土の素、堆肥作り/コンポストや堆肥小屋の役割/堆肥は臭くない〉 農園をデザインする 〈半不耕起半草生栽培/等高線に沿った畑のデザイン(コンターガーデン)/互いに助け合うコンパニオンプランツ/農園における果樹の役割/生物多様性を実現する工夫〉 水を巡らす 〈バイオジオフィルターで生活排水を浄化/雨水を無駄なく利用する/アクアポニックスで野菜を育む/自家製の液肥作り〉 エネルギー&資源を活用する 〈太陽熱と光の恩恵を取り入れる/竹害ではなく、〝竹恵〟な暮らし方/畑の恵みを暮らしに活かす〉 道具をあつかう 〈古道具は暮らしの教科書/農業機械はリーズナブルに活用〉 第4章 いのちとは 40億年続く仕組み いのちは集め、蓄えるもの 自己組織化から続く仕組み 続く仕組みの「いのち」から「生命」へ 生物多様性が意味するもの コミュニティーと、未来の暮らし 地球再生型の暮らしへ 大きさ:16 x 127 x 188 mm
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正田 智樹『Foodscape フードスケープ』
¥3,300
地形と気候に応じた食がつくる建築と風景の図解集。カレマ村のワイン、アマルフィのレモン、小豆島の醤油、多気町の日本酒等、日本とイタリア16の食の生産現場を読み解く。蓄熱する石積みの段々畑、風を呼込む櫓、光や湿気を採り入れる窓等、自然のリズムとともにある食生産と人の暮らしを取り戻す為の建築の問いと手がかり 【目次】 ・スローフード運動とエコロジカルな転回 ・日本とイタリアのフードスケープ ・エコロジカル治具とフードスケープ ・アイソメ図とバレーセクション イタリアのフードスケープ Foodscape in Italy カレマ村のワイン ボルミダのワイン トレンティーノの貴腐ワイン ヴェッサーリコ村のニンニク ジベッロ村のクラテッロ 〈食コラム〉パルマハム 〈食コラム〉コロンナータのラルド モデナのバルサミコ酢 ヴェスヴィオ火山のトマト アマルフィのレモン トラパニの塩 〈食コラム〉マドニエのプロヴォラ 【食と建築をめぐる対話①】藤原辰史(農業史・環境史)×正田智樹 日本のフードスケープ Foodscape in Japan 四郷の串柿 小豆島の醤油 石井味噌 豊島の天日塩 海の精 多気町の日本酒 〈食コラム〉寺田本家 八女茶 田野町の寒干し大根 〈食コラム〉山之村の寒干し大根 下津の蔵出しみかん 〈食コラム〉カネサ鰹節商店 【食と建築をめぐる対話②】塚本由晴(建築家)×正田智樹 ・エコロジカル治具の拡がり ・自然と機械によるハイブリッド生産 ・おわりに ・取材・執筆協力、参考文献 ・謝辞 ・Foodscape Graphical Analyses of Architecture and Landscapes of Food A5横判・224頁
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礒井純充『「まちライブラリー」の研究 「個」が主役になれる社会的資本づくり』
¥2,860
〈本を核に本や人との出会いを目指す活動であれば、まちライブラリー〉というおおらかな考えのもとで著者が提唱し、個々の人の参画・運営によって全国に千ヶ所以上形成されてきた「まちライブラリー」。始まりから12年、まちライブラリーはどのように広がってきたのか。運営者・利用者へのアンケート、関係者へのヒアリングから分析、考察する。 そこから浮かび上がってくるのは、「自生的」「社会的連坦」「日常」「主観」「自由」といった言葉で語ることのできる、人と人とのゆるやかなつながりだ。 地域の場づくりやコミュニティ形成をうながし、そこに関わる個々の人がやりがいやいきがいを感じる活動の鍵を明らかにする、小さくも示唆に富んだ一冊。 〈まちの生活は特定の日だけが充実していれば良いわけではない。日々の生活の中にあるちょっとした発見や憩いの重要性を考えると、日常性というものが何よりも大切であるということではないだろうか。ここに個々の人がまちライブラリーに惹きつけられていく大きな要因があると思う。〉(第8章 「個」が主役になるまちライブラリー) 目次 はじめに 第1章 まちライブラリーが生まれた背景と基本概念 無力感が生まれてくる背景 私がみたグローバル化 グローバル化がもたらした息苦しさ 森ビル時代の社会人教育活動 六本木アカデミーヒルズの夢やぶれ、模索の時代 若者から得た「まち塾@まちライブラリー」の理念 まちライブラリーの仕組みと基本概念および活動原理 自生的に派生する活動と「社会的連坦」 第2章 まちライブラリーの実践活動から得た知見 まちライブラリーの沿革と節目になった活動 本を介した自己紹介の効用、ISまちライブラリー 蔵書ゼロ冊から育てる図書館、大阪府立大学のまちライブラリー 本の力を証明した商業施設のまちライブラリー 第3章 まちライブラリーの広がりと多様性 広がりの状況 まちライブラリーが点在する意味 まちライブラリーの分類と事例 私的な場に設置された事例 公共的な場に設置された事例 第4章 まちライブラリー運営者と利用者の実態 まちライブラリーを始めるきっかけ 運営を始める動機と活動の自己評価 行き詰まりを感じる人 うまくいっていると感じる人 ソーシャル・キャピタルを得やすいまちライブラリー 利用者の実態把握 利用者の自己実現の場 主観的な価値観が壁を突破する鍵 第5章 地域と人とまちライブラリー 地域におけるまちライブラリーの存在感を検証する 大阪市中央区のまちライブラリー概況 ISまちライブラリーの立ち上げを支援した人たち 大阪市中央区全体への広がりと運営者の顔 岩手県雫石町の個人力 自然体での広がり――埼玉県鶴ヶ島市 北海道千歳市の市民力、挫折と再生から見えてくるもの 長野県茅野市における地域への浸透 地域と人とまちライブラリーから学ぶこと 第6章 まちライブラリーを活用した場づくりとは まちライブラリーはコミュニティの場なのか? 「場づくり」という多様な概念 居場所という場 魔法の言葉「サードプレイス」 まちライブラリーが生み出している場 本の磁力と人の顔がある場 本がつくり出す日常的な場 運営者の自己充足が無意識のうちに場づくりになる まちライブラリーが生み出す「場の四象限」 第7章 計画性や制度から自由で、自生的に生まれるまちライブラリー――知の哲人からの気づき 計画性と制度の罠 近代都市計画に内包する課題 ジェイコブズの都市計画批判と生態学的な都市観察 宇沢弘文の「社会的共通資本」という問題提起 公共図書館の新しい役割 「知の広場」としての公共図書館 アンニョリが推奨する公共図書館 変革を遂げつつある公共図書館像 場としての図書館 私立図書館等の先導 計画性や制度の外にあるまちライブラリー 小さなつながりから派生する大きなネットワーク アダム・スミスの原点にある「個」の力 第8章 「個」が主役になるまちライブラリー 解を求めるまえに 組織への依存を極力さけるコツ 組織への依存より、心の自由 組織の視点から「個」の活動をみる 汎用性より個別性の大事さ 計画性より融通性がことをうまく進める 非日常より日常を大事にする 日々の積み重ねを大切にする人への敬意 本の触媒性が示唆する人のつながり 人と人との集合知は双方向性から生まれる 個人の知を開放する勇気 社会の寛容性と個人の意識改革 おわりに 注 参考文献 【著者プロフィール】 礒井純充(いそい・よしみつ) 1958年大阪市生まれ。一般社団法人まちライブラリー代表理事。大阪府立大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。1981年、森ビル株式会社に入社し「アーク都市塾」「六本木アカデミーヒルズ」などの文化・教育事業に従事。取締役広報室長などを歴任。2011年に「まち塾@まちライブラリー」を開始。以降、「まちライブラリー」の提唱者として活動の運営・サポートを行う。著書に、『マイクロ・ライブラリー図鑑』(まちライブラリー、2014)『本で人をつなぐ まちライブラリーのつくりかた』(学芸出版社、2015)『ブックフェスタ 本の磁力で地域を変える』(共著、まちライブラリー、2021)などがある。
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津軽伝承料理
¥2,750
「津軽のまま 本コさしたはんで。買わねばまぃねべ!」 (※津軽地方の料理の本を出版しました。これは買わなきゃ!) ●88品分の、ばあちゃんの知恵。 思わず故郷に帰りたくなる…… そんなレシピ書をつくりました。 著者は、青森県弘前市で“伝承料理”活動を続ける 農村の女性たち「津軽あかつきの会」 ●故郷の味を、100年先まで 絶滅危惧な料理をレシピ化 自分たちの母の世代の料理を食べたいと思ったとき、そのつくり方がわからなかった……。そんなことがきっかけとなり、地域の高齢者にインタビューを重ねること約5年。 絶滅寸前だった“母の味”をアーカイブして、200品以上をレシピ化。それをもとにつくる津軽地方の郷土料理を予約制で提供しはじめてから20年がたちました。 ●昔のばあちゃんの味は、とっても今っぽかった! 津軽地方は豪雪で知られる、冬がとっても長い地域。なので、保存食をたくさん使います。彼女たちが絶滅から救った料理をひも解けば……。 「発酵」食を自分たちでつくって料理の随所に使い、 「うまみ」はだしだけでなく漬物や野菜からも引き出し、 「プラントベース(菜食中心)」な品々がお膳を埋めるのです。 ……考えてみれば、どれもいま世界中が求めている料理ばかり。 一周回って新しい。 そんなばあちゃんの味を、ぜひご堪能ください! 【著者紹介】 ◎津軽あかつきの会(つがるあかつきのかい) 青森県弘前市で、津軽地方の郷土料理と食文化を伝える「伝承料理」活動をしている女性だけの料理研究ユニット。地域でのヒアリングを軸に津軽地方に伝わる伝承料理をレシピ化しアーカイブ。1食1500円で提供する予約制の食事会を毎週数日開催しているほか、青森県津軽地方の観光コンテンツとしても機能している 。20代〜80代という多様な年齢層からなる会員数は30名(2021年7月現在)。
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太宰治と旅する津軽
¥1,650
名作『津軽』を道標に、その日、その時、太宰の目に映った光景を追憶する。 「ね、なぜ旅に出るの?」「苦しいからさ」……太宰が最も元気だった頃に書かれた紀行小説『津軽』のテキストをガイドに、故郷を旅した作家の足跡を追い、その悲喜こもごもの場面を追体験しながら、津軽半島を旅する。五度に及んだ自殺・心中の現場の心象風景もあわせて、文学紀行の名手・小松健一の写真でたどる。 判型 A5判 頁数 144ページ
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木村衣有子『私的コーヒーAtoZ』
¥1,100
掌篇小説5編と短歌5首とエッセイ、コーヒーにまつわる26の短い話がアルファベット順に並んでいます。 文と編集:木村衣有子/装丁:木村敦子(kids)/A5判/48ページ/発行:はるあきクラブ
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かがくのとも絵本『あさいち』
¥1,100
朝市は、海でとれたもの、畑でとれたものを持ちよる商いの場。そこには潮のかおりと土のにおいがたちこめていて、人びとにとって楽しいおしゃべりと社交の場でもあります。石川県「輪島朝市」の活気ある風景を描いた、1980年刊行の本作品。令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた被災地の、一日も早い復興への願いを込めて復刊します。本作品の利益は、能登半島地震災害義援金として、日本赤十字社に寄付いたします。 読んであげるなら 4才から 自分で読むなら 小学低学年から 大石 可久也 絵 / 輪島・朝市の人びと 語り ページ数 : 28ページ サイズ : 26×24cm
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ごめたん『カーシェアグルメドライブ〜車を買えない大人の至福の6時間〜 』
¥2,200
吉本興業所属のトリオ、グランジで活躍する五明拓弥さんが、漫画家ごめたん名義で自費出版。 39歳で運転免許を取得し、マイカー生活に憧れるが東京で車を持つことのハードルは高すぎる。芸人仲間によりカーシェアという選択肢を知る。カーシェアの特性を最大限活かすため、距離料金が加算されない6時間以内のドライブという縛りを課してグルメドライブを楽しむ。いまや生活の一部に。切なくも楽しいとっても現代的な車の使い方です。 大きさ: A5判 210mm×148mm 184P / ソフトカバー
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大崎清夏『大崎清夏詩集』
¥2,420
じぶんの賛美歌を娘は歌いながら 道路を渡る、 そこへ めきめきと森が生える。——「森がある」より ひと、動物、自然…、事物のあいだをみずみずしく伸び広がっていく言葉たち。 第1詩集『地面』、第2詩集『指差すことができない』(中原中也賞受賞)、第3詩集『新しい住みか』を著者初の集成として一冊に。解説・斉藤倫 :::::::::::::::::::::::::::::: [目次] ◎地面 地面 窓を拭く人 熊の里 わたしは朝日が眩しくて…… 微風も光線も 私たちは、流れるを、川と呼ぶ。 山をくだる ははの交代 春と粉 ひゅーじ・ぱーく あとがきにかえて 四〇年といま ◎指差すことができない 指差すことができない ラ・カンパネラ ワンダーフォーゲル 森がある 適切な速度で進む船 ここにないものについての感情 らくだは苦もなく砂丘になる 夜が静かで困ってしまう 知らない人と話す スナックみや子 暗闇をつくる人たち ぜんぶのはらになったあと ゆっくりと流れる世界の粒子 うるさい動物 天地 テンペルホーフ主義宣言 四つの動物園の話 ハレーションの日に ◎新しい住みか アブー 謝肉祭 ミンミン 炊飯器 テロリストたち 次の星 港 野生の鹿 セシル 水場 月光 エレナ うまれかわる 空き家 黙祷 気球 ウムカ ネズミちゃんは酔っぱらっている 永遠と一日 海に帆をしまう 解説 地面からはじまる連帯 斉藤 倫 :::::::::::::::::::::::::::::: [著者]大崎清夏(おおさき・さやか) 1982 年神奈川県生まれ。詩集『指差すことができない』で第19回中原中也賞受賞。本書収録の詩集のほか、著書に『踊る自由』(左右社)、『目をあけてごらん、離陸するから』(リトルモア)、『私運転日記』(twililight)などがある。音楽や美術など他ジャンルとの協働も多く、奥能登国際芸術祭パフォーミングアーツ「さいはての朗読劇」では脚本と作詞を手がける。絵本の文や楽曲歌詞、ギャラリー等での詩の展示、海外詩の翻訳など、ことばを軸にさまざまなかたちで活動を行う。
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読点magazine、増補版
¥1,540
昨年11月に初めてTOUTEN BOOKSTOREを訪れ、古賀さんと久しぶりに会いました。とてもお元気そうで、お店も商店街に溶け込んでいたのが印象的でした。スタンダードブックストア中川和彦 編集:古賀 詩穂子(TOUTEN BOOKSTORE) TOUTEN BOOKSTOREが発行する「本屋に行きたくなるマガジン 読点magazine、」。 本書は2021年5月にクラウドファンディングのリターン用に制作し配布した『読点magazine、 特別版』に、開業1年後からスタートしたニュースレターの文章と、本屋ができてからのコラムを追記した増補版です。 目次 【本屋ができるまで】 ・ステートメント ・本屋について学ぼう [ 準備編 ] ・本屋参考書 ・本屋開業日記 ・本屋について学ぼう [ 運営編 ] ・本屋について語ろう ・事業計画書 【本屋ができてから】 ・TOUTEN BOOKSTORE NEWSLETTER ・本屋について学ぼう [ 3年経ってver. ] 判型など:A5、150P、リバーシブル仕様
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佐藤俊樹『桜が創った「日本」』
¥946
一面を同じ色で彩り,一斉に散っていくソメイヨシノ。明治初めに見出されたこの桜は,凄まじい勢いで全国に拡がって行った。さまざまな語りが生み出される中で,どんな意味をあたえられてきたのか。語られた桜と現実の桜の往還関係を追いながら,そこから浮かび上がってくる「日本」の姿を,近代という時代とともに考える。 【目次】 まえがき Ⅰ ソメイヨシノ革命 1 「桜の春」今昔 桜、桜、……/昔の桜景色/江戸の桜/ソメイヨシノはすべてクローン/花見の時空/多品種型と単品種型/吉田兼好の花見/ソメイヨシノ革命 2 想像の桜/現実のサクラ 花と名/「桜」とよばれた理由/ヨシノの由来/「名」の力/想像の美・現実の美/「吉野の桜」はなかった/言葉と想像力/絵に画いたような……/説話の宇宙/理念の重力/起源と反起源の遠近法 Ⅱ 起源への旅 1 九段と染井 明治三年のソメイヨシノ/三つの年代/創建当時の境内/ソメイヨシノ説の典拠/染井と九段と上野/土地愛の多重性/「四季の遊び場」 2 ソメイヨシノの森へ 吉野桜の出現/「日本」と桜/新しさの魅力/公園と公共/戦争と事業/普及のメカニズム 3 桜の帝国 起源への視線/ナショナリズムの科学/伊藤銀月と井上哲次郎/桜らしい桜/大正期の飯田/日本らしさと桜らしさ/「桜の国土」の生成/「桜の国土」の拡張/風土と民族 4 逆転する時間 始源の桜の誕生/書き換えられる歴史/「山桜」の同心円/日本らしさの超自然学/旧い桜・新しい桜/逆転する時間/見出された起源 Ⅲ 創られる桜・創られる「日本」 1 拡散する記号 花の時間と人の時間/拡散する物語/桜語りの戦後/想像される「歴史」/「みんな」のモノローグ/空転する言葉/不死のゼロ記号 2 自然と人工の環 桜のエコノミー/嫌われる理由/「日本の自然」は一つでない/自然・人工の反転/美しさの根底/「桜」とは何か/「桜」の自己創出/ありえた「桜」とありえた歴史/「日本」の自己創出/ソメイヨシノの明日 あとがき 桜のがいどぶっく・がいど 新書 / 238ページ
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勝木俊雄 『桜』
¥946
花は桜──.古来より日本人はこの花を愛し,格別な想いを寄せてきた.里の桜,山の桜.豊かな日本の自然に育まれ,桜は各地で多種多様な姿を見せながら息づいている.都会にも咲く‘染井吉野’は,日本人の美意識を象徴する.植物としての基礎知識から,歴史・文化とのかかわりまで.心をとらえてやまない,花の魅力のありかを伝える.カラー口絵4ページ. ■編集部からのメッセージ 春が恋しくなる 年齢を重ねてくると桜の花が胸にしみるのは、なぜなのでしょうか。冬の寒さが厳しい年は、殊のほか、春の訪れが待ち遠しくなります。そうして待ちに待った季節が到来。満開の木々を見上げると、「ああ、今年もしっかり咲いてくれているな」と、まるで親しい友人と再会したときのような気持ちになります。本書は、桜の第一人者である著者に「生き物としての桜」という視点から、この花の魅力を語っていただきました。本書を読むと、いつもの春とは違った目で桜が見えてくるかもしれません。 pagetop 目次 カラー口絵4頁 はじめに 第一章 桜の基礎知識 1 日本の桜 2 桜のかたち 3 サクラの分類 第二章 ‘染井吉野’ 1 桜といえば‘染井吉野’ 2 ‘染井吉野’の生い立ち 3 命短き‘染井吉野’? 第三章 里の桜 1 人が創ったサトザクラ 2 多様な栽培品種 3 文化遺産としての栽培品種 第四章 山の桜 1 桜は生きている 2 サクラの一生 3 十種のサクラの楽しみ方 第五章 桜のこれから 1 温暖化と桜前線 2 桜の管理 3 植える桜の種類 4 新しい桜 桜に関する参考図書 おわりに 新書判 / 238ページ
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平出 眞 編著『美味しい櫻 食べる桜・見る桜・知る桜』
¥3,300
本書は「食べる・見る・知る」の3つのテーマ見て愉しく、食して美味しい花「桜」。本書は「食べる・見る・知る」の3つのテーマでその魅力を掘り下げます。食べる桜の栽培・加工の様子や全国の桜スイーツ、桜レシピは必見。桜名所一覧や桜にまつわる歴史や物語も掲載され、日本人必携の一冊です。 春が待ち遠しくなる、春が何倍も楽しくなる、 桜の魅力がたっぷり詰まった一冊です! ●豪華な顔ぶれが登場! 菊乃井主人・村田吉弘氏、福聚寺住職であり芥川賞作家の玄侑宗久氏、桜守・佐野藤右衛門氏など各界の著名な方々の、特別インタビューや寄稿文を多数掲載。また、人気の女流画家・山岸泉琳氏による「泉琳桜」を贅沢に配した豪華な装丁も魅力です。 ●簡単でおいしい、桜のレシピつき 和・洋・中からパン、スイーツ・カクテルまで、桜を使ったレシピ27品を掲載。『アルケッチァーノ』『飃香』など人気店シェフによる絶品レシピをお試し下さい。 ●役立つ「名所一覧」と「さくら図鑑」 日本全国の桜名所150ヵ所と名桜60本を地図入りで紹介。また60品種の桜の図鑑が付き、お花見が10倍楽しくなります。 日本人が大好きな「桜」。 春のお花見は待ち遠しい行事の一つではないでしょうか。 そして桜は“見て愉しく、食して美味しい花”でもあります。 本書は、「食べる・見る・知る」の3つのテーマで桜のさまざまな魅力を紹介します。 「食べる桜」では、そのルーツや貴重な栽培加工の様子を取材。 また全国の桜スイーツを多数掲載し、食卓を春色に彩る桜レシピも公開しています。 「見る桜」では名所案内のほか、桜の芸術作品を、 「知る桜」では桜にまつわる歴史や物語を紹介。 ガイドとしても読み物としても楽しめる、日本人必携の一冊です。 【目次】 1章 食べる桜 桜とお菓子(とらや協力) 桜と和食(菊乃井主人/村田吉弘 氏) 食用桜の産地を訪ねる 食用桜のルーツを探る 全国 桜スイーツ&食とお酒めぐり(120店140品) おいしい桜クッキング(和洋中27品のレシピ付き) 2章 見る桜 桜の里にて (桜守/佐野藤右衛門 氏) (写真家/青野恭典 氏) (作家/玄侑宗久 氏) 日本三大桜名所 日本三大巨桜 全国の桜名所・名桜ガイド 描かれた桜 世界の桜 3章 知る桜 桜の基礎知識 桜と日本人 読まれた桜・書かれた桜 桜を植えた人・守った人 【編著者:平出 眞(ひらで まこと)】 名古屋市生まれ。株式会社 山眞産業・代表取締役。「桜の食材」を開発、桜餅や桜あんぱん以外の用途を開発提案したことにより、桜スイーツという新しいマーケットを創造した仕掛け人。また仕事を超えて桜への興味関心は尽きることなく、「桜」に関する活動がライフワークとなっている。日本さくらの会会員、日本花の会会員、桜ライン311サポーター。 判型 B5判 ページ数 160ページ
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近田文弘『桜の樹木学』
¥2,508
私たち日本人は桜が好きです。 他の樹木とは比べようがないほど鮮やかに咲き誇る桜の花は,爆発的な春の喜びを感じさせてくれます。 同時に,花の盛りが短く,散り急ぐ花びらに,人の世の無情を感じとらせてくれます。 歓喜と無情・・・・・・日本人の心を強く揺さぶる桜を,桜の側から,いわば桜の本音として語らせたらどうなるのでしょう。 本書は,植物学的知識を用いて,桜とはいったいどういう存在なのかに迫ってみます。 植物としての桜,人間の文化的側面と桜の生き様,世界の桜と日本の桜の系統などなど,さまざまな角度描かれる桜の本音とは? 生物としての桜の本音を察してみると,人間が桜を観賞して感じる世界とは違ったものが見えてきます。 貴重で美しい桜の写真と繊細なイラストをふんだんに用い,資料としての価値も併せ持つ価値ある1冊。 存分にお楽しみ下さい。 【こんな方におすすめ】 ・桜が大好きな方 ・“生物”としての桜に興味のある方 ・桜を植物学的に見つめ直す1冊。今までにない価値ある1冊です。 A5判/208ページ
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山折哲雄 『わが忘れえぬ人びと 縄文の鬼、都の妖怪に会いに行く』
¥1,540
宗教学の碩学が愛する先達に捧げる人物エッセイ。一人の師も必要とせず独立独歩の精神で生きた棟方志功、筑豊の子どもたちから古都奈良の仏像へ「命がけの転向の旅」をした土門拳、借り物でなく自前の哲学、歴史観、人間観を追求した梅原猛、西洋と東洋のあいだ、科学と宗教のあいだに橋をかけた河合隼雄。生きた世界も時代も異なるが、芯の部分において彼らに共通するものを見出しつつ、それぞれの魅力を味わい深い筆致でつづる。 判型: B6判変型 ページ数: 200ページ
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谷崎潤一郎『夢の浮橋』
¥817
SOLD OUT
夭折した母によく似た継母。主人公は継母への憧れと生母への思慕から二人を意識の中で混同させてゆく。谷崎文学における母恋物語の白眉。〈解説〉千葉俊二 判型: 文庫判 ページ数: 216ページ
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谷崎潤一郎『瘋癲老人日記 』
¥1,100
性に執着する老人を戯画的に描き出した晩年の傑作長篇。絶筆随筆「七十九歳の春」他、棟方志功による美麗な板画を収載。〈解説〉吉行淳之介/千葉俊二〈註解〉細川光洋 判型: 文庫判 ページ数: 360ページ
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谷崎潤一郎 歌 棟方志功 板『歌々板画巻』
¥586
文豪谷崎の和歌に棟方志功が「板画」を彫った二十四点に、挿画をめぐる二人の愉快な対談をそえておくる。芸術家ふたりが互角にとりくんだ愉しい一冊である。 判型文庫判 ページ数96ページ
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棟方志功 『板極道』
¥1,056
極貧の環境から奔放無類な個性を羽搏かせ、板画一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った感動あふれる自伝。〈序文〉谷崎潤一郎〈解説〉草野心平 判型文庫判 ページ数352ページ
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村上春樹『デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界』
¥2,530
「僕の⼤好きなジャズ・レコード188 枚のことを書きました」 チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ……ジャズの⻩⾦時代に数多くのジャケット・デザインを⼿がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。 ⼿にとって⾒ているだけで素敵な⾳楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。 「デヴィッド・ストーン・マーティン(DSM)のデザインしたレコード・ジャケットを手にとって眺めているだけで、なんだか人生で少しばかり得をしたような気がしてくるのだ。(…)本書はあくまで、DSMのデザインしたジャケットをひとつの柱として、僕がジャズへの想いを自由に語る本、という風に考えていただけると嬉しい」(まえがきより) 大きさ: 154×215×18
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【サイン本】大崎清夏『私運転日記』
¥1,980
※ 著者直筆サイン本です。 中原中也賞受賞詩人・大崎清夏による初めて丸ごと一冊日記の本。 “出会っても出会っても、歳をとればとるほど、自分のことをどこから話せばいいかわからない感じになっていくのだろう。だから深い関係がほしいのかもしれない。だから日記なんか書くのかもしれない” 「ほんとうにひとりのひとり暮らし」を機に、日記をつけ始めた詩人。 島での免許合宿、ソロハイク、初めてのドライブ…… 40代の広すぎる道を、確認しながら自分で運転してゆく日々が始まった。 “たぶん私はいま、自分の外に出ていきたいのだろう。 風で道の脇に落ちた、小枝のようなものになりたいのだろう。 そういう私自身を、じっくり引き受けてやりたいと思う” “忘れたくないことも、忘れがたいことも、早く忘れたいことも、日記に書いてしまえば、安心して忘れられる。すべて忘れても何ひとつ忘れることなんてないことを、日記を書くことは慰めてくれる” -- 装画・挿画:nakaban デザイン:横山雄 判型:B6変判 並製 雁垂れ ページ数:168ページ
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秋峰善『夏葉社日記』
¥1,650
ありがたいことにスタンダードブックストアにお立ち寄りいただいた際のことも書いて下さってます。 ※「特典ミニペーパー(夏葉社への手紙=複製・1枚目)」付 「師匠への長い長いラブレター」 出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。 幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。 第2の青春、再生の物語。 文庫・上製本ハードカバー(カバー・帯なし)/200ページ
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國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版』
¥1,320
『暇と退屈の倫理学』(2011年刊)の続篇として、著者・國分功一郎さんは、『欲望と快楽の倫理学』を構想しています。 その助走として、本増補新版は、新たな読者に向けて(価格を大幅に下げて)刊行されます。 『暇と退屈の倫理学』旧版刊行後、多くの書評に恵まれ、哲学以外の分野との連携を深めていった著者は、テレビやラジオ・雑誌・講演会・イベント等々で、広く知られるところとなりました。もっとも注目され期待される哲学研究者・若手論客と言えるでしょう。 440頁に達する本書をつらぬく著者の関心は、「人間らしい生活とは何か?」です。 パスカルの有名な断章「部屋にじっとしていられないから、人間は不幸を招く」を皮切りに、文化人類学、考古学、経済学、消費社会論、動物行動学、そして「退屈論の最高峰」と著者が考えるハイデッガーの『形而上学の根本諸概念』を渉猟し、答えに接近します。 平易な文体、熱く勢いある思考が、ポジティブで自由な生の可能性を拓きます。 「私たちはパンだけでなく、バラも求めよう。 生きることはバラで飾られねばならない」 ──このウィリアム・モリスの宣言を真正面から受けとめ、現在と未来に生かそうというのです。潑剌と、明るく、しかも、哲学的な根拠をもって、「私はこう考えた。みなさんはどう思いますか?」と問いかけます。 今回の増補新版にあたって、渾身の論考「傷と運命」(13,000字)を付しました。熊谷晋一郎さんとの共同作業の中で、著者が手にした概念が語られます。 【目次】 「わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。 生きることはバラで飾られねばならない」 明るく潑剌と、人生の冒険に乗りだすための勇気を! 新版に寄せた渾身の論考「傷と運命」(13,000字)を付す。 序章 「好きなこと」とは何か? 第一章 暇と退屈の原理論──ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか? 第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか? 第三章 暇と退屈の経済史──なぜ“ひまじん"が尊敬されてきたのか? 第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か? 第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か? 第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か? 第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか? 付録 傷と運命──『暇と退屈の倫理学』新版によせて 装幀: 有山達也 / 装画: ワタナベケンイチ 判型: B6判変型 寸法: 120×173×29 mm ページ数: 440ページ
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【サイン本】橋本倫史『観光地ぶらり』
¥2,750
※ 著者直筆サイン本です。 行列に並んで観る絶景も悪くないが、そこで生活する人々の呼吸を聞き、その土地と対話する姿勢に感動を覚えた。——又吉直樹 話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。 絶景のなかに、何を見るか。 わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より) 大きさ:18.8 x 12.8 x 2.45 cm
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なぎら健壱『アロハで酒場へ』
¥1,815
酒場の話を書かせたら天下一品。カメラに自転車、絵画と多芸多趣味で人生を楽しみ尽くしている「あこがれのオヤジ」。 古稀を迎えますます融通無碍に生きる達人の「頑張りすぎないけど、枯れもしない」生き方指南。 なぜ、こんな「こ隠居」の境地に至ったのか人生を振り返りつつ、「これから先」を楽しく生きるヒントを紹介。 248ページ 寸法 18.8 x 12.8 x 2 cm
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森下 惠介『高野街道を歩く』
¥3,080
京都から大阪から、聖地高野山へ。 高野街道とはこの高野山へ向かう参詣道、信仰の道である。 長い歴史の中で、信仰と物流の道として発達した近畿の南北縦貫道。 かつての旅人と同じように歩いてみれば、今まで気づかなかった街道 の名残、人々の信仰や地域の歴史と文化が発見できる。 風光を楽しみ、歴史にふれる「現代版独案内」。 歩くからこそ見えてくるものがある。 写真235点・絵図57点・地図55点収載。 【目次】 はじめに 一 東高野街道――京都から河内を南へ 京都から淀、八幡へ(鳥羽街道) 八幡から洞ヶ峠へ 洞ヶ峠から郡津へ 郡津から星田へ 星田から打上へ 打上から四條畷へ 四條畷から野崎へ 野崎から石切へ 石切から瓢簞山へ 瓢簞山から恩智へ 恩智から安堂へ 安堂から古市へ 古市から富田林へ 富田林から錦織へ 錦織から長野へ 二 西高野街道――堺から東南へ 堺から福町へ 福町から長野へ 三 中高野街道――大阪から平野を通って南へ 平野から喜連、瓜破へ 三宅から松原へ 松原から美原、狭山へ 狭山から楠町へ 四 下高野街道――四天王寺を出発 天王寺から田辺へ 田辺から布忍、狭山へ 五 高野街道――長野から橋本へ 長野から天見へ 天見から紀見峠へ 紀見峠から橋本へ 六 奈良街道・中街道・和歌山街道――京都から奈良を経て橋本へ 京都から伏見へ(奈良街道、伏見街道) 伏見から宇治へ(古奈良道・宇治道) 伏見から長池・玉水・木津へ(奈良街道) 木津から奈良へ(奈良街道) 奈良から二階堂へ(中街道) 二階堂から田原本へ(中街道) 田原本から八木へ(中街道) 八木から五條へ(中街道) 五條から橋本へ(和歌山街道) 七 京大坂道――橋本から高野山へ 橋本から学文路へ 学文路から河根へ 河根から神谷、極楽橋へ 極楽橋から不動坂をへて女人堂へ 高野山 町石道 あとがき 参考文献/地図一覧 高野街道と呼ばれる街道は、都である京都から生駒山西麓を南へ河内国を縦断 して高野山をめざす「東高野街道」、堺から東南へ行く「西高野街道」、大阪 から平野を通って南へ向かう「中高野街道(上高野街道)」、大阪天王寺から 南に向かう「下高野街道」がよく知られており、これらはすべて大阪府内を通 過している。下高野街道は狭山で中高野街道と合し、中高野街道は西高野街道 に合した後、河内長野で東高野街道とも合してひとつの「高野街道」となり、 和泉山脈の紀見峠を越え、紀ノ川を渡って、高野山に通じていた。また、古く は京都からは、奈良を経由、奈良盆地を縦貫し、吉野川(紀ノ川)筋へ出る道 も利用された。この道は奈良時代以前の南海道であり、沿道の巨勢谷、宇智野、 真土山などを詠った万葉歌も数多い。 「はじめに」より A5判 縦210mm 横148mm 厚さ16mm 236ページ 並製
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いしいしんじ『京都ごはん日記』
¥2,035
いしいしんじの「ごはん日記」が帰って来た!! 長野県の松本を後にした、いしいさんと園子さんの新天地、それは著者縁の地・京都。いしいしんじの感性を通じて新たな京都を発見できる一冊。 朝から創作。昼を過ぎれば、飲んで食べて唄って踊り、神社に本屋にレコード屋、錦やメトロをぶらぶらし、全国各地を飛び回る。鯖寿司、焼き鳥、お好み焼き、ビールに焼酎、さあ乾杯! 巻末特別付録「いしいしんじの京都地図」「美味しい店紹介」他 「園子さん、この家、おんなのひとや」 初めて家の前に立ち止まったとき、ここに住むことはわかっていた気がする。次に京都を訪ねたのはおよそひと月後、大家さんに挨拶し、不動産屋さんと契約を結ぶためだった。ここでまず、ぐらっと土地が揺れ、空間にあいた隙間から、妙なものがペロッと舌をのぞかせた。 京都という町、共同体、存在は、つくづくごっつい。(「まえがき」より) 単行本 46変形 / 352ページ
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【サイン本】大前粟生『ピン芸人、高崎犬彦』
¥1,980
※ 著者直筆サイン本です。 「どうも。安西煮転がしです。僕、歳の離れた小さい弟がいるんですよ。僕が三十で弟が一三歳。八年前に僕の母親が再婚した時の、夫の側の連れ子がその子で。まあ言うたら義理の兄弟ですね。弟は今中学生で、一三歳って、言うたらそのー、多感な時期じゃないですか。こうね、急にね、腕にマジックで傷痕描いてほくそ笑んだり、それからー、なんかいかがわしいものでも見てたんかな、急にスマホの画面伏せたり。まあそういうのも、僕からしたらかわいくて、なんやかんや言うて、弟も僕のこと慕ってくれるんですよ。これは弟から聞いた話なんですけど、弟の中学に旧校舎があって、そこの木の階段が変な軋み方をするんですって。どう変かっていうと、なんか人の声みたいに聞こえるんです。これだけやったら怪談みたいやないですか、階段だけに。でもその声っていうのが独特で、あの……『松たか子ー』って。松たか子さんなんですよ。いや、どういうこと!? ってなって、学校中えらい騒ぎで、それで僕の弟が、いや、流石芸人の弟ですよね、階段の軋みとタイミング合わせて大喜利のお題を出すようになったんですよね。『全国民に聞いた、塩おにぎりをおいしそうに食べてくれそうな有名人、第二二位は?』『松たか子ー』『有刺鉄線の対義語は?』『松たか子ー』いや、なかなか尖ってますよね。それで弟を中心にその学校で大喜利が流行って、もう、とっかえひっかえ子どもらが階段の軋みに大喜利を聴かせてるんですよ。そんなある日ですよ、階段の軋みがね、『そりゃ私だって、私だってピーナッツバターサンドよりベーコンレタスサンド食べたいですよっ、ベーコンレタスサンド。ベーコンレタスサンドッ』って言ったんですよね。みんなぽかーんってなって。一瞬間が空いて、『うわこの階段、松たか子のドラマの台詞言ったでー』って、これまた大騒ぎになったんです。でもね、そんな台詞、松たか子さん、一回も言ったことないんですよ」 ――本文中「安西煮転がしのネタ」から引用 『芸人雑誌』の太田出版が送る、『おもろい以外いらんねん』大前粟生による世界初“ピン芸人”小説! Aマッソ加納の紹介(『アメトーーク!!』)によって業界の話題をさらった『おもろい以外いらんねん』に続く大前粟生「芸人本」の最新作は、これまで描かれることの少なかった“ピン芸人”にフォーカスをあてる。なぜか売れてしまったからっぽの芸人・高崎犬彦とネタ至上主義の芸人・安西煮転がしの10年間を追いかけることで、芸人にまとわりつく「売れること」と「消費のされやすさ」の葛藤を描く。 ※ 199ページ最終行の表記に誤りがございました。 深くお詫び申し上げますとともに、以下の通り訂正させていただきます。 誤 俺のことどうでもよくて。どうだった。あいつのネタおもしろかった? 正 どうだった。あいつのネタおもしろかった? 判型: 四六判上製 ページ数: 224ページ
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【サイン本】佐川恭一『就活闘争 20XX』
¥1,980
※ 著者直筆サイン本です。 こんな地獄を乗り越えないと就職できない世の中、間違ってないか――? 20XX年の近未来、「ウルトラベビーブーム世代」の大学生たちが、今とは比べ物にならないほど激化した就職活動に挑む――。 主人公の太田亮介は、就職活動に熱が入っていない京都大学三回生。日本を牛耳る巨大企業「Z社」に入社するため、ようやく重い腰を上げて就活に臨むが……。 銃撃をかわしながら出身大学OBを探す「OB訪問」やSNSでの10万人フォロワー獲得をめざす「インターンシップ」、歴戦の就活猛者たちと激論をかわす「グループディスカッション」、そして多くの就活生が命を落とす「面接試験」。生死を賭けた選考に挑む就活生たちの悲劇を克明に描き、現代の新卒一括採用システムに一石を投じる、“就活エンターテインメント”登場! イラスト:サイトウユウスケ 判型 四六判並製 ページ数 320ページ
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朱喜哲『人類の会話のための哲学』
¥4,180
「ローティという不世出の哲学者を、〈人類の会話〉の守護者であろうとし続けた人物として再発見する。」朱喜哲は、混沌とした現在の日本・世界でローティが注目されるべき意味を鮮やかに記した。 古代ギリシア以来の伝統につらなる哲学を筆頭として「唯一の真正な声」を求める営みは、ひとびとの小さな声をつぐませる。 「雑多で多様な複数の声たち」、その会話こそが人類が豊かに暮らす希望ではないか。 哲学者ローティは多くの批判を引き受けながら、その声たちを守ることこそを哲学の任務として引き受けた。 本書は、第一部はミサック、第二部はセラーズ、第三部はブランダムを中心的に扱うことで、先行研究から後世の視点も含め包括的なローティ像を描き出している。 また、同時に現代的な意義、政治や社会の状況に対してどのように参照しうるのかを明らかにした。 こうしてローティの思想を中心にプラグマティズムの意義が明らかにしていくことで、本書は古典から未来へ繋がる哲学の姿をも希望をもって浮かび上がらせる。 四六判 縦188mm 横128mm 284ページ 並製
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岡本健+『「あなたが噛んだ」唄おぅ』
¥1,320
橋本貴雄くんの『風をこぐ』刊行記念個展&トークの際、おかもっさんと初めて会った。打上げには岡本さん以下3兄弟全員集合。親戚の冠婚葬祭のようであった。いろんな話をしたが例の如く内容はほとんど彼方に飛んでいった。オモロかった!おかもっさんはエエ人や!という記憶が心に置き去りにされ、おかもっさんにまた会いたい!という気持ちが沸いてくる。そして本書を読んで両親や祖母のことが昨日のことのように想起された。みなさんもおかもっさんに触れ、みなさんご自身の身近な人に触れてください…スタンダードブックストア/中川和彦 多岐にわたるジャンルでエディトリアルデザインを中心にグラフィックデザイナーとして活動されている岡本健+さんは、これまでモ・クシュラの本を多く装丁くださっています。今回は装丁のみならず、著者として文章と絵も手がけていただき、弔いとしての本づくりを試みました。岡本さんが子どもだった頃の思い出を綴った文章8篇と文章からビジュアライズされた絵23点が収録されています。 1965年、母・美容師、父・公務員の両親のもと大阪市東住吉区で生まれる。母親が東淀川区に「ファイン美容室」を開店し転居。3歳のとき、同じく美容師の祖母の教育方針により児童劇団に入団させられる。1970年、大映映画『ボクは五才』に主演。その後、中学まで芸能活動を続けるが自身の肥満といじめにより挫折。母親の母校、大阪市立工芸高校図案科を卒業の後、日下潤一氏が主宰するBグラフィックスにお世話になるが半年でドロップアウト。その後、上京。アン・ルイスが社長を務めるデザイン事務所や音楽関係のデザインを手がけた後、1994~2002年まで中垣デザイン事務所勤務。2005年、有限会社岡本健事務所を設立。 装丁:岡本健+ 判型:A5 判変形・並製 頁数:60ページ
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田口史人編「校長先生のはなし」
¥1,870
戦後昭和の卒業記念レコードに残されていた86人のはなむけの言葉を読む一冊。田口史人編 名言、人生訓、叱咤と思いやり、示唆に富む言葉の向こう側に、教育の現場から定点観測された「生の昭和史」が見えてくる。 考えさせられてホロリとくる、誰もが体験したあの日の言葉たち。 四六判ケース入り 本体大きさ: 189×130×12 mm
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田口史人「店の名はイズコ」
¥1,650
食本「あんころごはん」、土地本「と豆腐軒の想い出」と出してきた円盤/黒猫店主の文庫本三部作の最終巻は”店”と”物”の話です。 レコードや古物を買い集め、売り渡す、人から人へ、物が渡るときに触れ合ったり触れ合わなかったりする心と場所の話。 人と、物と、場所の事情が生んだ、不思議な話をいろいろ書きました、ユニークなできごと、哀しい話、優しい話を思い起こして綴りました。 これは「物体」との蜜月を終えた音楽へのレクイエムでもあります。 装丁は宮一紀、表紙も含め、たくさんのカラー挿絵は仙台の面白空間、駄菓子屋よしぎのの名物店長ジョンさんの描き下ろしです。 文庫判 105×148×22mm
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田口史人「と豆腐軒の想い出」
¥1,540
食本「あんころごはん」に続く文庫シリーズ第2弾。小学生の頃の城跡巡りにはじまり、ライヴ・ツアー、トークショウなどで日本全国を歩き回ってきた著者が、各県の印象やエピソードを綴ったエッセイ集。お土地柄、人との関係、出来事、風景から淡く描く現代風土記。以前ハンドメイドのホッチキス留めで作っていた冊子の文章を元に、各県の話をさらに1本ずつ書き下ろし、沖縄をテーマにしたすこし長めのおはなしで構成したものです。 装丁は、「二〇一二」「あんころごはん」「骨折映画館」など、リクロ舎の本の多くを手掛けている「nobody」の宮一紀。本作では彼の子供が作った貼り絵に特殊な加工を施した装丁を施工しています。 文庫判 105×148×8mm
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田口史人「あんころごはん」
¥1,320
黒猫・円盤店主によるはじめての「食」をテーマにした書籍 「味覚は記憶の上に築かれる。私の「美味い!」は、ここにある記憶たちによって作られた。誰にでもある食べ物の記憶たちが走馬灯のように紡がれる」 37本の食話に加えて、ゲスト執筆にて安田謙一、上野茂都、遠藤哲夫のお三方にもエッセイを寄稿していただきました。 装丁:宮一紀 挿絵:三村京子 文庫判 105×148×11mm
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【サイン本】山下賢二『やましたくんはしゃべらない』
¥1,760
※ 著者直筆サイン入りです。 学校で一度もしゃべったことがない山下君。 作文を発表することになった山下君は、ラジカセに録音した声を流して発表した。 ちょっと変、だけど気になる男の子のお話。 32ページ 大きさ: 217x275x7 mm
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【サイン本】ホホホ座『わたしがカフェをはじめた日。』
¥1,375
SOLD OUT
理想の暮らしは、カフェにある? 京都を中心とした、カフェを営む女性店主たちに、自分の喫茶店をはじめるまでの経緯や、そのときに思っていたことなどを語ってもらった、読み進めるうちに、彼女たちの個性的な人生観が見えてくる、一風変わったイラスト・インタビュー集。 数ある店舗の中から、個性的なカフェをピックアップし、インタビュー取材・イラストを手掛けたのは、「ホホホ座」。京都の個性派書店として知られた「ガケ書房」店主の山下賢二を中心に結成された、注目の集まる企画編集グループです。 ほかにも、作家・吉本ばななの寄稿、焙煎家・オオヤミノルの独特な仕事論など、気になるコラムも掲載。読むとカフェについて考えたくなる一冊です。 〈 編集者からのおすすめ情報 〉 サラリーマンをしていると、不意に「会社をやめて、自分の店が持てたらどんな暮らしになるだろう…」と考えることがある。「いやだめた、きっとすぐに潰れる」、「やりたいけど資金が無いし…」などと、すぐに現実に引き戻される。そんな心境のときに、本書を読むと心がスッと軽くなる。そして、未来に楽しいことが待っている気がして、ワクワクしてくる。そんな一冊です。 〈 目次をみる 〉 ・わたしがカフェをはじめた日。の京都地図 ・マニアックスター ・ひだまり ・雨林舎 ・KITA CAFE ・コーヒと定食 つばめ ・FACTORY KAFE工船 【わたしがカフェをやめた理由。】 焙煎家・オオヤミノル ・チタチタ喫茶 ・喫茶ウズラ 京都・女性店主へ30の面倒な質問 【寄稿】 あの空気 作家・吉本ばなな ・わたしがカフェをはじめた日の詩 ・あとがきのようなつぶやき 88ページ 大きさ:190 × 265 × 11 mm
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【サイン本】青山ゆみこ『元気じゃないけど、悪くない』
¥2,090
SOLD OUT
※ 著者直筆サイン入りです。 50歳の急カーブ、愛猫との別れ、不安障害、めまい、酒や家族との関係… わけのわからない不調のどん底から、リハビリが始まった――。 「わたしの心と身体」の変化をめぐる、物語のようなノンフィクションであり、ケアの実践書。 *** 「死にたい」と思うほどの状態から、「これなら生きていてもいいかも」と思える状態になるまでの心身のリハビリについて書いてきたのだと、書き終えてわかった気がした。 (…) 無傷ではないし、今後は古傷が疼くことがあるのかもしれない。全快しゃきしゃきの元気いっぱいでもない。でも「回復」とは異なるカタチで、わたしは自分の人生を新たに立ち上げて生きている。そういうの、全く悪くない。むしろ、悪くないと思うのだ。 ――本文より *** 「コントロールしよう」を手放し、自分が変わったと実感するまでの3年間の記録。 装画・挿画・題字 細川貂々 目次 まえがき 第一章「わたし」をつくってきたもの はじめての猫/実家の犬/家族のなかの「序列」/愛に対する条件/はじめて得た「フラットな関係性」/特別に大切な存在 第二章 「食と酒」の生活改善 切実に迫る「老い」/パーソナルトレーニングという選択/わたしという身体資源の有効活用/なにを食べたらいいですか?/三十年来の悪友、お酒/「のんだくれゆみこ」と「ノンアルコールゆみこ」/「飲まない自分」への違和感 第三章 ある日心が振り切れた 親は子どもに呪いをかけてしまう/「躁」っぽい思考の暴走/わたしを引き留めた回顧録『エデュケーション』/大震災と母の看取りのフラッシュバック/これがパニック障害? 不安障害? 第四章 ほんの小さな第一歩 身体は動きたがっている/病院に行くのも「行動」/家事を諦めるという難問/「保留」にできた仕事/書くを手放す/自分はコントロールできない/メンタル本で学んだセルフケア/心にやさしい物語の世界 第五章 自分の居場所をつくる 「わたしの部屋」が必要だ/窓を見上げて歩く/心が動くと身体も動く/窓の大きな小さな部屋/自分の「好き」だけの空間/オープンダイアローグという「対話の手法」/安心して関われる人 第六章 誰かと関わるための小さな部屋 踊るくらいさせろや!/気を楽にするって超難問なわけで/しょぼいコーピングを増やす/小さな部屋に芽吹くもの/仲間との出会い/はじめてのオープンダイアローグ/自分を突き動かした一冊の本/「わたしは変わった」という事実/映画『プリズン・サークル』の衝撃 第七章 めまいを巡る冒険 ふわふわの正体は「浮動性めまい」/病院行脚、再び/めまい専門医との出会い/ついに可視化されためまい/ケンケンから始めた運動療法/だいたい血行/のらりくらりと有酸素運動/禁酒とも異なる「酒離れ」 第八章 自分のこともわからない フライト前の「遺言」/誰のこともわからない/婦人科での三度目の正直?/キックボクシング事始め/わたしの身体は頭がいい/窓の大きな小さな部屋、ありがとう/わたしは書き始めた/手放す あとがき 大きさ:188 × 128 x 17 mm 著者情報 著: 青山ゆみこ(あおやま・ゆみこ) フリーランスの編集・ライター。1971年神戸市生まれ。神戸松蔭女子学院大学非常勤講師。対話型文章講座を主宰。著書に『人生最後のご馳走』(幻冬舎文庫)、エッセイ『ほんのちょっと当事者』(ミシマ社)。共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、震災後の神戸の聞き書き集『BE KOBE』(ポプラ社)などがある。
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蟹の親子『日記集 水筒 』
¥1,595
2023年1月1日〜12月31日までの日記 身体と記憶をめぐるエッセイを書くことにした半年後、数年ぶりに弟に会いに行き、散髪について行った。ちょうどその頃、彼のこと書いていた。 商業誌での文筆家デビューを目指すが、「人に開く」文章を書けない日々が続く。とか言いながらも旅行には行くし、相変わらずごろごろしているし、あちこちに苛立ってもいるし、何より、回転寿司に行きまくっている。 サイズ:A6 本文:512ページ スピン付き
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BRUTUS(ブルータス) 2024年 2月1日号 No.1000[人生最高のお買いもの。]
¥880
ブルータス通巻1000号!記念号のテーマに選んだのは「人生最高のお買いもの」。 人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が現れます。 何を思い切って手に入れて、何を大切にしてきたか。 “お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれる、まさに私たちが発し続けてきたメッセージそのもの。 ブルータスゆかりの人々のベストバイストーリーをページ大増量でお送りします。 そしてもう一つの目玉企画として、特集を紙の雑誌だけで完結せずにデジタル上での体験へも広げていこうと考えました。 名づけてブルータスのオンライン商店街「あしたのベストバイマーケット」。 記念すべき1000号を、どうぞお愉しみください。 目次 蒼井優さん、最近お買いものしてますか? 特集 人生最高のお買いもの。 杉本博司/矢野直子/西沢立衛/会田 誠/日野明子/春日武彦/穂村 弘/原川慎一郎/ セントチヒロ・チッチ/宇多丸/中原慎一郎/小林和人/藤田貴大/ナガオカケンメイ 宇賀なつみ/清水奈緒美/岡部文彦/内沼晋太郎/諏訪 敦/阿部和重/斉藤壮馬/紺野 真/ 吉田怜香/冷水希三子/ジェリー鵜飼/平野紗季子/タナカカツキ/羽田圭介 和多利月子/家入一真/山田 遊/矢口憲一/中川政七/マイク・エーブルソン/堀切和久/ 星野佳路/平野太呂/江口宏志/郷古隆洋/箭内道彦/五十嵐大介/古市憲寿 高橋 盾/平林奈緒美/千 宗屋/山口 晃/幅 允孝/若木信吾/在本彌生/藤井隆行 吉泉 聡/土屋智哉/永井 博/三浦崇宏/伊勢春日/鈴木恵太/ヒャダイン/ 前田 淳/森岡督行/岡本 仁/大熊健郎/大島依提亜/小林エリカ/ローランド よしいちひろ/高田 唯/大谷優依/脇田あすか/河村康輔/伊藤まさこ/小林 眞/斎藤幸平/花井祐介/ 戌井昭人/しまおまほ/haru./タイタン/エリイ/大石 学/坂本大三郎/佐藤健寿/みうらじゅん 目利きにも聞いてみた。 価値急騰のお宝自慢! 小松隼也/加藤忠幸/坂矢悠詞人/なべやかん センスのいい友にも聞いてみた。 気になる、あの人、あの服。 服部昌孝/吉岡レオ/野中卓也/白橋誠一郎/米山周子/三部正博 ミニマリストにも聞いてみた。 ものを持たないデザイナーが、それでも欲しかった家具や器。 増子由美/米谷ひろし お取り寄せ四天王にも聞いてみた。 地球最後の日に食べたい一品。 秋元 康/松任谷正隆/酒井順子/佐藤可士和 101歳にも聞いてみた。 楽しんで作ればいいんだよ、と心も創作も自由にしてくれた宝物。 柚木沙弥郎 BEST BUY 2023 100人が選ぶ、2023年最高のお買いもの。 特別付録 祝! あの人が描く、BRUTUS 1000号記念ステッカー。 別冊付録 NOT A HOTELという、人生最高のお買いもの。 Book in Book あしたのベストバイマーケット あしたのベストバイ、〈ISETAN SALONE〉にも。
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【予約・サイン本】福田平八郎&最果タヒ『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』
¥1,700
SOLD OUT
※ ご注意ください! こちらは数量限定の【サイン本】となります。最果タヒさんの直筆サイン入りです。少しお時間をいただき3/20以降発送予定です。お手元に早く届く3/9頃発送予定の【サインなし本】ではありません。 予約大阪中之島美術館にて近代京都画壇の巨匠・福田平八郎の大回顧展「没後50年 福田平八郎」が2024年3月9日~5月6日(月・休)の会期で開催されます。本展開催に際し、本展出展の9点の作品に最果タヒさんが書き下ろした7篇の詩と2つのエッセイを収録した詩集『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』が限定発売されます。今、もっとも注目を集める詩人・最果タヒさんと、今年没後50年を迎えながら、その斬新な表現で輝きを増しつづける日本画家・福田平八郎の時空を超えたコラボレーションです。現代詩と日本画、響きあう自然への眼差しにご期待ください。 【最果タヒさんコメント】 自分と違う時代を生きる人のそばにも、季節はあり、季節はめぐり、遠くの誰かにも季節はいつも訪れる。ただずっと何もかもが同じ「永遠」よりも、本当の意味で繰り返され、けれど決して停止することはない、生きる人のための「永遠」が季節の中にはあると思います。このことを考えたのは福田平八郎の絵を見ているとき。絵から季節を感じる時、過去も今もそれから未来も重なって見える。その中で生きる人の心の揺らぎが言葉にできたらいいなと思い、詩を書きました。 ■タイトル 『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』 画:福田平八郎 詩・文:最果タヒ ■内容 福田平八郎の作品図版9点と、最果タヒの詩7篇、エッセイ2本 ■掲載作品 《漣》重要文化財 昭和7年(1932)大阪中之島美術館、《青柿》昭和13年(1938)京都市美術館 ほか 計9点 ■仕様:A6変形サイズ/上製本/オールカラー40P
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【サインなし】福田平八郎&最果タヒ『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』
¥1,700
SOLD OUT
※ ご注意ください! こちらは【サインなし本】となります。3/20以降発送予定の最果タヒさんの直筆サイン入り【サイン本】ではありません。 予約大阪中之島美術館にて近代京都画壇の巨匠・福田平八郎の大回顧展「没後50年 福田平八郎」が2024年3月9日~5月6日(月・休)の会期で開催されます。本展開催に際し、本展出展の9点の作品に最果タヒさんが書き下ろした7篇の詩と2つのエッセイを収録した詩集『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』が限定発売されます。今、もっとも注目を集める詩人・最果タヒさんと、今年没後50年を迎えながら、その斬新な表現で輝きを増しつづける日本画家・福田平八郎の時空を超えたコラボレーションです。現代詩と日本画、響きあう自然への眼差しにご期待ください。 【最果タヒさんコメント】 自分と違う時代を生きる人のそばにも、季節はあり、季節はめぐり、遠くの誰かにも季節はいつも訪れる。ただずっと何もかもが同じ「永遠」よりも、本当の意味で繰り返され、けれど決して停止することはない、生きる人のための「永遠」が季節の中にはあると思います。このことを考えたのは福田平八郎の絵を見ているとき。絵から季節を感じる時、過去も今もそれから未来も重なって見える。その中で生きる人の心の揺らぎが言葉にできたらいいなと思い、詩を書きました。 ■タイトル 『春、夏、秋、冬、永遠の断面図』 画:福田平八郎 詩・文:最果タヒ ■内容 福田平八郎の作品図版9点と、最果タヒの詩7篇、エッセイ2本 ■掲載作品 《漣》重要文化財 昭和7年(1932)大阪中之島美術館、《青柿》昭和13年(1938)京都市美術館 ほか 計9点 ■仕様:A6変形サイズ/上製本/オールカラー40P
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【特典付】奈良敏行『町の本屋という物語』
¥2,420
※ 数量限定で奈良敏行さん直筆コメント入り『音信不通』を一部プレゼントいたします。 『町の本屋という物語』 奈良敏行著 三砂慶明編 46判上製240頁 本は、本屋は、これからも大丈夫――そのように思わせてくれる一冊である。 本屋「Title」店主・辻山良雄さん推薦! 鳥取の定有堂書店は、いかにして地域の文化拠点となり、日本中から本好きや書店員が足を運ぶ「聖地」となっていったのか。名店の店主が折に触れつづった言葉から、その軌跡が立ち現れる。〈本の力〉が疑われる今まさに、手に取るべき一冊。 鳥取に根を下ろし、一から自分の仕事を作りあげてきた奈良さんの言葉には、時代と地域を超えた普遍がある。それはとてもシンプルなことで、「本が好き、人が好き」。いつの時代も定有堂書店は本と人とのあいだにあり、そうした素朴なスピリットが、その店を全国から人が集う「聖地」たらしめたのだ。 いま、本の力を疑いはじめた人にこそ読んでほしい。本は、本屋は、これからも大丈夫――そのように思わせてくれる一冊である。 本屋「Title」店主・辻山良雄 人生のあるとき、立身して生きるか、それとも「自分らしく生きるか」の岐路に立つ。でも自分らしく生きるには才能がいる。芸術家なんかそうですよね。私は本が好きなだけで才能もない。でも好きな本からは遠ざかりたくない。そんな時、「本を商う」という選択肢があったことがとてもうれしい。 「小さな商い」はとてもビューティフルなものだ。ここが始まりで、ここが終わりという性質の、ささやかだが至福の場所なのだ。(本書「本屋の学校」より) 奈良敏行(なら・としゆき) 1948年生まれ。1972年早稲田大学第一文学部卒。1980年鳥取にて、定有堂書店を開業。共著書に、『街の本屋はねむらない』(アルメディア)、三砂慶明編『本屋という仕事』(世界思想社)など。 三砂慶明(みさご・よしあき) 1982年生まれ。「読書室」主宰。株式会社工作社などを経て、梅田 蔦屋書店の立ち上げから参加。著書に『千年の読書』(誠文堂新光社)、編著書に『本屋という仕事』がある。 ………目次……… はじめに 身過ぎ世過ぎは草の種 第一章 町の本屋という物語 楽しい本屋は可能か/“夢を託す”ということ/どうして素人が書店を始めることになったかと言うと……/日常の可能性/本のことは井狩春男さんに教わった/本を並べる/本屋の愉しみ/ブック・カバーへの思い入れの話/定有堂から/人文書で、もうおともだち /町の本屋の物語 第二章 「書店」と「本屋」 「本屋」論/ザ・ブックマン/本屋は「舞台」なのだ/本の紹介は楽しい/本屋のカスタマイズ/「本屋アジール」論/本の泉/「書店」と「本屋」/ウェブ、そして町の本屋/町の本屋から生まれた本──『伝えたいこと』出版のこと 第三章 「身の丈」の本屋 人に教わり、本に教わる/座敷わらしの荒ぶる魂/本屋の学校/本屋を歩く/なぜ人文書なのか/本屋ですから/希望/本屋の源泉/スタンダードとカスタマイズ/京都書店研修会へいく/永六輔さんトーク&サインの会顛末記/朋有り遠方より来る/ノアの箱舟/バーチャル書店/町の書店に未来はあるか 第四章 本屋の青空 書と戯れる/就職しないで生きるには/脱個性/徳俵/一周遅れのトップ/書の底力/町に生きる/再生力/本屋と個性/本のビオトープ/好きだからやる 第五章 定有堂書店の生成変化 本屋の未来を創造する/定有堂書店の生成変化 附録 定有堂書店の本棚 往来のベーシックセオリー あとがき 一冊の本の衝撃 編者後記 三砂慶明 奈良敏行・定有堂書店略年譜
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【サイン本】最果タヒ『無人島には水と漫画とアイスクリーム』
¥1,760
SOLD OUT
※ 著者直筆サイン本です。2種ある直筆の言葉は選べません。 詩人が漫画で考える、 自分・他人・友達・孤独・好き・嫌い・愛・憎・挫折・復活・生・死・嘘・本当・物語・世界…… 25作の漫画をきっかけに、「詩人・最果タヒ」の思考が自在に広がる。 共感・驚愕!! 最果ワールドの深淵に迷い込む、「いちばん濃密」なエッセイ集。 「愛情はすべて自立している」 「誰にも理解されなくてもよい、と思える感情が一つでも自分にあるなら、それは自分だけの人生をちゃんと手にしているというその実感につながるだろう」 「現実を現実として直視して生きるために、物語は必要なんだろう」 ── 本文より これは、単なる「マンガ論」ではない。 〇〇 漫画史に残る傑作から、いま話題の大ヒット作まで! 〇〇 25のエッセイで、25の漫画を考える。 『違国日記』 ヤマシタトモコ 『タコピーの原罪』 タイザン5 『ZUCCA×ZUCA』 はるな檸檬 『火の鳥 未来編』 手塚治虫 『彼氏彼女の事情』 津田雅美 『ルックバック』 藤本タツキ 『ゴールデンカムイ』 野田サトル 『ポーの一族』 萩尾望都 『映像研には手を出すな!』 大童澄瞳 『BLACK LAGOON』 広江礼威 『マチネとソワレ』 大須賀めぐみ 『放課後ひみつクラブ』 福島鉄平 『忍者と極道』 近藤信輔 『ヨコハマ買い出し紀行』 芦奈野ひとし 『ちびまる子ちゃん』 さくらももこ 『宝石の国』 市川春子 『半神』 萩尾望都 『女の園の星』 和山やま 『X』 CLAMP 『バーナード嬢曰く。』 施川ユウキ 『笑う大天使』 川原泉 『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』 芥見下々 『プリンセスメゾン』 池辺葵 『鬼滅の刃』 吾峠呼世晴 『秘密 THE TOP SECRET』 清水玲子 +++ 書きおろし「アイスクリーム話」3篇も収録 +++ 著者:最果タヒ 画:カワイハルナ ブックデザイン:佐々木 俊 仕様[四六判/218ページ/並製]
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まいにちレコード作品集 - MANICHI RECORD COMPLETE COLLECTION 2021 - 2024
¥8,800
まいにちレコードの全800作品を収録した800ページの作品集です。 縦105mm / 横 148mm / 厚さ 48mm 800ページ オリジナルプリント2枚がつきます。 画像4〜9枚目をご参照の上お選び下さい。
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福嶋聡『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』
¥3,300
カウンターデモに参加したわけでも、座り込みに参加したわけでもない。書店での、本を媒介しての活動や発信は防御壁に囲まれた「安全地帯」からのものに過ぎなかったのではないか? ここまで自分を追い詰めたとき、ぼくは我に返った。 ――本文より 著者はおよそ10年間、「ヘイト本」という現象をめぐって「書店の役割」を自問自答しつづけてきた。書店は「言論のアリーナである」という帰結を見出したと思えたが、葛藤が消えたわけではない。60冊を超える書物から言葉を引きながら、「ヘイト本」をめぐる自問自答の軌跡を披歴。「書店とは何か」――40年以上にわたる葛藤や決意の収斂。書店員という枠を超えた思索の書。 【目次】 Ⅰ 明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか 第1章 「アリーナ論」の発端/第2章 『NOヘイト!』フェア顛末記/第3章 「歴史の抹消」の抹消/第4章 歴史修正主義とベストセラー Ⅱ ただ嘆くだけで、終わってしまったのではないだろうか 第5章 討議と敵対/第6章 敵側の言説/第7章 対峙姿勢/第8章 書店の棚と民主主義 Ⅲ その本はなぜ、多くの人を惹きつけるのだろうか 第9章 書店を襲う「非日常」/第10章 「正義」の争い/第11章 公開対決の場 Ⅳ 「わからない」は、何を意味するのだろうか 第12章 負の歴史との対峙/第13章 沖縄の戦後史を学ぶ/第14章 差別の相対的構造 Ⅴ やはり発端は、「自分探し」ブームだったのだろうか 第15章 アイデンティティがもたらすもの/第16章 『脱アイデンティティ』と『自我同一性』を読み返す/第17章 「アリーナとしての書店」の条件/第18章 『スマートな悪』との出会い/第19章 歴史戦、思想戦、宣伝戦 Ⅵ 弱者攻撃の動機は、どこから来るのだろうか 第20章 書店を「言論のアリーナ」と呼ぶ所以/第21章 書店という生業の存在理由/第22章 名もなき人々の歴史を伝える著作/第23章 反差別の発信 Ⅶ ヘイトスピーチ・クライムの厳罰化は、なぜ進まないのだろうか 第24章 『ヘイトスピーチはどこまで規制できるか』を読む/第25章 『刑法入門』で考えるヘイトクライム/第26章 ヘイト言説と向き合う場/第27章 「動かぬ証拠」としての書物 Ⅷ 書店は、「言論のアリーナ」になりうるのだろうか 第28章 『賢人と奴隷とバカ』と『NOヘイト!』フェア/第29章 「闘争の場」の消失/第30章 「ヘイト本」の駆逐が意味すること/第31章 「加害者の側に立てる勇気」とは/第32章 揺籃としての書店 448ページ 寸法 188 x 128 x 26 mm
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ぞうのマメパオ マスキングテープ
¥550
SOLD OUT
マメパオが歩く様子をコマ送りで見たような、かわいいイラストが並ぶマスキングテープです。 製造は「mt」でお馴染みのカモ井加工紙さんにお願いし、品質もしっかりとしたものに仕上がりました。 サイズ:15mm×7m
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『つづくをたべる食堂(別冊レシピブック付き)』
¥3,190
郷土料理って、おもしろい! 「食」のロングライフデザインの活動の場として、2012年にスタートした渋谷「d47食堂」。メイン料理は、地域の食文化を丸ごといただける都道府県別の定食です。定食づくりでは、まずディレクターとスタッフが現地を旅することから。この旅する定食屋「d47食堂」の立ち上げからの10年と郷土料理の可能性を、ディレクター・相馬夕輝が書き下ろしました。 スタッフにも人気の7つの郷土料理をご家庭でつくれる、レシピ冊子と、各地のD&DEPARTMENTのお店(*)でのご飲食時に使える「コーヒー or オリジナルクッキー チケット」付き。(*ご利用可能店舗|東京・d47食堂|富山・D&DEPARTMENT DINING TOYAMA|三重・D&DEPARTMENT MIE by VISON|京都・d食堂 京都 ) 著者 相馬夕輝(D&DEPARTMENT PROJECTディレクター) 1980年生まれ。D&DEPARTMENT OSAKA店長、ストア事業部門ディレクターを経て、飲食部門「つづくをたべる部」ディレクター。全国を取材し、その土地の食文化を活かしたメニュー開発や、イベント企画などを手がける。2016年より「渋谷のラジオ」内番組〈SHIBUYA d&RADIO〉パーソナリティー。2021年、滋賀県長浜市に発酵食文化が体験できる複合文化施設「湖のスコーレ」を、「くるみの木」石村由起子氏と共同プロデュース。 本体サイズ :横 120mm 奥行 23mm 高さ 158mm
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シブヤメグミ『懺悔の値打ちもない』
¥1,550
SOLD OUT
※ 天に少し汚れがあるので、値下げしました。 新宿の片隅で秘密めいたバーを経営するシブヤメグミは「嵐を呼ぶ女」だ。ホストにホームレス、ミュージシャン、弁当屋のおやじにAV映画監督・・・・・・「このひとはいったいどうやってこんなに突拍子もない人間たちと出会って、いきなり親しくなってしまうんだろう」という積年の疑問が嵩じて、メールマガジンで「シブメグの人生小劇場」という連載をしてもらっているが、どんなすごいひとよりもすごい体験を、自分がずっと抱えたまま生きていることを最近知った。 実の母親が巻き込まれしゃぶり尽くされ食いちぎられた、どうしようもなく圧倒的に獣のような男の欲望人生を、餌食となった女たちがいま語り出す。読んでつまらないから三文小説と言うけれど、どんなに想像力が枯渇した小説家でも躊躇するような展開が現実に起こってしまうと、その圧倒的なリアリティに僕らは立ちすくむしかないのだった。 都築響一 文庫版 191ページ
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TRANSIT No.62 コーカサスが呼んでいる!
¥1,980
ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン。近年、国際社会のなかでも、旅先としても注目を集める3国は、黒海とカスピ海に挟まれた大コーカサス山脈の南に広がっています。古くから文化や民族が行き交い発展してきた彼の地は、険しい山々や広大な湖など豊かな自然地形を擁し、数々の神話の舞台になったり、伝承によればエデンの園があったといわれるなど神秘的な場所。一方でロシアや中東、ヨーロッパの間に位置することから周辺大国の支配下に置かれたり、戦乱に巻き込まれるなど混沌の歴史も存在します。ソ連崩壊後の1991年にはそれぞれ独立をはたし、育んできた文化やアイデンティティへの誇りを胸に、独自に歩みを進める3国。ワイン発祥ともいわれる食文化や秘境に佇む修道院、伝統的な暮らしを営む山岳の民、オイルマネーで成長する街まで。まだ見ぬ景色を求めて、コーカサスへと旅に出ました。 個人的にはイベントでお世話になったお二人が載っているのがうれしい…スタンダードブックストア/中川和彦 ↓ ⚫︎ぐるぐるグルジア、20年前の物語のつづき ジョージア/アジャラ地方、イメレティ地方、パンキシ渓谷 写真・文=高橋ヨーコ ⚫︎2017年のナゴルノ・カラバフ 写真・文=在本彌生 大きさ: 270×210×12 mm
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【ポストカード付】最果タヒ『落雷はすべてキス』
¥1,430
※ サインはありません。 『夕焼けの詩』『残暑の詩』『上弦の月の詩』3種のうちから1枚お付けいたします。『波音の詩』はなくなりました。ポストカードはお選びいただけません。 祈りと予感に満ちた言葉が世界の極北を切り開く、最果タヒの最前線。 読む人の世界の美しさのきっかけになりたい――。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。 大きさ: 185×130×7 mm
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【サイン本】最果タヒ『落雷はすべてキス』
¥1,430
SOLD OUT
※ 著者直筆サイン本です。サインは選べません。 祈りと予感に満ちた言葉が世界の極北を切り開く、最果タヒの最前線。 読む人の世界の美しさのきっかけになりたい――。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。 大きさ: 185×130×7 mm
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【サイン本】『日本のまちで屋台が踊る』
¥2,530
※ 編者の今村謙人さんのサイン、イラスト入です。今村さんのメッセージ通り、イラスト最上段の看板にご自身で屋号を記入して下さい! それぞれの屋台にはドラマがある! なぜ屋台に行き着き、どう屋台をまちで動かすか。 5人の屋台実践者へのインタビューと、都市や社会学、哲学など分野を超えた専門家へのインタビューなどを通して、現代の「屋台」から暮らし方、働き方、社会への関わり方などを考える。 屋台はまちへとび出し、踊る。 _____ 目次 1.屋台をつくり、動かす人たち──屋台実践者インタビュー 屋台実践者1 生きる選択肢としての屋台 今村謙人(カモメ・ラボ) 屋台実践者2 世界に幅と揺らぎあれ──抗い、作り、街に出る モリテツヤ(汽水空港) 屋台実践者3 生活範囲を走る!自転車屋台 鈴木有美(パーラー102) 屋台実践者4 毎夜東京をさまよう屋台 神条昭太郎(TWILLO) 屋台実践者5 医者、街に出る──屋台でウェルビーイングを 孫大輔(家庭医) 2.屋台のある風景 3.屋台再考──専門家レクチャー レクチャー1 失敗したらトンズラすればいい──その日暮らしの屋台学 小川さやか(文化人類学) レクチャー2 現代屋台の社会学 南後由和(社会学) レクチャー3 日常の小さなことに寄り添う 鞍田崇(哲学) レクチャー4 闇市の発生から都市が再生する 石榑督和(建築史・都市史) レクチャー5 ギブ・ギブ・ギブ!やることなすこと根拠なし 栗原康(政治学) 4.橋ノ上ノ屋台の一日 5.対談 屋台のある風景(は増えるか) 阿部航太「街は誰のもの?」+笹尾和宏「PUBLIC HACK」 _____ 編者:中村睦美、今村謙人、又吉重太 デザイン:阿部航太 サイズ:46判(H188mm*W128mm) 仕様:並製本/無線綴じ/ビニールカバー装 ページ:272 言語:日本語
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【サイン本予約】友田とん『先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3』
¥1,870
※ 著者直筆サイン本です。3/15以降発送予定です。 同じカートで別の商品をご購入された場合、この商品とまとめて発送いたします。 「これは?」 「お玉です!」 それはわかる。しかし、今なぜここでお玉なのか。(本文より) コロナ渦中の町を歩き、近所で見かけた看板の言葉をきっかけに本当の言葉探しをはじめた「私」は、町を歩き、 弘法大師と高野山から、『オズの魔法使い』、松任谷由実のドキュメンタリー番組、 『西遊記』など何かを求める旅の物語に思いを馳せるうちに、半導体エンジニアの職へと導かれた出会いの記憶へと至って……。 訪ねた土地で芋づる式に記憶を蘇らせていく至福。 「このお玉がね、随分前から家の台所に仕舞ってありましてね、 いったいこれはなんだろうな、なんだろうなと思っていたんです」(本文より) ◉目次 第1章 半径1km圏内の言葉 第2章 弘法大師のご利益か 第3章 繰り返しの効能 第4章 先人は遅れてくる ◉書誌情報 新書判144頁カラー、並製本(カバー・帯付き) 発行者:代わりに読む人 著者:友田とん 装画・挿画:いちろう 装幀:千葉美穂 編集協力:松井祐輔 校正:北村さわこ ◉著者略歴 友田とん(ともだ・とん) 作家・編集者。ひとり出版社・代わりに読む人代表。著書に『ナンセンスな問い』、 『『百年の孤独』を代わりに読む』ほか。文芸雑誌『代わりに読む人』編集発行人。柏書房のWEBマガジンにて 「地下鉄にも雨は降る」を連載中。敬愛する作家はガルシア=マルケスと後藤明生。 ----(ここまで)
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『WINONA by Winona Ryder, Robert Rich』
¥11,000
※ 第二版です。 アメリカ人フォトグラファー、ロバート・リッチ(Robert Rich)の作品集。本書は、90年代のファッションアイコンであり、現在も女優として活躍するウィノナ・ライダー(Winona Ryder)を写した未公開写真100点以上を収録しており、そのほとんどはニューヨーク、ソーホー地区のマーサーストリートにある、ファッションデザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)自身初の直営第1号店の地下にかつてあった作者のオフィスで撮影されたものである。 ウィノナ・ライダーのほかにも、グレース・ジョーンズ(Grace Jones)、ケイト・モス(Kate Moss)、マーク・ジェイコブス、キアヌ・リーブスの母親パトリック・テイラー(Keanu Reeves)、パティ・スミス(Patti Smith)、ダリア・ワーボウィ(Daria Werbowy)などセレブリティたちの姿も登場する。 アメリカ人ファッションデザイナー、マーク・ジェイコブスが書き下ろした前書き、作者による序文を掲載。編集とデザインは、作者の友人であり、写真家のフランチェスカ・ソレンティ(Francesca Sorrenti)が担当。 「90年代後半、私は念願だったニューヨークのダウンタウンの中心街で働くことになった。ニューヨークは、私の故郷になるとずっと思っていた街だ。私はマーク・ジェイコブスの店舗の広報担当副社長になった。当時、モデルやセレブリティに会い、スタイリングし、個人的に有名な顧客名簿を持つようになった。マーサーストリートにあるマーク・ジェイコブスの地下のオフィスには、毎日インスピレーションが溢れていた。雑誌や新聞の切り抜きが蓄積され、私の壁はたちまち有名人の壁となった。私は、自分が着せた顧客のポラロイド写真を撮って飾るようになった。ザ・キルズやコートニー・ラブのようなロックスターから、ケイト・モスやジゼル・ブンチェンのようなスーパーモデル、オスカー受賞者のヒラリー・スワンクやソフィア・コッポラ、さらにはヒップなアップタウンのソーシャライツまで。ここでは、ありのままの自分でいられた。私は彼女たちの信頼を得て、私のスタイリングアドバイスや友情を信じてくれるようになった。ポラロイドは、私たちの仕事上の関係の気楽さと友情の始まりをとらえていた。1999年、私の大好きなアイドルの一人が店に、そして私の前に現れた。 『新作、大好きだよ』と、彼女に言った。当時、『17歳のカルテ』がちょうど公開されたばかりだった。私の目の前には、映画スター、ウィノナ・ライダーがいた。私たちの関係が深まるにつれて、私はメット・ガラや、ウィノナの主要なイベントには必ず出席するようになった。レストランに行ったり、マークについていったり、ただソーホーの街を歩いたりする私たちを、プレスは常に撮影していた。会うたびに、ポラロイドに次ぐポラロイド、写真に次ぐ写真。私たちは店に来る他のセレブや友人たちと楽しく過ごし、友情が花開いた。時には昼から夜まで、パーティーやレストランに一緒に行った。スナップするのがとても楽しかった。20年以上の友情が生まれた。私はいつだって彼女の『シュヌーキー』であり、彼女はいつも私の『シュヌーカムス』だ!素晴らしいウィノナ・ライダーとの友情を分かち合うことができてとてもわくわくする。」- ロバート・リッチ、序文より 「『マーク・ジェイコブス』の黎明期、マーサーストリート店の地下(特にロバート・リッチのオフィス)は、ウィノナ、ケイト、セルマ、ソフィア、そして私自身が無数の時間を過ごした隠れ家のような場所だった。そこでウィノナとロバート(店長であり、MJファミリーの長年のメンバー)は絆を深めた。ロバートはウィノナと自然に親しくなり、ウィノナを私たちの家族に引き入れた。長年にわたり、ウィノナはキャンペーンのモデルを務めてきたが、私にとって最も印象的だったのは、彼女が(ロバートの後押しで)2015年にマーク・ジェイコブス・ビューティーラインの広告塔になってくれたことだ。」- マーク・ジェイコブス、前書きより
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オノ・ヨーコ『グレープフルーツ・ジュース』
¥770
この本を燃やしなさい。読みおえたら。──あまりにも衝撃的なオノ・ヨーコの「グレープフルーツ」。東京で、のち英語版として世界で発売されたこの1冊に刺激されて、ジョン・レノンは名曲「イマジン」を生み出しました。その中から言葉をえらんで訳しなおした、33人の写真家との素敵なコラボレーション!!
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鷲田清一『「待つ」ということ』
¥1,540
SOLD OUT
学生時代に地下鉄のホームで彼女と待ち合わせしていた。約束の時刻になっても来ない。5分くらい経過し「こんなことは珍しいな」と思いながら待つ。10分、20分と経過。携帯電話がまだ世の中に存在しない時代で、来ない理由は全く不明。少し遅れるということを連絡はできない。何本もの列車がホームに入っては去って行く。しかしなぜだか必ず来るという確信があった。遅れるのには余程の理由があるのだろうと。1時間経過して彼女はやって来た。会うと目に涙を浮かべていた。「待ってくれてたんや」 「待つ」ということを考える時、いつもこれを思い出す。本書の「焦れ」の章にある「信頼」とは少し違うかもしれませんが…今では経験できないことです。==スタンダードブックストア/中川和彦 ひとは自分の生をどう生きてきたか。「待つ」ことから探る哲学的断章。 現代は待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。現代社会が失った「待つ」という行為や感覚の現象学的な考察から、生きること、生きていることの意味に分け入る、臨床哲学からの哲学エッセイ。 〈目次〉 まえがき 1 焦れ 2 予期 3 徴候 4 自壊 5 冷却 6 是正 7 省略 8 待機 9 遮断 10 膠着 11 退却 12 放棄 13 希い 14 閉鎖 15 酸欠 16 倦怠 17 空転 18 粥状 19 開け あとがき
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【サイン、メッセージ&特製スタンプ押印本】北野貴大『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢』
¥1,650
※ 著者直筆サイン、直筆メッセージ&特製スタンプ押印。メッセージは選べません。 500人の離職経験者の本音をきいた著者が書く日本初のキャリアブレイク本 転職・キャリア・生き方に迷うすべての人へ新しい選択肢を送る本 「キャリアブレイク」って何? 一時的に離職、休職するなどして、仕事に就かない期間を持つこと。目的は休息、子育てや介護などのライフイベント、勉強、資格取得、旅行など人によって様々。 元々欧州で使われ始めた言葉。 ・本書のために40人以上の当事者に取材 実はキャリアは十人十色。離職から復職までの多様なホントの話を収録 ・人事や転職エージェントに聞いた本音 「履歴書の空白は良くない」というのは本当か、ぶっちゃけ聞いてみた ・休職・離職中、お金はどうする?なんとかなる? 当事者にきいてみたキャリアブレイク中に使ったお金、もらったお金 『私が500人以上もの人に話を聞く中で、よく聞く言葉はこんな言葉です。 「これを選んだことを後悔していない」 「今に納得している」 「キャリアブレイクを選んでよかったと思ってる」 「意外と周りにもキャリアブレイクしてる人がいたし一人じゃなかった」 そう思うまでには、どのような道のりがあったのでしょう。 キャリアブレイクを選んだ人たちの経験やキャリアブレイクを社会や企業がどう見ているのかなどを知ってもらい、 人生やキャリアを考えるときに今まで想像もしていなかった第3の選択肢があるということをお伝えしたいと思っています。』 (「はじめに」より)
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『鬱の本』
¥1,980
本が読めないときに。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。 「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。84人の鬱の本のかたち。 (夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされてつくった作品です)。 この本は、「毎日を憂鬱に生きている人に寄り添いたい」という気持ちからつくりました。どこからめくってもよくて、一編が1000文字程度、さらにテーマが「鬱」ならば、読んでいる数分の間だけでも、ほんのちょっと心が落ち着く本になるのではいかと思いました。 病気のうつに限らず、日常にある憂鬱、思春期の頃の鬱屈など、様々な「鬱」のかたちを84名の方に取り上げてもらっています。 「鬱」と「本」をくっつけたのは、本の力を信じているからです。1冊の本として『鬱の本』を楽しんでいただくとともに、無数にある「鬱の本」を知るきっかけになれば、生きることが少し楽になるかもしれないという思いがあります。 この本が、あなたにとっての小さなお守りになれば、こんなにうれしいことはありません。あなたの生活がうまくいきますように。 ※本書は、うつや、うつのような症状の方のためのマニュアル本や啓発本ではありません。そのため、例えば「うつ病の具体的な治療方法」などは書かれておりません。ご了承ください。 目次 「鬱」ベースの社会に (青木真兵) 怪談という窓 (青木海青子) 犬に限らず (安達茉莉子) にぐるまひいて (荒木健太) 世界の色 (飯島誠) 形を持った灯りを撫でる (池田彩乃) 棚からぼたもち落ちてこい (石井あらた) ブランコ (市村柚芽) 憂鬱と幸福 (海猫沢めろん) 世界の最悪さを確認する喜び (大谷崇) 人と共感できず、なにしろもがいていた頃の話 (大塚久生) 椎名誠『僕は眠れない』 (大槻ケンヂ) 高校時代 (大橋裕之) ウツのときでも読める本 (大原扁理) 低迷期の友 (荻原魚雷) 多摩川で石を拾おうとした (落合加依子) ポジティブ。 (柿木将平) 布団からの便り (梶本時代) 『金髪の草原』の「記憶年表」 (頭木弘樹) やらない勇気 (勝山実) 天窓から光 (上篠翔) 生れてくるという鬱 (切通理作) 「できない」自分との付き合い方 (こだま) 深い深い水たまり (小見山転子) 我輩はゴムである (ゴム製のユウヤ) 鬱の本 (佐々木健太郎) 弱々しい朝 (笹田峻彰) 不良作家とAI (佐藤友哉) ある日、中途半端に終わる (左藤玲朗) 本は指差し確認 (篠田里香) ゆううつと私 (柴野琳々子) 中学生日記 (島田潤一郎) 俺は鬱病じゃない (下川リヲ) あの娘は雨女 (菅原海春) 旅 (杉作J太郎) 十九歳と四十七歳の地図 (鈴木太一) 悪意の手記を携えて (第二灯台守) 願い (髙橋麻也) 君も蝶 (髙橋涼馬) 静止した時間の中で (高村友也) Life Goes On (瀧波ユカリ) 鬱時の私の読書 (滝本竜彦) ちいさな救い (タダジュン) いのちの気配 (谷川俊太郎) 喘息と明るい窓 (丹治史彦) 毎日があるまでは (輝輔) とかげ (展翅零) 沈黙のオジオン (トナカイ) 大学をやめたい (鳥羽和久) 西村賢太という比類なき衝撃 (友川カズキ) 空の大きさと愛の切符 (友部正人) たたかれて たたかれて 鍛えられる本と人 (豊田道倫) 神経の尖った人の見る世界 (鳥さんの瞼) かけ算とわり算 (永井祐) 明日できることは明日やる (中山亜弓) 2023年4月 (七野ワビせん) 曖昧なものの博物館 (西崎憲) 戦友 (野口理恵) きこえる声で話してくれた (初谷むい) 言葉の声が案内してくれる (東直子) ゲーテをインストールする。 (Pippo) 脱法ドラッグ米粉 (姫乃たま) 何度もめくる、自分はここにいる (緋山重) 深夜のツタヤ (平野拓也) このバカ助が (pha) NHKにさよなら! (ふぉにまる) 鬱、憂鬱、10代、と言われ放出したレテパシー (古宮大志) 鬱は小説の始まり (増田みず子) ため息を深く深く深く深く……ついてそのまま永眠したい (枡野浩一) 人間の鬱 (町田康) 憂鬱な銀河 (マツ) それがかえって (松下育男) 夕に光 (miku maeda) あなたが起きるまで (みささぎ) ダメになって救われる――町田康のこと (水落利亜) うつのサーフィン (水野しず) 本が読めた日 (無) 蜘蛛と解放区 (森千咲) 俯きながら生きている (森野花菜) 喋らないヒロイン (山崎ナオコーラ) 悲観論者のライフハック (山﨑裕史) たぶん、不真面目なんだと思う (山下賢二) ぼくの精神薬 (屋良朝哉) なにかに抱かれて眠る日がある (湯島はじめ) 【書籍情報】 装丁・装画:平野拓也 編集協力:鷗来堂 印刷:中央精版印刷株式会社 判型:B6変形判 規格:上製丸背 あじろ