スタンダードブックストア
実店舗は2023年6月に閉店、現在新たな場所を模索中。
領収証が必要な方は備考欄にその旨ご記入ください。商品と同梱いたします。備考欄にコメントにない場合は発行いたしません。
発送後は領収証の発送は着払となります。
予約商品と別の商品を一緒にご購入の場合、
予約商品の入荷後に別の商品も発送されることがありますのでご注意下さい。
発送はリサイクル資材を使用する場合がございます。
-
伊野尾宏之 『本屋の人生』
JPY 1,870(USD 11.85)
新宿・中井の親子二代にわたる本屋の記録と営み。 昭和三十二年開店、 令和八年閉店。 材木屋をたたみとりあえず本屋を開いた父。 フリーターからとりあえず本屋を継いだ息子。 伊野尾書店は、ただそこにあるだけの店だった。 [目次] 閉店の挨拶 "とりあえず"の本屋の69年 本屋の息子として生まれて 店の風景 店売のFくん あとがき ▪️四六判変型ソフトカバー ▪️224ページ
-
西川美和『わたしの知らない子どもたち』
JPY 2,200(USD 13.94)
私は、暗闇でものを見られる大人になれるでしょうか。 音楽家の父のもと、ピアノに親しんで育った私は、戦争ですべてを失い、生きるために、自分を偽ることを選んだ――。 2026年10月16日公開の新作映画の原案小説にして、映画では語りえなかった、いくつもの物語が、情景が、心象が……「生きる」ことにどこまでも 真摯なその姿が、胸にのこって離れない、戦渦を生きたひとたちが奏でる圧倒的長篇。 四六判・並製本 352ページ 【著者紹介】 西川美和(にしかわ・みわ) 1974年広島県生まれ。2002年『蛇イチゴ』で長編映画監督デビュー後、『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』『永い言い訳』『すばらしき世界』を発表。本作を原案とした『わたしの知らない子どもたち』が2026年秋公開。映画監督としての活動とともに、文筆家として、小説『ゆれる』『きのうの神様』『その日東京駅五時二十五分発』『永い言い訳』、エッセイに『映画にまつわる x について』『遠きにありて』『スクリーンが待っている』『ハコウマに乗って』などの著書がある。
-
谷川俊太郎『絵本★百貨典』
JPY 4,400(USD 27.89)
SOLD OUT
「絵本は楽しい!」 この真っすぐなひとことは、谷川俊太郎さんが本書『谷川俊太郎 絵本★百貨典』の巻末に寄せた言葉です。詩人として知られる谷川さんは絵本の名手でもあり、約70年におよぶ創作活動の中でバラエティ豊かな絵本を数多く手がけてきました。本書は、そんな谷川さんの絵本にまつわる展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」(2023年4月12日−7月9日 PLAY! MUSEUMほか)の公式図録であり、展覧会では紹介しきれなかった絵本を含む、全タイトルを網羅した決定版です。 1956年に当時20代の谷川さんが自費出版した『絵本』から、2023年の最新作『ここはおうち』まで、全172作を豊富なビジュアルとともに紹介。谷川さんにとって思い出深い作品や、ロングセラー作品、また絵本業界に新風を吹き込んだ金字塔的作品について、谷川さんへの大量のインタビューを収録しています。 ページをめくると172冊の絵本が時系列に現れます。それはまるで始まりも終わりもない、無限の絵巻を繰るかのよう。斬新なコンセプト、ドキッとさせられるテーマ、前衛的ともいえる多彩な表現……めくるめく谷川絵本の世界に私たちは何を見出すでしょうか―。絵本の歴史? 作家の人生? いいえ、そこには今を生きることのおもしろさと、未来への光が広がっています。 ブックデザイン:有山達也、山本祐衣、中本ちはる(アリヤマデザインストア) 撮影:坂上俊彦 仕様:B5、並製、560ページ
-
アルバ・ドナーティ 著 栗原俊秀 訳『丘の上の小さな本屋さん』
JPY 2,640(USD 16.73)
人口わずか180人の村で一人の女性が書店を開いた。世界各国でベストセラーリスト入りを果たした、いま「本を読む」ことを問い直す書物への愛と信頼に満ちた、思索をめぐらせた151日間の記録。 「本屋をやろうというアイディアは、すでに完成して包装も済んだ状態で、とある晩に私の家の扉を叩いた」(本文より) 人口わずか180人の村でひとりの女性が開いた書店。 クラウドファンディング、店の火災、コロナ禍の運営、年老いた両親や親戚付き合い、本屋があることを喜ぶ村の子どもたち、遠方から訪れるお客さんとの交流──。 いま、書店を営むとは、本を読むとは。 書物への愛と信頼に満ちた、思索をめぐらせた151日間の記録。 イタリア本国のみならず、アメリカ合衆国、スペインなど、世界各国でベストセラーリスト入りを果たし、アメリカの書評誌 「Kirkus Reviews」 で2023年、「この夏に読むべきノンフィクション10冊」 にも選出された、本を愛するすべての人に贈る珠玉の1冊。 「本は生き続ける」ということを教えてくれる心に響く一冊──マイケル・カニンガム(『めぐりあう時間たち』著者) 読者のみなさま、ご注意を。この本を読むと、小さな本屋さんを開きたいという衝動がおさえられなくなるでしょう。──Kirkus Reviewsより 単行本 46変形 ● 288ページ 【著者】 アルバ・ドナーティ (ドナーティ,アルバ) 詩人、元編集者。イタリアの大手出版社に勤め、多くの著名作家と親交を結ぶ。社の異動打診を機に退社。2019年、故郷のルチニャーナに書店を開業。 栗原 俊秀 (クリハラ トシヒデ) 1983年生まれ。翻訳家。訳書に、ロヴェッリ『すごい物理学講義』、スクラーティ『小説ムッソリーニ:世紀の落とし子』など。須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。
-
勅使川原真衣『人生は逆算できるのか』
JPY 1,034(USD 6.55)
"自分を生きる"練習を始めよう。 早く将来のことを決めて努力しないと後悔するのは自分!? いい学校→いい仕事=いい人生? 人生はプロジェクトじゃない。自分を信じて一歩踏み出してみよう。 いい学校→いい仕事=いい人生なのか? 学校でも親からも「将来の計画を立てよう」「そのために努力しよう」と言われるけど、そうしないと本当にだめなのだろうか? 人生はプロジェクトなのだろうか? 〝自分を生きる?練習を始めよう。 学校では「計画を立てよう」「そのために努力しよう」と言われるけど、これって誰のためなのでしょう? ちゃんとしないと後悔するのは自分!? 人生はプロジェクトではありません。どんな仕事があるのかよく知らないのに、将来のため、と予測をして、大学選びをするなんて、おかしな話です。人生を逆算して先取りしておけば、将来に対する不安は無くなる、のでしょうか? 人生は一直線に進むものではありません。途中で迷ったり、違和感を無視できなくて進路を変更したり、分からなくて立ち止まったり、考え方が変わったりすることもあります。答えを求めるのではなく、今の自分を信じて一歩踏み出してみよう。 【目次】 第一章 前提を疑う――キャリア教育とは何か 第二章 動機を疑う――「人生計画」「招待設計」「進路選択」がもたらすもの 第三章 能力観を疑う――不安と蜜月な「能力」 第四章 生き方を疑う――途上の自分をどう信じるか? 第五章 自分に戻る――「見せる安心」から「感じる安心」へ 終 章 持ち帰る――「感じる安心」を耕すレッスン帳 判型:新書判 ページ数:256頁 【著作者プロフィール】 勅使川原真衣( てしがわら・まい ) 組織開発コンサルタント。横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。外資コンサルティングファーム勤務を経て、2017年に組織開発を専門として独立。二児の母。2020年から乳がん闘病中。 初の著書『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)で紀伊國屋じんぶん大賞2024の8位に入賞。『働くということ 「能力主義」を超えて』(集英社新書)で2024年新書大賞第5位入賞、HRアワード2025書籍部門入賞。その他著書多数。近著に『組織の違和感』(ダイヤモンド社)、『「頭がいい」とは何か』(祥伝社新書)『「対話」がやってきた』(ホーム社)、『ハラスメント最終報告』(晶文社)がある。論壇誌「Voice」や読売新聞「本よみうり堂」での連載のほか、文化放送「武田砂鉄ラジオマガジン」の水曜レギュラーなどでも発信中。
-
【サイン本】佐々木 里菜『日記という運命』
JPY 1,870(USD 11.85)
※ 著者直筆サイン本です。 \ジェーン・スー(コラムニスト/ラジオパーソナリティ)推薦!/ 信頼できる誰かに「やってみなよ」と言われたらやる、のルールに従って私はここまできた。 私から「やってみなよ」と言われた佐々木さんが、迂闊にやってみてくれたことがとても嬉しい。 大切なのは、この迂闊さと、折れても不貞腐れたりめげたりしない心。 それを教えてくれる日記。 日記の書き方は世に溢れている。 「疲れた日は、短い日記を書くだけでも良いですよ」 そうは言っても、私は本当はもっと長い日記を書きたい。 「日記には、なんでも好きなことを書いてみましょう」 そうは言っても、私は自分が好きなことが何かすら分からなくて困っている。 「そうは言っても!」を抱えたすべての人へ。 大反響を呼んだZINE『ロイヤル日記』など、数々の日記本を自主制作してきた 新星・佐々木里菜による、「日記を書くこと」をめぐる26編のエッセイ。 日記をめぐる静かな思索が、日記を書く人にもそうでない人にも 瑞々しく素直な文体でひらかれる一冊! 装画:ナガタニサキ 目次 Ⅰ 時間の密度を測る 何も起きなかった日 書かないことの自由 夜に書いても、朝に書いても 「今日」をどこで区切る? 思い出す速度と思い出せない速度 〝ロイヤル〟という箱の中での時間 すべての時間は同時に存在している コラム 日記の書き方がわからない! Ⅱ 窓の外の大きな回転 星の公転、私の停滞 天気の記憶 移動のトンネルで増幅する あなたの感性はあなただけのもの 100万円の犬 でもこの痛みもいつか必ず少しだけ忘れる コラム デス日記 Ⅲ 書く次元と重力 未来日記 小さなメモ帳 言葉の質量保存 人生にはオチがない? 自分を信じる あなたの記憶はあなただけのもの コラム 日記にタイトルをつけるのは難しい? 日記を書くための7種の神器 Ⅳ 私から離れていく私 日記を本にする 実家のリビングに置きっぱなしの日記帳 人はみんな多面体 「これは日記ではなく小説だね」 日記を人に見せることは承認欲? 冷凍保存でお届け 自分以上の自分にはなれない 【判型】四六変型判(180mm×128mm) 【ページ数】240ページ 【著者紹介】 佐々木 里菜(Sasaki Rina) 1991年宮城県仙台市生まれ。2019年より商業写真家として活動する傍ら、2020年より日記を中心とした文筆活動を行う。2024年に自主制作・発行したZINE『ロイヤル日記』が話題を呼び、累計1,200部を発行。テレビやラジオなど各種メディアでも紹介される。本書が初の書き下ろし単著。 関連サイト https://x.com/kirakirapinkin9
-
佐内正史『復刊 生きている』
JPY 5,280(USD 33.47)
写真史に残る不朽の名作、奇跡の復刊! 写真家・佐内正史の初めての写真集『生きている』は1997年4月に刊行されました。 決定的瞬間ではない、私写真でもない、誰も見たことがなかった写真群は大きな反響を呼び、新たな才能を世の中が知るところとなりました。 その衝撃は次世代の写真家にも影響を与え、新しい写真の潮流を生み、写真史的にもエポックな出来事として記憶されています。 『生きている』はその後版を重ねましたが、写真集の本文に使っていた用紙が生産中止となったことが原因で重版ができなくなりました。2007年の重版が最後となり、今では手に入れることができなくなっています。 そんな中、青幻舎は2025年10月に創立30周年を迎えました。 30周年を迎えるにあたって、メモリアルイヤーのスペシャル企画として、今では手に入らなくなってしまった本を復刊しようというプロジェクトが立ち上がり、読者の皆様からリクエストを募ることになりました。 その結果、『生きている』の復刊を望む多くの声が寄せられ、復刊が決定したのです。 復刊にあたっては『生きている』のブックデザインを手がけた造本家の町口覚氏監修の元、新たな本文用紙選定のための印刷テストを重ね、ようやくオリジナルの代わりとなる用紙に辿り着いたことでプロジェクトが前に進みました。印刷に関しては当時の方法に拘り、製版フィルムを使用して版を焼き、油性インクで印刷しました。 一方、装丁に関しては表紙のイメージをアップデートし、復刊として生まれ変わった、新しさのある仕上がりとなりました。 刊行から29年、写真の歴史に新たなページが加わります。 *オリジナル版の表紙写真を使用したミニポスター付き(書籍同サイズ/書籍とともに透明袋に同封。最後の画像右側がミニポスター。) アートディレクション: 町口覚 判型: 315×280×9mm 総頁: 64頁 製本: 並製
-
【特典付】大崎清夏『私運転日記 2 過渡期の終わり』
JPY 2,090(USD 13.25)
※ サイン入り栞付き “「人生の過渡期」から二年ほどの間にさまざまな出来事があって、今月、あの時期に出会った人と結婚することになった。” 中原中也賞受賞詩人・大崎清夏による初めての丸ごと一冊日記の本『私運転日記』から二年の日々。 能登半島地震、住む家について、誰かと一緒にご飯を食べたり仕事をすることの「頼もしさ」。 日記を書くことは、淡い寂しさに満ちた日々に、 それでもしばしば誰かが隣にいてくれたことを、詩人に思い出させてくれる。 “歩いているあいだじゅう、食べているあいだじゅう、ぼんやり海を眺めているあいだじゅう、これからのこと、これまでのこと、自分のこと、誰かのこと、家族のこと、あらゆる話を、ぼんやり、ゆっくり、どんどんした。忘れてしまってもいいような話も、海に溶かすように、たくさんした。そうやって、そうすることで、私たちはふたりとも、何か得体の知れない深いダメージから回復する手がかりを摑もうとしているかのようだった。” “きっとこれからも何度だって山は崩れ、家は潰れ、ビルは倒れ、地面は裂け、 愛した町や歩いた道がめちゃめちゃになるのを私は見るだろう。戦争だってきっといつまでもなくならないだろう。言葉に拘泥したままで、言葉に拘泥しているから、私が出会えたひとがいて、私に見えている世界がある、そのことに、私はきっちり絶望して、稲光に笑ってたい。泣いてしまうけど、泣いてしまっても。” 《推薦コメント》 「辻褄の合わない感情や、暮らしの中で小さく聞こえた本当の声を無かったことにしないための誠実な日記。重な り合うはずのない記憶の起点を探すように文字を追うと、私の心も内側にひらかれていった。」 浮(シンガー・ソングライター) 装画:nakaban デザイン:横山雄 判型:B6変判 並製 雁垂れ ページ数:172ページ 《目次》 震災、それから 読書日記1 春、札幌、ベッドを棄てる 読書日記2 物件を見て悩む 読書日記3 歌詞制作の日々 読書日記4 冬至があけるまで 読書日記5 演奏会、過渡期の終わり 日記について/あとがき 《著者プロフィール》 大崎清夏 (オオサキサヤカ) 詩人。2011年、第一詩集『地面』刊行。『指差すことができない』で中原 中也賞受賞。『暗闇に手をひらく』で萩原朔太郎賞受賞。ほか著書に『踊 る自由』『新しい住みか』『私運転日記』『目をあけてごらん、離陸するか ら』などがある。協働制作の仕事に、奥能登国際芸術祭「さいはての朗 読劇」(22、23年)の脚本・作詞、舞台『未来少年コナン』(24年)の劇 中歌歌詞、オペラ『ローエングリン』(24年)の日本語訳修辞、ダンスパ フォーマンス『渋谷への手紙 ~ LOVE HATE SHOW ~』(25年)の共 同構成・語りなど多数。2025年春、山の暮らしをゆるゆると開始。
-
河村賢『長い沈黙』
JPY 1,750(USD 11.09)
河村賢『長い沈黙:あるいは、僕はいかにして、ほかの誰かのためではなく、自分のために書くことができるようになったか』 2026年9月13日、文学フリマ大阪14で販売開始。企画・編集・装丁・組版および編集後記を岡澤康浩が担当。 『ゲンロンy』創刊号「ヒューモアとしての菜食主義」でデビューした批評家・河村賢が、批評と社会学の可能性が交錯した自らの「ゼロ年代」を振り返る。敗北を経てなおかたられる、希望とは何か。渾身の語りおろし! 「僕はもう他人のために書くのはやめて、今度こそ自分のために書かなくてはならない、と思ったんです。そしてこれからは自分の欲望と自分の言葉に自分で責任を持とう、と。だから僕はもう一度批評家を目指すことにしたんです。」(本書107頁) 【目次】 はじめに 第一章 村上春樹論を求めて 村上春樹と出会うまで アンチ逆張りのリベラルを目指して 9.11テロとイラク戦争 本を読むことの後ろめたさ 第二章 批評と出会う 文Ⅲ的、文学部的 柄谷行人と出会い直す 『ファウスト』とはてなダイアリー アメリカ文学から社会学へ 普遍的暴力の系譜学 第三章 社会学的共同性の夢 批評との別れ 根源的解釈のなかの他者 分析哲学を学ぶ 北田暁大とともに 「声をあげるリベラル」の夢 第四章 敗北 耐え難いものと菜食主義 アライであることの条件 東浩紀と批評的共同性 長い沈黙のあとで 第五章 希望を語るために 批評を受け継ぐ/複数化する 希望について 河村賢のこれから A5判、136頁。
-
武塙麻衣子『酒場の君』
JPY 1,650(USD 10.46)
加藤ジャンプさん(文筆家・コの字酒場探検家)推薦! 「酒場はいいなあ……『酒場の君』を読んだらしみじみと思いました。すこし困ったのは読んだらすぐに呑みに行きたくてそわそわしてしまうこと。されど、そのそわそわもまた、実に心地よい、いや、心地酔いのです」 「私はこの夜をきちんと覚えておこうと思った」 横浜、野毛、鶴見、川崎、西荻窪、渋谷、武蔵小杉、湯島、早稲田、そして長野、名古屋、京都━━。忘れえぬ酒場40軒の思い出。 私家版ながら大きな話題を呼んだ『酒場の君』が書き下ろしを加えてついに書籍化! 文筆家・武塙麻衣子待望のデビュー単行本となるエッセイ集。 「この世の中に存在する「酒場」は数知れない。本を読んでも読んでも決して読み尽くせないのと同じように、毎日どんなに食べ歩いたとしてもすべての店を訪れ尽くすことは到底できない。でもだから楽しいのだと思っている。 私には私だけの酒場白地図というものが頭の中にあり、好きなお店や何度も行きたいお店、行ってみたいお店などを日々その地図に少しずつ書き込んでいく。その作業が楽しい」(「はじめに」より) 【本文より】 酒場で一番大切なことはその場所に馴染みきることだと私は思っていて、目立たず邪魔せずもとからその場所にあったみたいな(大きな古い時計とかどこかの電気会社のカレンダーとか)そういうものになれはしないかと、私はいつももぞもぞ変な動きをしてしまう。 ********** 隣に来たお姉さんたちに「美味しそうに食べるねぇ」 声をかけられ、「えへへ、どうも」と乾杯する。美味しそうに食べるというのは別に私の特技でもなんでもなく、ただただ口の中の食べ物が素晴らしいというだけなのだけど、私はそれをまるで自分の手柄か何かのように「だって美味しいですからね」とつい胸を張ってしまうのだ。 ********** この季節にはこの店のこの料理を食べたい、というのはとても贅沢な願いだなぁと思う。また来年も美味しいですねぇとたくさん言える日々でありますように。「ご馳走様でした」と外に出ると、雨がやんでいた。 装幀 有山達也 装画 村上テツヤ 四六判、並製、174ページ
-
『100 Years of Route 66 the classix』
JPY 3,000(USD 19.02)
ルート66 の過去・現在を収録したドライブガイド付きフォトブック。 「100 Years of Route 66 the classix」は2026 年に100 周年を迎えるアメリカ最古の国道のひとつ「ルート66」をテーマにしたフォトブックです。 掲載されている記事は2007 年に発刊された「Route 66 & U.S.Highway」(ネコ・パブリッシング)をはじめ、Calvol.28、同vol50、同vol.66(いずれも徳間書店)にて掲載された記事を元に加筆修正・再編集しました。写真は1990 年代後半(年月不明)から2006年?2007 年、2019 年、2023 年?2025 年に撮影し、さらに本書の制作にあたり、2025 年11 月に新規撮影した写真を加えています。 ルート66 は1990 年代から断片的に取材を始め、2006 年、2019 年、2025 年にシカゴ?サンタモニカ間を走破。本書ではこうした取材を通じて取得した情報を2026 年1月現在のものとして記事掲載しました。 巻末には実際にルート66 を走る際に便利なルートガイドを23ページに亘って詳細に紹介するなど、ルート66 のガイドブックとしても有効に活用できます。 また、掲載スポットには外部地図情報サービスと連携させたQRコードも配置。スマートフォンで読み込むだけで、掲載スポットの正確な位置情報を確認でき、実際にルート66 を旅する際にも便利に活用できます。 ルート66 ファンにとって、まさに決定版ともいえる一冊を、お手元でゆっくりとご覧ください。 判型・ページ数 AB・186ページ(257x212x14mm)
-
旅する日々の記憶と記録。matka08『Blank.創刊号』
JPY 1,100(USD 6.97)
SOLD OUT
街のおはなしと 暮らしの出来事を 詰め込んだ、日記のような あじわいマガジン。 偏愛、手紙、手仕事、ごはん、コラム、街で見つけた愛しきヘンなものetc…… 盛りだくさんのコンテンツでお届けします。 ページをめくるたび、「ツツツー、ぶるん」 と鳴る可愛い音とともに、 知らない誰かの日常をのぞき見るように お楽しみください。 泉州界隈のことを書いています。 大きさ:149x210 mm 36ページ
-
千野栄一『ビールと古本のプラハ』
JPY 1,650(USD 10.46)
古本、ビール、集まる人びと、生まれる文化 「ビール好き、本好き、歴史好きなら、この本で多幸感に浸れること、間違いなし!」──恩田陸 古都プラハは、多くの作家、詩人、音楽家などを輩出した芸術の都としても知られ、ビアホール、カフェ、そして古本屋の文化が花開いた。かつてこの町に学び、暮し、町と人を知悉し愛する著者は、今もしばしばこの町を訪れる、常に三つの目的を持って。一つは様々だが、あとの二つ──おいしいビールを飲むこと、古本屋を巡ること──はたえず変らない。「自分の好きな本と、自分の好きなビールについて、自分の好きなプラハの町を舞台に書かれている。その意味で[…]拙著『プラハの古本屋』に続くものといえないものでもない」(「あとがき」より)。稀代のスラヴィストで言語学の大家である著者が、プラハの町とそこに息づく人びとを機知と温かなまなざしで描きだす珠玉のエッセイ集。解説=大平陽一 [目次] プラハの江戸っ子屋 ビールヘのこだわり チャペックとビールのチェコ プラハのコーヒー店 激動チェコの出版事情をみる プラハ今昔 変貌するプラハ古本屋マップ プラハ古本屋巡り一筆書き チェコ紋章学散策 紅葉のプラハ 愁いに沈む人間クンデラ プラハで見つけたペンギンの話 二つの動物園 あとがき 解説 長い長い古本屋さんの話 大平陽一 判型・ページ数:新書・206ページ [著者略歴] 千野 栄一(ちの えいいち) (1932–2002) 東京外国語大学第四部(ロシヤ語)、東京大学文学部言語学専攻を卒業。1958年から9年間プラハに在住、カレル大学哲学部スラブ語科を修了。東京教育大学助教授、東京外国語大学教授、和光大学学長を務めた。著書に『言語学を学ぶ』『外国語上達法』『プラハの古本屋』など、訳書にクンデラ『存在の耐えられない軽さ』、チャペック『ロボット』、共編著に『言語学大辞典』などがある。
-
加藤直徳『NEUTRAL COLORS 7』
JPY 3,500(USD 22.18)
特集: 健康に還っていくからだとこころ 雑誌の可能性を編集、印刷(オフセット+リソグラフ)、製本で探究するNEUTRALCOLORS の第7号特集は「健康」。ケガで生きがいを失うこと、記憶力と集中力の低下、老いへの漠然とした恐怖。齡50 を迎え、健康について考える機会が増えました。健康への不安は身近な場所にも溢れています。うつ病による自殺未遂、配偶者の死、克服できない過去のトラウマ……。健康とは、決して若さ(年齢)によって担保されるものでなく、広くみんなのことでもあります。本特集は、健康に還っていこうとする人たちの小さな気づきの連続です。 NYでバスケに復帰する/摂食障害ドキュメント/伊藤ガビンの「老い」/スマトラ島で野湯に入る/インド超人File健康編/山伏修行をする女性/佐久間裕美子、政治と医療/みさこみさこ/角田純、ドラッグの先に見える風景/アーユルヴェーダ5000年の歴史/依存症を考える/アンビエント音楽と漢方/虫の健康状態とは?/チェジュ島で潜る!/タイのイサーンで瞑想する 特別綴じ込み観音: 身体写真遊戯〜MRI による全身解剖図 Pages: 272 Size: 257×182㎜
-
『NEUTRAL COLORS別冊 ほんとの本の話をしよう #2』NEUTRAL COLORS
JPY 3,850(USD 24.40)
NEUTRAL COLORSを制作する際に出会う、書店、グラフィックデザイナー、リソスタジオ、インディペンデント出版人……25組へのインタビュー集。なぜ本をつくるのか、なぜ売るのか、どうやってやりきるのか、本当の話を聞き出しています。通常のインタビューではカットされるような生々しい葛藤やプロセスが語られています。印刷はリソグラフ2色、完全手製本。2024年のイエローブックに続き、2025年の第2号はグリーンブック。 長嶋りかこ brook press │古賀稔章 oar press │見目はる香 Hand Saw Press│安藤僚子/菅野信介 樋口歩 どく社│多田智美 CRX│上田奈津美 twililight │熊谷充紘 斧澤未知子 flotsam books│小林孝行 わくせい│阿部航太 篠原紙工│新島龍彦 村尾雄太 プスプス byZING│吉田朝麻 濱田晋 Reminders Photography Stronghold│後藤由美 Detour│水内実歌子 UMA /design farm │原田祐馬 本屋メガホン│和田拓海 出雲路本制作所│中井きいこ crevasse │大滝航 本屋青旗/Pages Fukuoka Art Book Fair│川﨑雄平 真鶴出版│川口瞬 リソ蔵│竹下今日子 新百姓│おぼけん/施依依 Pages: 250 Size: 257×188㎜
-
ブルーノ・ルイス・ナバ『謄写版クロニクル 第2版』NEUTRAL COLORS
JPY 1,500(USD 9.51)
メキシコ人のアーティスト、ブルーノ・ルイス・ナバ(Bruno Ruiz Navas)による謄写版(ガリ版)年代記。Brunoはメキシコ人でコレクティブRRDのメンバー。本書は、RRDが福岡アジア美術館で展示及び滞在制作を行った際の謄写版についてのリサーチブック。日本人でも知らないようなガリ版の歴史、意義、役割などを綿密かつ徹底的なリサーチと考察が1冊にまとまっている。デザイナーはシカゴの書店Ingaを主宰するJacob、NEUTRAL COLORSは2刷目の印刷を担当。 Pages: 20 Size: 210×297
-
『How to Book in Japan』NEUTRAL COLORS
JPY 1,980(USD 12.55)
『How to Book』は、NYのSmall Editionsが製作した、本をつくりはじめる人に向けての指南書。本書『How to Book in Japan』は、『How to Book in Berlin』に次ぐ世界3冊目としてNCが製作した。NY版の精神を引き継ぎ、各地で出版活動をする20のパブリッシャー、書店、アーティストの声で構成されている。NY版を下地にしながら、想定する制作物はより広がっている。アートブック、作品集はもちろんのこと、それにかぎらずともあなたが 世に「本」を出したいと決心したときに道標となることを目指した。 工夫やアイデアで、大量生産でもごく少部数でもない、他の人が手にとることのできる、広がる余地のある「一冊」になる。本当につくりたい人が諦める必要がないように、導き、励まし、ヒントを与える有用なツールになることを願っている。コントリビューターの活動のスタイルはさまざま。それは、なにを本にするか、なんのために本にするか、それぞれの信念があるからだ。さらなる一冊をつくるとき、あなたも自分の本のためのやり方を、自分なりに見つける必要がでてくる。その模索のときにも、この本がもう一度道標になるように。2023年の東京アートブックフェアで発表される。 ◉コンテンツ リサーチ 資金調達 制作 よく使われる用語集 流通 リソースガイド ◉日本版コントリビューター ・矢萩多聞/Ambooks ・相島大地/DOOKS ・edition kozo ・秋山 伸/edition.nord ・黒田義隆 黒田杏子/ELVIS PRESS ・小田晶房/hand saw press Kyoto ・Olivier Mignon/Keijiban ・潟見 陽/loneliness books ・大山光平/Newfave ・内沼晋太郎/NUMABOOKS ・中島佑介/POST ・高橋和也/SUNNY BOY BOOKS ・岡田和奈佳/when press ・米山菜津子/YYY PRESS ・山本佳奈子/オフショア ・中岡祐介/三輪舎 ・楢崎萌々恵・ウィリアム シャム/バーバリアンブックス ・濱田 晋 ・平山昌尚 ・ミヤギフトシ Pages: 44 Format: 215×140×4㎜
-
【予約】カルチャー系ニューオルタナティブ文芸誌『UGOU 01』
JPY 1,980(USD 12.55)
※ 11/10頃発送予定です。 みなさんはじめまして。 この度、青森県八戸市からカルチャー系ニューオルタナティブ文芸誌『UGOU』が誕生しました。 UGOUとは「烏合」のことです。「烏合の衆」といえばネガティブに聞こえますが、ここでの烏合は「規律も統一もなく寄り集まること」との意味で、誰もが自由に集まって、制約を受けず思ったように執筆できる本にしたいとの思いから命名しました。 この主旨のもと、執筆者の原稿をほぼそのまま掲載しております。執筆者それぞれの世界観を尊重し、数字表記などあえて統一しておりません。 執筆していただいた方はこれまで古本屋とブックバーを営む中で知り合った私の友人たちです。加えて豪華有名作家陣にも寄稿していただきました。有名無名問わず文章をお楽しみいただければ幸いです。 創刊号の特集は「好き」。モノだったりコトだったり、自由に寄り集まって様々な「好き」を自由に綴っています。 (UGOU「はじめに」より) ——————————————— 【執筆陣】 大橋裕之 くどうれいん せきしろ 又吉直樹 燃え殻 ほか計52名 206ページ
-
山下智道『世界秘薬紀行 アマゾン・アンデス編』
JPY 2,750(USD 17.43)
地球創生の謎を解く鍵「アヤワスカ」に薬草研究家・山下智道が挑む! 南米の広大な熱帯雨林で、先住民族が何千年もの間、脈々と受け継いできた聖なる儀式「アヤワスカ」。それは植物たちが記憶してきた大地の創生、そして生命の根源へと意識を遡らせる未知の扉だった。近代科学の常識を覆すシャーマニズムの世界観、植物と人間が真に共鳴し合う瞬間、そしてシャーマンハーブジャーナリスト・山下智道が極限状態の中で目撃した「地球の記憶」とは何だったのか。科学、オカルティズム、民族植物学の境界線上で、人類の失われた野生と精神性を呼び覚ます、衝撃の南米民族植物探検紀行! 判型:四六判 ページ数:448
-
マーガレット・ハウエル『マーガレット・ハウエルの暮らしと仕事』
JPY 3,960(USD 25.10)
SOLD OUT
デザイナー、マーガレット・ハウエルの審美眼と思想が息づく暮らしと仕事、そしてその背景にある揺るぎないスタイルに触れる、20年ぶりの新刊 「よいデザインとは、よく考え抜かれていて、暮らしの中で機能すること」 その考え方は、50年以上にわたり、マーガレット・ハウエルのものづくりの根底にあり続けています。 住まいやインテリア、家族など日々の暮らしと仕事が自然につながりながら育まれてきたマーガレット・ハウエルの世界。本書では、2024年に移り住んだ、シンプルでモダンなロンドンの住まいを撮りおろし。 サフォークのセカンドハウスや長年使い続けている家具や日用品も豊富なビジュアルとともに紹介します。 また、ブランドを象徴するシャツやリネン、ものづくりの現場とその根底にある思考まで、その歩みを最新の写真やインタビュー、本人提供の貴重な資料で紐解きました。 日本語・英語併記のバイリンガル仕様。暮らしを大切にするあなたにも、大切な人へのギフトにもどうぞ。 【本書目次より】 ・HOUSE IN LONDON ロンドンの家 ・COLUMN 母としてのマーガレット・ハウエル ・INSIDE MAKING マーガレット・ハウエルの視点や価値観、その根底にある思考 〈生み出されるもの/思考のかたち/はじまりのシャツ/家族の記憶/心惹かれる景色/もうひとつの風景〉 ・MAKERS ものづくりの現場 〈ロンドンワークルーム/フォックスブラザーズ〉 ・ICONIC ITEMS 時を経ても色褪せない名品たち 〈シャツ/リネン/ハリスツイード/コーデュロイ/ラグランコート/ドレス/スカーフ/ニットウェア/フォックスブラザーズ/ダッフルコート/ワークウェア/マッキントッシュ/レザー〉 ・SHOPS AND STUDIO ライフスタイルを提案する場所 〈ロンドン・ウィグモアストリート店/東京・神南店/MHL.〉 ・PRODUCT EDITS マーガレット・ハウエルの審美眼で選び抜かれたプロダクト 〈ニコラ・タッシー/朝日焼/アイソコン/モーン・テキスタイル/野田琺瑯/フレスコ/アーコール/開化堂/トーマス・ファーガソン〉 ・HOUSE IN SUFFOLK サフォークの家 A4判変型/128ページ 【著者】 1946年、イングランド・サリー州タッドワース生まれ。1970年に自宅を拠点に制作を始める。服は一過性のトレンドではなく生活の一部であると考え、素材やつくり、クオリティを大切にし、そのスタイルにこだわり続けている。 メンズ・ウィメンズウエアからホームプロダクト、カフェにまでカテゴリーを広げ、2026年9月現在ロンドン、パリ、フィレンツェ、そして日本各地にショップを展開する。 2006年『マーガレット・ハウエルの「家」』(集英社)を刊行しロングセラーに。
-
三宅香帆『「夫婦」不在社会』
JPY 1,320(USD 8.37)
忙しい現代、「仕事」と「家庭」を両立するにはどうすればいい? 昭和から令和にかけてヒットした小説、ドラマ、映画を分析して見えてきたのは、ディスコミュニケーションにあえぐ「夫婦」の姿だった――。 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『「好き」を言語化する技術』『考察する若者たち』 今最も注目の文芸評論家が「物語」を通して「家族の形」に切り込む! これからのパートナーシップのあり方を見直すための夫婦論。 ・【推しの子】、『THE FIRST SLAM DUNK』『汝、星のごとく』の共通点とは? ・月9ドラマ『海のはじまり』が描こうとしたものとは? ・なぜ村上春樹が描く「夫」は沈黙するのか? ・坂元裕二が『ファーストキス』でたどり着いた「夫婦」の形とは? ……etc. 日本を席巻した物語が浮き彫りにする問題ーー「夫婦」の不在。 どうすればパートナーシップのディスコミュニケーションは解消されるのか? それでもやはり思うのだ。「日本の物語に、もっと、夫婦がいてほしい」と。 なぜなら文芸は現実の欲望をうつすものだが、同時に、文芸は現実の欲望に影響を与えるものだから。 ーー三宅香帆 判型:新書 ページ数:240ページ 【著者紹介】 三宅 香帆(ミヤケ カホ) 1994年高知県生まれ。文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。2017年、大学院時代に『人生を狂わす名著50』を刊行しデビュー。2024年、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で「書店員が選ぶノンフィクション大賞 2024」大賞を、翌年には「新書大賞 2025」大賞を受賞。他の著書に、『娘が母を殺すには?』『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』『考察する若者たち』『文体のひみつ なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?』『ニュー日本文学史』など多数。
-
三宅香帆『娘が母を殺すには?』
JPY 2,420(USD 15.34)
「母」の呪いに、小説・漫画・ドラマ・映画等のフィクションはどう向き合ってきたのか?「母」との関係に悩むすべての「娘」たちに贈る、渾身の文芸評論! 「毒母」「呪い」「母がしんどい」「母が重い」――いまや社会現象となっている「母と娘の葛藤」は、フィクション作品の中でも繰り返し描かれ、その解法が探られてきた。 本書では、注目の若手批評家・三宅香帆の視点をもとに、「母と娘の物語」を描いた作品を分析し、「母娘問題」のひとつの「解」――「母殺し」の具体的方法を提示する。 「あまりに物騒なタイトルに、いささか驚いた人もいるかもしれないが、もちろん「母殺し」とは、物理的な殺人を意味するものではない。そうではなく、本書で主張したいのは、古来多くのフィクションが、息子の成熟の物語として「父殺し」を描いてきたように、娘もまた精神的な位相において「母殺し」をおこなう必要があるのではないか、ということだ。」――まえがきより 【本書で取り上げる作品一覧】 『イグアナの娘』『ポーの一族』『残酷な神が支配する』萩尾望都/『砂時計』芦原妃名子/『日出処の天子』山岸凉子/『イマジン』槇村さとる/『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子/『乳と卵』川上未映子/『爪と目』藤野可織/『吹上奇譚』『キッチン』『大川端奇譚』吉本ばなな/『銀の夜』角田光代/『凪のお暇』コナリミサト/『SPY×FAMILY』遠藤達哉/『Mother』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』坂元裕二/『くるまの娘』宇佐見りん/『愛すべき娘たち』よしながふみ/『私ときどきレッサーパンダ』ドミー・シー/『娘について』キム・ヘジン/『肥満体恐怖症』『最愛の子ども』松浦理英子/『母という呪縛 娘という牢獄』齊藤彩 【目次】 第一章 「母殺し」の困難 1 母が私を許さない 2 母が死ぬ物語―「イグアナの娘」『砂時計』「肥満体恐怖症」 3 「母殺し」はなぜ難しいのか? 第二章 「母殺し」の実践 1 対幻想による代替―1970~1980年代の「母殺し」の実践 2 虚構による代替―1990年代の「母殺し」の実践 3 母を嫌悪する―2000年代以降の「母殺し」の実践 第三章 「母殺し」の再生産 1 自ら「母」になる―もうひとつの「母殺し」の実践 2 夫の問題 3 父の問題 第四章 「母殺し」の脱構築 1 母と娘の脱構築 2 二項対立からの脱却 3 「母殺し」の物語 大きさ:127 x 13 x 188 mm 224ページ
-
【特典小冊子付】こだま『わからないまま母と生きる』
JPY 1,980(USD 12.55)
SOLD OUT
※ 書き下ろしエッセイ収録特典小冊子付き。 「どうかふつうにしていてくれよ」と願う私は、 「ふつうの娘で、ふつうの女であってほしい」と長年私に求めてきた母と同じかもしれない。 そう気付いて、少し変な母をそのまま受け入れることにした―― 衝撃のデビュー作『夫のちんぽが入らない』から約10年。 50歳を迎えた作家・こだまが、折り合いの悪い母との、ちょうどよい距離感を探っていく。 ウェブメディア「OHTABOOKSTAND」の大人気連載に大幅な改稿と書きおろしを加えた、最新エッセイ! 【目次】 それぞれの五十年 母の庭 私の特殊能力 せいちゃんの下北沢 私はどこにでも行ける 父と母の文明開化 おしまいの地でやり直す 新規ファン斉藤、再び 代理サーカス 祖父母の銭湯を求めて 一周忌という祭典 ルンバ地獄とケチおじさん あの光のひとつ 大谷だってこわい 春の副産物 レストラン白夜 田舎のおばさん 家を畳む 母の同行者 わからないまま母と生きる 【プロフィール】 こだま エッセイスト、作家。デビュー作『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)でYahoo!検索大賞を2年連続で受賞(第4回、第5回)、『ここは、おしまいの地』(太田出版)は第34回講談社エッセイ賞を受賞。ほか『いまだ、おしまいの地』、『縁もゆかりもあったのだ』『ずっと、おしまいの地』、『けんちゃん』、『虫の時間』(共著、秋月圓)など。 判型:四六判 ページ数:192ページ
-
【特典付】谷川嘉浩、朱喜哲編・三宅香帆ほか著 『はたらく人文知』
JPY 2,200(USD 13.94)
※ 特典:『はたらく人文知』発売記念 BOOK LIST付。 いま人文知の現場はどこにあるのか? 働きながら考える人のための人文知の現在地を、「実践者」たちが議論した記録。 「働く人にとって人文知とはどのようなものか」「人文知はそれぞれの仕事、暮らし、現場でどのような働きを持つのか」「人文知が誰も取りこぼさないようにするために何ができるか」――その手がかりになる視点や試みを示し、バラバラな現実に生きる私たちに共鳴する人文知の可能性を模索する。 編者は谷川嘉浩、朱喜哲。共著者の川口あい、工藤郁子、中路隼輔、水野太貴、三宅香帆、山本ぽてと、渡辺祐真のほか、ゲストに河村賢、小峰ひずみ、長門裕介を迎えた。 “健全な多様性を保つのにはどうすればいいか。それは、人文知の排除性を踏まえて、読者/ユーザーの範囲を意識的に広げることであり、そのために人文知を流通させる方法の多様性を考えることではないでしょうか。本書は、そうしたテーマについて考えた実践者たちの記録として読むことができます。”(谷川嘉浩「はじめに」より) “本書は、あなたを含む私たちがみんなで、大きなプロジェクトを、つまり一市民としてどう皆がよりよく生きるための社会を築けるかという絵図を、いっしょに描いて構想し、あらがうべき権力や正すべき構造を理解するためのボキャブラリーを共有しうるという、そんな可能性を示している。”(朱喜哲「おわりに」より) ◇第一部「人文知のユーザー」 誰に、なぜ人文知が求められているのか、どのように人文知は使われているのかなどの疑問について対話する。 ◇第二部「人文知の流通とメディア」 人文知の新しいユーザーを生み出すための流通のあり方について、人文知を流通させるメディアの特性や、伝え方の戦略について話し合う。 ◇第三部<前篇>「2020年代の時代精神」 社会学・心理学から哲学・倫理学へ——「正しさ」に敏感になった時代に、人文知にはどのような可能性と役割を持つのかを考える。 ◇第三部<後篇>「令和人文主義とは何か?」 ビジネスに役立ち手軽に摂取できる「ファスト教養」や、知識量を暗に誇示して自らを知的優位に置こうとする「教養主義」の両方を周到に避けた、第三の道としての「令和人文主義」とは何なのか。その実情や可能性について議論する。 判型・ページ数 四六・272ページ
