スタンダードブックストア
〒543-0056 大阪市天王寺区堀越町8-16
TENNOJI BASE
TEL 06-6796-8933 火曜定休
-
勝木俊雄 『桜』
¥946
花は桜──.古来より日本人はこの花を愛し,格別な想いを寄せてきた.里の桜,山の桜.豊かな日本の自然に育まれ,桜は各地で多種多様な姿を見せながら息づいている.都会にも咲く‘染井吉野’は,日本人の美意識を象徴する.植物としての基礎知識から,歴史・文化とのかかわりまで.心をとらえてやまない,花の魅力のありかを伝える.カラー口絵4ページ. ■編集部からのメッセージ 春が恋しくなる 年齢を重ねてくると桜の花が胸にしみるのは、なぜなのでしょうか。冬の寒さが厳しい年は、殊のほか、春の訪れが待ち遠しくなります。そうして待ちに待った季節が到来。満開の木々を見上げると、「ああ、今年もしっかり咲いてくれているな」と、まるで親しい友人と再会したときのような気持ちになります。本書は、桜の第一人者である著者に「生き物としての桜」という視点から、この花の魅力を語っていただきました。本書を読むと、いつもの春とは違った目で桜が見えてくるかもしれません。 pagetop 目次 カラー口絵4頁 はじめに 第一章 桜の基礎知識 1 日本の桜 2 桜のかたち 3 サクラの分類 第二章 ‘染井吉野’ 1 桜といえば‘染井吉野’ 2 ‘染井吉野’の生い立ち 3 命短き‘染井吉野’? 第三章 里の桜 1 人が創ったサトザクラ 2 多様な栽培品種 3 文化遺産としての栽培品種 第四章 山の桜 1 桜は生きている 2 サクラの一生 3 十種のサクラの楽しみ方 第五章 桜のこれから 1 温暖化と桜前線 2 桜の管理 3 植える桜の種類 4 新しい桜 桜に関する参考図書 おわりに 新書判 / 238ページ
-
平出 眞 編著『美味しい櫻 食べる桜・見る桜・知る桜』
¥3,300
本書は「食べる・見る・知る」の3つのテーマ見て愉しく、食して美味しい花「桜」。本書は「食べる・見る・知る」の3つのテーマでその魅力を掘り下げます。食べる桜の栽培・加工の様子や全国の桜スイーツ、桜レシピは必見。桜名所一覧や桜にまつわる歴史や物語も掲載され、日本人必携の一冊です。 春が待ち遠しくなる、春が何倍も楽しくなる、 桜の魅力がたっぷり詰まった一冊です! ●豪華な顔ぶれが登場! 菊乃井主人・村田吉弘氏、福聚寺住職であり芥川賞作家の玄侑宗久氏、桜守・佐野藤右衛門氏など各界の著名な方々の、特別インタビューや寄稿文を多数掲載。また、人気の女流画家・山岸泉琳氏による「泉琳桜」を贅沢に配した豪華な装丁も魅力です。 ●簡単でおいしい、桜のレシピつき 和・洋・中からパン、スイーツ・カクテルまで、桜を使ったレシピ27品を掲載。『アルケッチァーノ』『飃香』など人気店シェフによる絶品レシピをお試し下さい。 ●役立つ「名所一覧」と「さくら図鑑」 日本全国の桜名所150ヵ所と名桜60本を地図入りで紹介。また60品種の桜の図鑑が付き、お花見が10倍楽しくなります。 日本人が大好きな「桜」。 春のお花見は待ち遠しい行事の一つではないでしょうか。 そして桜は“見て愉しく、食して美味しい花”でもあります。 本書は、「食べる・見る・知る」の3つのテーマで桜のさまざまな魅力を紹介します。 「食べる桜」では、そのルーツや貴重な栽培加工の様子を取材。 また全国の桜スイーツを多数掲載し、食卓を春色に彩る桜レシピも公開しています。 「見る桜」では名所案内のほか、桜の芸術作品を、 「知る桜」では桜にまつわる歴史や物語を紹介。 ガイドとしても読み物としても楽しめる、日本人必携の一冊です。 【目次】 1章 食べる桜 桜とお菓子(とらや協力) 桜と和食(菊乃井主人/村田吉弘 氏) 食用桜の産地を訪ねる 食用桜のルーツを探る 全国 桜スイーツ&食とお酒めぐり(120店140品) おいしい桜クッキング(和洋中27品のレシピ付き) 2章 見る桜 桜の里にて (桜守/佐野藤右衛門 氏) (写真家/青野恭典 氏) (作家/玄侑宗久 氏) 日本三大桜名所 日本三大巨桜 全国の桜名所・名桜ガイド 描かれた桜 世界の桜 3章 知る桜 桜の基礎知識 桜と日本人 読まれた桜・書かれた桜 桜を植えた人・守った人 【編著者:平出 眞(ひらで まこと)】 名古屋市生まれ。株式会社 山眞産業・代表取締役。「桜の食材」を開発、桜餅や桜あんぱん以外の用途を開発提案したことにより、桜スイーツという新しいマーケットを創造した仕掛け人。また仕事を超えて桜への興味関心は尽きることなく、「桜」に関する活動がライフワークとなっている。日本さくらの会会員、日本花の会会員、桜ライン311サポーター。 判型 B5判 ページ数 160ページ
-
近田文弘『桜の樹木学』
¥2,508
私たち日本人は桜が好きです。 他の樹木とは比べようがないほど鮮やかに咲き誇る桜の花は,爆発的な春の喜びを感じさせてくれます。 同時に,花の盛りが短く,散り急ぐ花びらに,人の世の無情を感じとらせてくれます。 歓喜と無情・・・・・・日本人の心を強く揺さぶる桜を,桜の側から,いわば桜の本音として語らせたらどうなるのでしょう。 本書は,植物学的知識を用いて,桜とはいったいどういう存在なのかに迫ってみます。 植物としての桜,人間の文化的側面と桜の生き様,世界の桜と日本の桜の系統などなど,さまざまな角度描かれる桜の本音とは? 生物としての桜の本音を察してみると,人間が桜を観賞して感じる世界とは違ったものが見えてきます。 貴重で美しい桜の写真と繊細なイラストをふんだんに用い,資料としての価値も併せ持つ価値ある1冊。 存分にお楽しみ下さい。 【こんな方におすすめ】 ・桜が大好きな方 ・“生物”としての桜に興味のある方 ・桜を植物学的に見つめ直す1冊。今までにない価値ある1冊です。 A5判/208ページ
-
山折哲雄 『わが忘れえぬ人びと 縄文の鬼、都の妖怪に会いに行く』
¥1,540
宗教学の碩学が愛する先達に捧げる人物エッセイ。一人の師も必要とせず独立独歩の精神で生きた棟方志功、筑豊の子どもたちから古都奈良の仏像へ「命がけの転向の旅」をした土門拳、借り物でなく自前の哲学、歴史観、人間観を追求した梅原猛、西洋と東洋のあいだ、科学と宗教のあいだに橋をかけた河合隼雄。生きた世界も時代も異なるが、芯の部分において彼らに共通するものを見出しつつ、それぞれの魅力を味わい深い筆致でつづる。 判型: B6判変型 ページ数: 200ページ
-
谷崎潤一郎『夢の浮橋』
¥817
SOLD OUT
夭折した母によく似た継母。主人公は継母への憧れと生母への思慕から二人を意識の中で混同させてゆく。谷崎文学における母恋物語の白眉。〈解説〉千葉俊二 判型: 文庫判 ページ数: 216ページ
-
谷崎潤一郎『瘋癲老人日記 』
¥1,100
性に執着する老人を戯画的に描き出した晩年の傑作長篇。絶筆随筆「七十九歳の春」他、棟方志功による美麗な板画を収載。〈解説〉吉行淳之介/千葉俊二〈註解〉細川光洋 判型: 文庫判 ページ数: 360ページ
-
谷崎潤一郎 歌 棟方志功 板『歌々板画巻』
¥586
文豪谷崎の和歌に棟方志功が「板画」を彫った二十四点に、挿画をめぐる二人の愉快な対談をそえておくる。芸術家ふたりが互角にとりくんだ愉しい一冊である。 判型文庫判 ページ数96ページ
-
棟方志功 『板極道』
¥1,056
極貧の環境から奔放無類な個性を羽搏かせ、板画一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った感動あふれる自伝。〈序文〉谷崎潤一郎〈解説〉草野心平 判型文庫判 ページ数352ページ
-
村上春樹『デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界』
¥2,530
「僕の⼤好きなジャズ・レコード188 枚のことを書きました」 チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ……ジャズの⻩⾦時代に数多くのジャケット・デザインを⼿がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。 ⼿にとって⾒ているだけで素敵な⾳楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。 「デヴィッド・ストーン・マーティン(DSM)のデザインしたレコード・ジャケットを手にとって眺めているだけで、なんだか人生で少しばかり得をしたような気がしてくるのだ。(…)本書はあくまで、DSMのデザインしたジャケットをひとつの柱として、僕がジャズへの想いを自由に語る本、という風に考えていただけると嬉しい」(まえがきより) 大きさ: 154×215×18
-
【サイン本】大崎清夏『私運転日記』
¥1,980
※ 著者直筆サイン本です。 中原中也賞受賞詩人・大崎清夏による初めて丸ごと一冊日記の本。 “出会っても出会っても、歳をとればとるほど、自分のことをどこから話せばいいかわからない感じになっていくのだろう。だから深い関係がほしいのかもしれない。だから日記なんか書くのかもしれない” 「ほんとうにひとりのひとり暮らし」を機に、日記をつけ始めた詩人。 島での免許合宿、ソロハイク、初めてのドライブ…… 40代の広すぎる道を、確認しながら自分で運転してゆく日々が始まった。 “たぶん私はいま、自分の外に出ていきたいのだろう。 風で道の脇に落ちた、小枝のようなものになりたいのだろう。 そういう私自身を、じっくり引き受けてやりたいと思う” “忘れたくないことも、忘れがたいことも、早く忘れたいことも、日記に書いてしまえば、安心して忘れられる。すべて忘れても何ひとつ忘れることなんてないことを、日記を書くことは慰めてくれる” -- 装画・挿画:nakaban デザイン:横山雄 判型:B6変判 並製 雁垂れ ページ数:168ページ
-
秋峰善『夏葉社日記』
¥1,650
ありがたいことにスタンダードブックストアにお立ち寄りいただいた際のことも書いて下さってます。 ※「特典ミニペーパー(夏葉社への手紙=複製・1枚目)」付 「師匠への長い長いラブレター」 出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。 幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。 第2の青春、再生の物語。 文庫・上製本ハードカバー(カバー・帯なし)/200ページ
-
國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版』
¥1,320
『暇と退屈の倫理学』(2011年刊)の続篇として、著者・國分功一郎さんは、『欲望と快楽の倫理学』を構想しています。 その助走として、本増補新版は、新たな読者に向けて(価格を大幅に下げて)刊行されます。 『暇と退屈の倫理学』旧版刊行後、多くの書評に恵まれ、哲学以外の分野との連携を深めていった著者は、テレビやラジオ・雑誌・講演会・イベント等々で、広く知られるところとなりました。もっとも注目され期待される哲学研究者・若手論客と言えるでしょう。 440頁に達する本書をつらぬく著者の関心は、「人間らしい生活とは何か?」です。 パスカルの有名な断章「部屋にじっとしていられないから、人間は不幸を招く」を皮切りに、文化人類学、考古学、経済学、消費社会論、動物行動学、そして「退屈論の最高峰」と著者が考えるハイデッガーの『形而上学の根本諸概念』を渉猟し、答えに接近します。 平易な文体、熱く勢いある思考が、ポジティブで自由な生の可能性を拓きます。 「私たちはパンだけでなく、バラも求めよう。 生きることはバラで飾られねばならない」 ──このウィリアム・モリスの宣言を真正面から受けとめ、現在と未来に生かそうというのです。潑剌と、明るく、しかも、哲学的な根拠をもって、「私はこう考えた。みなさんはどう思いますか?」と問いかけます。 今回の増補新版にあたって、渾身の論考「傷と運命」(13,000字)を付しました。熊谷晋一郎さんとの共同作業の中で、著者が手にした概念が語られます。 【目次】 「わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。 生きることはバラで飾られねばならない」 明るく潑剌と、人生の冒険に乗りだすための勇気を! 新版に寄せた渾身の論考「傷と運命」(13,000字)を付す。 序章 「好きなこと」とは何か? 第一章 暇と退屈の原理論──ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか? 第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか? 第三章 暇と退屈の経済史──なぜ“ひまじん"が尊敬されてきたのか? 第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か? 第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か? 第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か? 第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか? 付録 傷と運命──『暇と退屈の倫理学』新版によせて 装幀: 有山達也 / 装画: ワタナベケンイチ 判型: B6判変型 寸法: 120×173×29 mm ページ数: 440ページ
-
【サイン本】橋本倫史『観光地ぶらり』
¥2,750
※ 著者直筆サイン本です。 行列に並んで観る絶景も悪くないが、そこで生活する人々の呼吸を聞き、その土地と対話する姿勢に感動を覚えた。——又吉直樹 話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。 絶景のなかに、何を見るか。 わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より) 大きさ:18.8 x 12.8 x 2.45 cm
-
なぎら健壱『アロハで酒場へ』
¥1,815
酒場の話を書かせたら天下一品。カメラに自転車、絵画と多芸多趣味で人生を楽しみ尽くしている「あこがれのオヤジ」。 古稀を迎えますます融通無碍に生きる達人の「頑張りすぎないけど、枯れもしない」生き方指南。 なぜ、こんな「こ隠居」の境地に至ったのか人生を振り返りつつ、「これから先」を楽しく生きるヒントを紹介。 248ページ 寸法 18.8 x 12.8 x 2 cm
-
森下 惠介『高野街道を歩く』
¥3,080
京都から大阪から、聖地高野山へ。 高野街道とはこの高野山へ向かう参詣道、信仰の道である。 長い歴史の中で、信仰と物流の道として発達した近畿の南北縦貫道。 かつての旅人と同じように歩いてみれば、今まで気づかなかった街道 の名残、人々の信仰や地域の歴史と文化が発見できる。 風光を楽しみ、歴史にふれる「現代版独案内」。 歩くからこそ見えてくるものがある。 写真235点・絵図57点・地図55点収載。 【目次】 はじめに 一 東高野街道――京都から河内を南へ 京都から淀、八幡へ(鳥羽街道) 八幡から洞ヶ峠へ 洞ヶ峠から郡津へ 郡津から星田へ 星田から打上へ 打上から四條畷へ 四條畷から野崎へ 野崎から石切へ 石切から瓢簞山へ 瓢簞山から恩智へ 恩智から安堂へ 安堂から古市へ 古市から富田林へ 富田林から錦織へ 錦織から長野へ 二 西高野街道――堺から東南へ 堺から福町へ 福町から長野へ 三 中高野街道――大阪から平野を通って南へ 平野から喜連、瓜破へ 三宅から松原へ 松原から美原、狭山へ 狭山から楠町へ 四 下高野街道――四天王寺を出発 天王寺から田辺へ 田辺から布忍、狭山へ 五 高野街道――長野から橋本へ 長野から天見へ 天見から紀見峠へ 紀見峠から橋本へ 六 奈良街道・中街道・和歌山街道――京都から奈良を経て橋本へ 京都から伏見へ(奈良街道、伏見街道) 伏見から宇治へ(古奈良道・宇治道) 伏見から長池・玉水・木津へ(奈良街道) 木津から奈良へ(奈良街道) 奈良から二階堂へ(中街道) 二階堂から田原本へ(中街道) 田原本から八木へ(中街道) 八木から五條へ(中街道) 五條から橋本へ(和歌山街道) 七 京大坂道――橋本から高野山へ 橋本から学文路へ 学文路から河根へ 河根から神谷、極楽橋へ 極楽橋から不動坂をへて女人堂へ 高野山 町石道 あとがき 参考文献/地図一覧 高野街道と呼ばれる街道は、都である京都から生駒山西麓を南へ河内国を縦断 して高野山をめざす「東高野街道」、堺から東南へ行く「西高野街道」、大阪 から平野を通って南へ向かう「中高野街道(上高野街道)」、大阪天王寺から 南に向かう「下高野街道」がよく知られており、これらはすべて大阪府内を通 過している。下高野街道は狭山で中高野街道と合し、中高野街道は西高野街道 に合した後、河内長野で東高野街道とも合してひとつの「高野街道」となり、 和泉山脈の紀見峠を越え、紀ノ川を渡って、高野山に通じていた。また、古く は京都からは、奈良を経由、奈良盆地を縦貫し、吉野川(紀ノ川)筋へ出る道 も利用された。この道は奈良時代以前の南海道であり、沿道の巨勢谷、宇智野、 真土山などを詠った万葉歌も数多い。 「はじめに」より A5判 縦210mm 横148mm 厚さ16mm 236ページ 並製
-
いしいしんじ『京都ごはん日記』
¥2,035
いしいしんじの「ごはん日記」が帰って来た!! 長野県の松本を後にした、いしいさんと園子さんの新天地、それは著者縁の地・京都。いしいしんじの感性を通じて新たな京都を発見できる一冊。 朝から創作。昼を過ぎれば、飲んで食べて唄って踊り、神社に本屋にレコード屋、錦やメトロをぶらぶらし、全国各地を飛び回る。鯖寿司、焼き鳥、お好み焼き、ビールに焼酎、さあ乾杯! 巻末特別付録「いしいしんじの京都地図」「美味しい店紹介」他 「園子さん、この家、おんなのひとや」 初めて家の前に立ち止まったとき、ここに住むことはわかっていた気がする。次に京都を訪ねたのはおよそひと月後、大家さんに挨拶し、不動産屋さんと契約を結ぶためだった。ここでまず、ぐらっと土地が揺れ、空間にあいた隙間から、妙なものがペロッと舌をのぞかせた。 京都という町、共同体、存在は、つくづくごっつい。(「まえがき」より) 単行本 46変形 / 352ページ
-
【サイン本】大前粟生『ピン芸人、高崎犬彦』
¥1,980
※ 著者直筆サイン本です。 「どうも。安西煮転がしです。僕、歳の離れた小さい弟がいるんですよ。僕が三十で弟が一三歳。八年前に僕の母親が再婚した時の、夫の側の連れ子がその子で。まあ言うたら義理の兄弟ですね。弟は今中学生で、一三歳って、言うたらそのー、多感な時期じゃないですか。こうね、急にね、腕にマジックで傷痕描いてほくそ笑んだり、それからー、なんかいかがわしいものでも見てたんかな、急にスマホの画面伏せたり。まあそういうのも、僕からしたらかわいくて、なんやかんや言うて、弟も僕のこと慕ってくれるんですよ。これは弟から聞いた話なんですけど、弟の中学に旧校舎があって、そこの木の階段が変な軋み方をするんですって。どう変かっていうと、なんか人の声みたいに聞こえるんです。これだけやったら怪談みたいやないですか、階段だけに。でもその声っていうのが独特で、あの……『松たか子ー』って。松たか子さんなんですよ。いや、どういうこと!? ってなって、学校中えらい騒ぎで、それで僕の弟が、いや、流石芸人の弟ですよね、階段の軋みとタイミング合わせて大喜利のお題を出すようになったんですよね。『全国民に聞いた、塩おにぎりをおいしそうに食べてくれそうな有名人、第二二位は?』『松たか子ー』『有刺鉄線の対義語は?』『松たか子ー』いや、なかなか尖ってますよね。それで弟を中心にその学校で大喜利が流行って、もう、とっかえひっかえ子どもらが階段の軋みに大喜利を聴かせてるんですよ。そんなある日ですよ、階段の軋みがね、『そりゃ私だって、私だってピーナッツバターサンドよりベーコンレタスサンド食べたいですよっ、ベーコンレタスサンド。ベーコンレタスサンドッ』って言ったんですよね。みんなぽかーんってなって。一瞬間が空いて、『うわこの階段、松たか子のドラマの台詞言ったでー』って、これまた大騒ぎになったんです。でもね、そんな台詞、松たか子さん、一回も言ったことないんですよ」 ――本文中「安西煮転がしのネタ」から引用 『芸人雑誌』の太田出版が送る、『おもろい以外いらんねん』大前粟生による世界初“ピン芸人”小説! Aマッソ加納の紹介(『アメトーーク!!』)によって業界の話題をさらった『おもろい以外いらんねん』に続く大前粟生「芸人本」の最新作は、これまで描かれることの少なかった“ピン芸人”にフォーカスをあてる。なぜか売れてしまったからっぽの芸人・高崎犬彦とネタ至上主義の芸人・安西煮転がしの10年間を追いかけることで、芸人にまとわりつく「売れること」と「消費のされやすさ」の葛藤を描く。 ※ 199ページ最終行の表記に誤りがございました。 深くお詫び申し上げますとともに、以下の通り訂正させていただきます。 誤 俺のことどうでもよくて。どうだった。あいつのネタおもしろかった? 正 どうだった。あいつのネタおもしろかった? 判型: 四六判上製 ページ数: 224ページ
-
【サイン本】佐川恭一『就活闘争 20XX』
¥1,980
※ 著者直筆サイン本です。 こんな地獄を乗り越えないと就職できない世の中、間違ってないか――? 20XX年の近未来、「ウルトラベビーブーム世代」の大学生たちが、今とは比べ物にならないほど激化した就職活動に挑む――。 主人公の太田亮介は、就職活動に熱が入っていない京都大学三回生。日本を牛耳る巨大企業「Z社」に入社するため、ようやく重い腰を上げて就活に臨むが……。 銃撃をかわしながら出身大学OBを探す「OB訪問」やSNSでの10万人フォロワー獲得をめざす「インターンシップ」、歴戦の就活猛者たちと激論をかわす「グループディスカッション」、そして多くの就活生が命を落とす「面接試験」。生死を賭けた選考に挑む就活生たちの悲劇を克明に描き、現代の新卒一括採用システムに一石を投じる、“就活エンターテインメント”登場! イラスト:サイトウユウスケ 判型 四六判並製 ページ数 320ページ
-
朱喜哲『人類の会話のための哲学』
¥4,180
「ローティという不世出の哲学者を、〈人類の会話〉の守護者であろうとし続けた人物として再発見する。」朱喜哲は、混沌とした現在の日本・世界でローティが注目されるべき意味を鮮やかに記した。 古代ギリシア以来の伝統につらなる哲学を筆頭として「唯一の真正な声」を求める営みは、ひとびとの小さな声をつぐませる。 「雑多で多様な複数の声たち」、その会話こそが人類が豊かに暮らす希望ではないか。 哲学者ローティは多くの批判を引き受けながら、その声たちを守ることこそを哲学の任務として引き受けた。 本書は、第一部はミサック、第二部はセラーズ、第三部はブランダムを中心的に扱うことで、先行研究から後世の視点も含め包括的なローティ像を描き出している。 また、同時に現代的な意義、政治や社会の状況に対してどのように参照しうるのかを明らかにした。 こうしてローティの思想を中心にプラグマティズムの意義が明らかにしていくことで、本書は古典から未来へ繋がる哲学の姿をも希望をもって浮かび上がらせる。 四六判 縦188mm 横128mm 284ページ 並製
-
岡本健+『「あなたが噛んだ」唄おぅ』
¥1,320
橋本貴雄くんの『風をこぐ』刊行記念個展&トークの際、おかもっさんと初めて会った。打上げには岡本さん以下3兄弟全員集合。親戚の冠婚葬祭のようであった。いろんな話をしたが例の如く内容はほとんど彼方に飛んでいった。オモロかった!おかもっさんはエエ人や!という記憶が心に置き去りにされ、おかもっさんにまた会いたい!という気持ちが沸いてくる。そして本書を読んで両親や祖母のことが昨日のことのように想起された。みなさんもおかもっさんに触れ、みなさんご自身の身近な人に触れてください…スタンダードブックストア/中川和彦 多岐にわたるジャンルでエディトリアルデザインを中心にグラフィックデザイナーとして活動されている岡本健+さんは、これまでモ・クシュラの本を多く装丁くださっています。今回は装丁のみならず、著者として文章と絵も手がけていただき、弔いとしての本づくりを試みました。岡本さんが子どもだった頃の思い出を綴った文章8篇と文章からビジュアライズされた絵23点が収録されています。 1965年、母・美容師、父・公務員の両親のもと大阪市東住吉区で生まれる。母親が東淀川区に「ファイン美容室」を開店し転居。3歳のとき、同じく美容師の祖母の教育方針により児童劇団に入団させられる。1970年、大映映画『ボクは五才』に主演。その後、中学まで芸能活動を続けるが自身の肥満といじめにより挫折。母親の母校、大阪市立工芸高校図案科を卒業の後、日下潤一氏が主宰するBグラフィックスにお世話になるが半年でドロップアウト。その後、上京。アン・ルイスが社長を務めるデザイン事務所や音楽関係のデザインを手がけた後、1994~2002年まで中垣デザイン事務所勤務。2005年、有限会社岡本健事務所を設立。 装丁:岡本健+ 判型:A5 判変形・並製 頁数:60ページ
-
田口史人編「校長先生のはなし」
¥1,870
戦後昭和の卒業記念レコードに残されていた86人のはなむけの言葉を読む一冊。田口史人編 名言、人生訓、叱咤と思いやり、示唆に富む言葉の向こう側に、教育の現場から定点観測された「生の昭和史」が見えてくる。 考えさせられてホロリとくる、誰もが体験したあの日の言葉たち。 四六判ケース入り 本体大きさ: 189×130×12 mm
-
田口史人「店の名はイズコ」
¥1,650
食本「あんころごはん」、土地本「と豆腐軒の想い出」と出してきた円盤/黒猫店主の文庫本三部作の最終巻は”店”と”物”の話です。 レコードや古物を買い集め、売り渡す、人から人へ、物が渡るときに触れ合ったり触れ合わなかったりする心と場所の話。 人と、物と、場所の事情が生んだ、不思議な話をいろいろ書きました、ユニークなできごと、哀しい話、優しい話を思い起こして綴りました。 これは「物体」との蜜月を終えた音楽へのレクイエムでもあります。 装丁は宮一紀、表紙も含め、たくさんのカラー挿絵は仙台の面白空間、駄菓子屋よしぎのの名物店長ジョンさんの描き下ろしです。 文庫判 105×148×22mm
-
田口史人「と豆腐軒の想い出」
¥1,540
食本「あんころごはん」に続く文庫シリーズ第2弾。小学生の頃の城跡巡りにはじまり、ライヴ・ツアー、トークショウなどで日本全国を歩き回ってきた著者が、各県の印象やエピソードを綴ったエッセイ集。お土地柄、人との関係、出来事、風景から淡く描く現代風土記。以前ハンドメイドのホッチキス留めで作っていた冊子の文章を元に、各県の話をさらに1本ずつ書き下ろし、沖縄をテーマにしたすこし長めのおはなしで構成したものです。 装丁は、「二〇一二」「あんころごはん」「骨折映画館」など、リクロ舎の本の多くを手掛けている「nobody」の宮一紀。本作では彼の子供が作った貼り絵に特殊な加工を施した装丁を施工しています。 文庫判 105×148×8mm
-
田口史人「あんころごはん」
¥1,320
黒猫・円盤店主によるはじめての「食」をテーマにした書籍 「味覚は記憶の上に築かれる。私の「美味い!」は、ここにある記憶たちによって作られた。誰にでもある食べ物の記憶たちが走馬灯のように紡がれる」 37本の食話に加えて、ゲスト執筆にて安田謙一、上野茂都、遠藤哲夫のお三方にもエッセイを寄稿していただきました。 装丁:宮一紀 挿絵:三村京子 文庫判 105×148×11mm