スタンダードブックストア
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ゴーストワールド 日本語版|ダニエル・クロウズ
¥1,650
SOLD OUT
『ゴーストワールド』日本語版 ダニエル・クロウズ 山田祐史+PRESSPOP LAB 訳 260mm × 17mm 80ページ ソフトカバー、本文 2色刷り 全米ティーンエイジャーのバイブル、待望の限定リプリント! アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作! イーニド・コールスローとレベッカ・ドッペルメイヤー、親友、ハイティーン、思春期、変化のな い日常、近づいてくる大人の世界、そしてふたりの異なった未来、本当の世界、 彼女たちの世界、遠いところ、ゴーストワールド、ふたりの女の子の物語。 “永遠の名作” -タイム誌 “「ライ麦畑でつかまえて」の現代版” -ヴィレッジ・ボイス紙 “2回目に読む時からがいよいよ面白い、って、これ一体何?” -魚喃キリコ 目次 ゴースト・ワールド ガレージ・セール パンク・デイ ザ・ファースト・タイム フッバ・フッバ ザ・ノーマン・スクエアー スマイル・アンド・リボン オクトーバー
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ペイシェンス|ダニエル・クロウズ
¥2,530
SOLD OUT
『ペイシェンス』 ダニエル・クロウズ 翻訳:高松和史 コミック・グラフィックノベル/翻訳 言語:日本語 ソフトカバー オールカラー サイズ:254mm ×195mm ×14mm 184ページ 数々のアイズナー賞&ハービー賞、PEN賞受賞作家でありアカデミー賞ノミネート脚本家でもあるダニエル・クロウズの和訳本!迫力のオールカラー! ライアン・ジョンソン監督の『ルーパー』やクリストファー・ノーランの『メメント』などを彷彿とさせる映画的な力作! ダニエル・クロウズによる永遠の愛の原始的無限空間を目指す宇宙的な時を超えた死の旅 極めてクロウズ的なサイケデリック・SF・サスペンス・ラブ・ストーリーであり、時空を超えて不条理な運命に翻弄される主人公の姿を通して、激しい破壊的衝動から深い優しさまで、人間という複雑な多面体が内包する実存的な混乱を鋭く描いている。キャリアを積み熟練の域に達した作家がオールカラーで繰り広げるその世界観は圧倒的な迫力と美しさで満ち溢れており、繰り返し読む度に新しい発見と驚きを与えてくれる。 タイムトラベルしながら展開する物語では、持つ者と持たざる者、終末的な希望のない時代に出現する危険なリーダー、出口のない貧困、死、などクロウズ的かつ今日的な題材を取り扱いその恐ろしさと絶望を容赦なく見せつけられるが、ハイセンスで高度な画力と乾いたユーモアがそれを彼独自のポップな世界観へと昇華し、最後にはそれらを超越して行けるという可能性を感じさせてくれる希望に満ちた物語であり、これまでコミック業界一の“人間嫌い”と言われてきた作家の新境地とも言える。
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鉄で造ったベルベッドの手袋のように|ダニエル・クロウズ
¥1,936
SOLD OUT
『鉄で造ったベルベッドの手袋のように』 ダニエル・クロウズ / 伯井真紀 訳 270mm × 180mm 184ページ ひたすら無表情で受け身な主人公であるクレイ・ラウダーミルクが、米国のどこかに存在するであろう不毛かつ不吉な町を、かつて彼の元を去った恋人を探して彷徨う。そこで出会うのは、三つ目の売春婦、サディスティックな警官、突然変異で体が半分魚になってしまったウェイトレス、植毛途中の男、目鼻口の無い犬等、実に奇抜なキャラクターばかり。謎を解明しようと、翻弄されつつひたすら彷徨う彼だが、やがて自分自身が何者かの陰謀にはまって行くことになる、、、 目次 1. SMOKE 2. HARUM SCARUM 3. あの・・・ 4. SALE 5. SHIT HAPPENS WHEN YOU PARTY NAKED 6. 火事はもう手がつけられなくなって 7. おじさんが樽に溜めた雨水でヒゲを剃った訳は 8. キキキキキキキッ 9. SMILE! 10. うるさい、うるさい、うるさい
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カリカチュア|ダニエル・クロウズ
¥2,178
『カリカチュア』 ダニエル・クロウズ / 中沢俊介 訳 265mm × 180mm 104ページ 「カリカチュア」・・・ 似顔絵書きで、都市から都市へと移動しながら毎 日様々な人物の顔を描くマルはある日不安定なヒップスター気取りの少女に出会 う事で自己欺瞞に気付き、空虚感に満たされる。 「ブルー・イタリアン・シット」・・・1970年代後半のニューヨーク市で、社会 不適応者である様々なルームメートに囲まれて終わる事のない日常を漠然と過ご す自意識過剰で孤独な18歳童貞青年の物語。 「ジーニコロジー」・・・ フォーク・シンガーでもある産婦人科を取り巻 く病んで行き場を失った現代に生きる人々の物語。 「グリーン・アイライナー」・・・メディアが作り出す様々なイメージに取り 憑かれた少女、モナ・ビードルの物語。(米国雑誌「エスクワイア」の小説 特集に掲載された初のコミック) その他合計9つの短編物語 目次 CARICATURE BLUE ITALIAN SHIT THE GOLD MOMMY MCMLXVI LIKE A WEED , JOE IMMORTAL, INVISIBLE GREEN EYELINER GYNECOLOGY BLACK NYLON
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ウイルソン|ダニエル・クロウズ
¥1,980
SOLD OUT
『ウイルソン』 ダニエル・クロウズ 中沢俊介 訳 285mm ×210mm、80ページ 米国を代表するコミック作家にしてアカデミー賞ノミネート脚本家であり、2012年には美術館で回顧展も開催され、今や泣く子も黙る勢いの奇才、ダニエル・クロウズによる待望の日本語訳新刊! 名作『ゴーストワールド』『ザ・デス・レイ』を描いた作家による初の描き下ろしコミック! 現代社会に住む一人のとてつもないエゴイストについての魅力的で、複雑で、素晴らしく愉快なポートレート! 『スヌーピー』の作者、チャールズ・シュルツに影響を受けたという1ページ1話完結の形式を取りながらも、表現方法は様々なスタイルを導入し実に多面的で飽きさせない。 恐れを知らない風刺的社会批判、深い感情表現、そして実に魅惑的な恐怖感の演出を内包した名作。 ”消化不良の人生” 今回ダンが描くのはウィルソンという一人の男性。彼は頑固で孤独な中年男で、愛しているのは飼い犬だけ。ずけずけと物を言う割には自分を取り巻く世界について実に盲目的だ。だがそれでも人との繋がりを渇望し、カフェで出会った見知らぬ人や友人を相手に一人よがりで高慢なとりとめのない持論を繰り広げるが、時折散りばめられる痛々しいまでに正直で自己否定的なユーモアが同情を禁じ得ない。 父親が亡くなり、完全に一人となってしまった彼は、別れた妻とよりを戻そうと彼女を探すが、その過程で自分と彼女の間には実は養子に出された娘がいることを知る。ウィルソンは無理やり三人で家族の関係を再構築しようとするが、それは悲劇的な結果に終わる事となる…… 我々は皆クロウズが描いた過去の作品の中にお気に入りのキャラクターを持っているはずだ。ウィルソンはそうしたキャラクター達と肩を並べるに等しいどころか彼らより遥かに抜きん出た強烈な存在だ。 ーニューヨーク・タイムズ クロウズの読者は、描かれた人々の感情を鑑賞するのではない。感情の集積を体験するのだ。それはまさに人生に似ている ーロサンゼルス・タイムズ 実に美しく描かれた胸に突き刺さるような社会論評。 ーパブリッシャーズ・ウィークリー
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mono. kultur #30 Chris Ware
¥1,650
SOLD OUT
『mono. kultur #30 Chris Ware』 200mm × 150mm 24ページ ※ 一部日本語訳付き(差し込み 4ページ) 毎号ひとりのクリエーターにじっくりとインタビューを行うベルリン発カルチャー・マガジン『mono.kultur』Issue30の2011年2012年冬号は、アメリカを代表するコミック作家Chris Ware特集号です。4ページの日本語解説冊子が付いております。 アメリカは成長をすることを忘れてしまったよう、と話すウェア。 CHRIA WARE:A SENSE OF THERENESS "The one thing I do'nt want to be is a storyteller" 彼の言うことに耳を傾けるな。 と、タイトルが付いており、カフカが小説で、エドワード・ホッパーが絵画で行ったような社会の暗部をあぶり出す作業を、コミックを駆使して行うウェアの作家論とその生活にせまります。 後半の作品ページは蛇腹状に広がる作りになっており彼の代表作が連なってゆきます。 また、カバーを外すと裏にも作品スケッチが描かれているという、なんとも凝った作りの号です。 Chis Ware(クリス・ウェア) 日本以上に「マンガは子供向け」という意識の強いアメリカにおいて、芸術性に富んだ絵作りと内省的な物語で、大人たちをも虜にさせたコミック作家、クリス・ウェア。コミック作家としては初めて、国際的に注目を集めるホイットニー美術館ビエンナーレに参加した他、様々な美術館での展示に参加する等、コミックの域を越えて注目を集めるウェア。代表作である「世界一賢い子供、ジミー・コリガン」シリーズ(PRESSPOP GALLERY)は和訳もされ、日本でも話題を呼んだ。主人公ジミーは、友達もいない、母親に溺愛されている中年男性。いわゆるアメコミの描くアメリカやスーパーヒーロー的な主人公たちとはほど遠い、陰鬱な世界を描く。さまざまなシンボリズムや時間軸を無視した展開など、既存のフォーマットから逸脱したストーリーテリングは、 ニューヨーカー誌をもってグラフィックノベルの「最高傑作」といわしめたほど。
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FAR COAST
¥4,400
SOLD OUT
『FAR COAST』 YUNOSUKE B5変判、192ページ 天地小口三方染め 藤原印刷 500部 イラストレーター/グラフィックデザイナーとして活動するYUNOSUKEの初作品集です。 デザイン事務所から独立後の留学中に遭遇した風景。再訪したロードトリップで手にした物。サンフランシスコをインスピレーションの源泉に、シンプルかつ軽やかな線で描き下ろしたアートブックです。天・地・小口の三方を青く塗装し、表紙にはシルクスクリーン印刷をしたタイトルステッカーを貼りつけました。 いつか夢見たカリフォルニアの空のように青い一冊です。 YUNOSUKE 1993年生まれ。広島県出身。イラストレーター/グラフィックデザイナー。サッカー選手志して上京後、大学時代にサッカー部の寮でイラストを描き始め、グラフィックデザン事務所勤務を経て独立。広告やアパレル、CDジャケットから店舗ロゴなど、幅広いジャンルのアートワークを手がける。
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小林ひかり『水晶体に映る記憶』
¥1,800
『水晶体に映る記憶』 小林ひかり 182mm × 127mm 128ページ 200部発行 ナンバー入り これは、私の水晶体に映した記憶の数々を、1冊の本に閉じ込めたものです。 そして、その記憶から掬い取った「自分の声」を忘れないための記憶でもあります。 私には、困った時に使っていた正確な定規がありました。しかしそれは昔、ぐにゃぐにゃに歪んでしまいました。それがもう使い物にならないとわかった時、どこかにあるだろう新しくて正しいメモリのついた定規を必死で探しました。でも、どこのもありませんでした。 中略 もしこの考えを採用するなら、次の瞬間からの行動はこうです。耳の穴をかっぽじって、必死に自分の声を聞くこと。何が美しくて、心地よくて、嫌で、苦しいのか。これまでポロポロと道中に忘れていった大切なことを思い出して、そこにある大切を両手で握りしめることだけを、しなければいけない。 他人が書いた本のフレーズをふと思い出して、本棚に手を伸ばすことがあるように、この本もまた、誰かの感性を揺さぶるかもしれません。そんなことが起きたら、とっても嬉しいです。未来のあなたの手の傍に、この本があることを願って。 ~はじめにより~ もくじ ・はじめに ・北の街で集めた真実 春 自分だけの真実を1つでも持っておけば、光を見つけていける 心地よいをかき集めるという言葉の強さ 申し送りされなかった言葉たち いつだってあの頃の気持ちを、思い出しながら 人生に正解はないと言いながら、正解めいた魅せ方をする社会とか しんどいことがあったら美味しいものを食べとけ、という話の内側 なんかあったら、食べ物を送るから大丈夫 誰かの知らない夏でもあった 人を知る時の、心地よい速さ はじまりの速度 ・西に思いを馳せて 獣の香水に惹かれるのは、自分がそうなりたいという説 いい匂いの詳細 仕事について 最後まで天邪鬼だけど、私はこの街が嫌いで、好きだった だってその方が身軽に動けるから 引越し前夜 ・西の街で思い出したこと まずは身の回りのことから 実現しなかった怖さと、私が出会ってきた神様達 私たちは、いつでも、何処にでも行けるのだから 0.8倍速 1人では思い出せないことも 優しいと言われて落ち込んでいました スーパーという社会の繋がり 13歳のハローワーク 感性が腐り始めた日 700円のネットショッピングがアラームだったりする こんな時代だから、嬉しいこと 10分の待ち時間で思い出す、私の死生観 悪夢は、甘いもので溶けていく 料理をするときの孤独が私にはちょうどいい 暮らしに宿る、ご縁と恩送り ・風のように、また次へ 今を心地よく生きると、小さな私が喜ぶという循環 表現について ハグしたくなるお洋服を羽織って 変幻自在に在り、話していたい 自分の癒し方がわからなくなったので 1人で生きることにあえて言及するなら 何もしなくても完成している空間で シャボン玉のようだと言ってくれた友人へ なんかわからないけど、流れが悪い時は いつだって心の中に異国への切符を 海に近い街へ ・後書き 小林ひかり 1998年生まれ。山形県出身。 note定期マガジン『水晶体に映る記憶』にてエッセイを更新中。
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26歳計画
¥2,200
SOLD OUT
『26歳計画』3刷り Yuya Mukumoto|椋本湧也 5/16(火)入荷予定です。 107mm × 174mm ガンダレ製本、212ページ ブックデザイン:脇田あすか 1500部(累計2500部) 3刷に寄せて、本書を作るきっかけになった沢木耕太郎さんが『深夜特急』の旅に出る前夜のエピソード「二十五歳」を寄稿して下さいました。 以前のものより、巻末4ページ増の改訂版となっております。 沢木耕太郎さんが乗合バスでユーラシア大陸横断の旅に出たのが26歳。高校生のときに『深夜特急』を読んでからというもの、「26歳」という年齢は自分にとって特別な響きを持ち続けてきました。 そしてやってきた26歳。奇しくも世界的なパンデミックが襲来し、渡航はおろか、家から出ることすらままならなくなってしまった。 そんな「旅の適齢期」に、この世界の26歳たちは一体何を考えているのだろう。身体的な移動が制限される中で、この想いを言葉にのせて、彼らに会いに旅に出てみよう。そしてその出会いの足跡を一冊の旅行記にしてみよう。そう思い立ったのです。(「はじめに」より) ルール 「26歳」をタイトルにした文章を自由に書いてください。 書き終えたら、あなたがいちばん魅力的だと思う「26歳の知り合い」にこの企画をつないでください。 こうしてつながった48人のエッセイが収められています。
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あまから手帖 2023年6月号
¥880
『あまから手帖 2023年』6月号 275mm × 210mm 136ページ 暑くなるにつれ、カレー欲がふつふつとわいてくるものです。カレーの季節がやってきたなぁと思わずにはいられません。風薫る5月に発売となる6月号はカレー特集です! 告白すると『あまから手帖』がカレー特集を編むのは14年ぶりのこと。お久しぶりねと、カレーに言われちゃいますよね。ちなみに小柳ルミ子さんの『お久しぶりね』がヒットしたのは1984年。シンボリルドリフの年ですね。 閑話休題。次号は雌状の時を経て、まるっとカレー。スパイシーな一冊です! 目次 2 食にかまけず 文=町田康 4 あま、から。 写真=長野陽一 6 からから料理帖 料理と文=冷水希三子 画=ヒラノトシユキ 11 モーニングは三文の徳 写真=赤鹿麻耶 15 編集長より 写真=池田宏 文=江部拓弥 18 「ラクシュミ」の35年。 文=沼由美子 写真=西島渚 24 スパイスカレーを始めた理由。 文=小林明子 写真=岡森大輔 32 たどり着いたらいつも印度。 文=廣田彩香 写真=エレファント・タカ 38 カツカレーの誘惑。 文=藤川満 写真=下村亮人 42 生駒山の中腹でスリランカカレー 文=福山嵩朗 写真=佐伯慎亮 50 アジアン・カレー・ジェネレーション 文=猫田しげる 写真=木下清隆 54 「バラ」一族の系譜 文=スズキナオ 写真=岡本佳樹 58 欧風カレーとモダン建築 文=竹内厚 写真=中村寛史 63 あまからcooking with Class S プレミア 74 ハリーと京都と黄色い部屋 写真と談=ハリー中西 文=穴田佳子 80 あなたの知らないインド料理の世界。 文=河宮拓郎 写真=高見尊裕 88 学食カレーの旅。 文=Kwmochang 写真=圭ゆうすけ 90 水野仁輔さんと京大カレー部。 文=中岡愛子 写真=塩崎聰 98 甲子園球場にはカレーがある。 写真=前康輔 98 船に乗って宿に行く。 文=船井香織里 写真=高見尊裕 100 味に魅かれて通う店 105 京都 芯を食らう 文=中井シノブ 写真=大道雪代 107 大阪 発酒オーライ 文=廣田彩香 写真=中島真美 109 兵庫 神戸のE面所 文=安田謙一 写真=山口謙吾 111 東京 浅草コンフィデンシャル 文=沼由美子 写真=萬田康文 113 #和食が知りたい 写真=Rina 114 あまからセレクション 123 関西「揚げもん」研究所 文=門上武司 写真=福森クニヒロ 124 日本ワイン、ようわからん 談=岡昌治 文=柴田くみ子 画=キンマキ 125 カレーは読み物 文=水野仁輔 写真=濱田晋 126 ダウン・バイ・ロー 文=豊田道倫 写真=百々武 128 故郷を離れて 写真=田附勝 130 ミライのレシピ 料理=山田英季 写真=青木柊野 132 アウト・オブ・タイム 133 あまからスーパースター列伝 134 こまから手帖 文と写真=駒場孝(ミルクボーイ) 136 クロージング・タイム 文=大竹聡 画=フジマツミキ
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山岳新校、ひらきました
¥1,980
『山岳新校、ひらきました』山中でこれからを生きる「知」を養う 奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット 編 堀田新五郎,作野広和,林尚之,坂本大祐,青木真兵,松岡慧祐,西尾美也,梅田直美(寄稿)伊藤洋志,仲子秀彦,中森一輝,八神実優,「みちのり」参加者のみなさん B5変形、208ページ コデックス装 一度走り出したものは、止められない止まらない。今必要なのは、惰性に流されず、慣性に埋没しない力ではないか? 「加速する社会からの撤退」をキーワードに、豊かな自然と歴史文化が根づく奈良・奥大和の地で、これからの人生を考える学びの場「山岳新校」。この取り組みを支える現状分析と思想=論考に加え、学校での実践の様子を収めた、記録集。 山岳新校 「加速する社会からの撤退」をキーワードに、豊かな自然と歴史文化が根づく奈良・奥大和の地で、これからの人生を考える学びの場。 目次 はじめに 1 学びの究極 鬼を脱落させる術の修得 堀田新五郎 2 地域の縮小にどう向き合うか 「縮充社会」の実現に向けて 作野広和 3 how toではなく、実質的な学びを 【対談】作野広和 × 堀田新五郎 4 若者と文化的退廃 都市から撤退できない私たちの小さな実践 松岡慧祐 PROGRAM1 みちのり 5 撤退的に生きること、 創造的に生きること 梅田直美 6 不登校の歴史と撤退 語る言葉と生のあり処を探る場所をつくる 林尚之 7 撤退的に生きるために オルタナティブな学びの場の可能性 【対談】林尚之 × 梅田直美 8 つまらないゲームに乗らないための術 ただ正面対決だけしている場合ではないが 逃げるだけでも息切れする 伊藤洋志 9 みちのりレポート 「みちのり」とは?2022年開校レポート PROGRAM2 山學院 10 山村で気づく「クリエイティブ」と「アニミズム」 【対談】坂本大祐 × 青木真兵 聞き手:八神実優 11 山學院レポート 「山學院」という場 2022年開校レポート PROGRAM3 芸術学校 12 つながりの中で捉える「芸術学校」 西尾美也 13 奥大和における芸術実践と 「最後」の練習 西尾美也 おわりに プロフィール 奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット 「知的撤退の研究―慣性の力学からの撤退可能性を探る」研究ユニット。日本の現況の諸問題、急速な人口減少、地方消滅、財政赤字、年金崩壊、環境激変……。これらを生活習慣病、慣性の力学として捉え、知的撤退の可能性を研究と実践を通じて提起する。
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【サイン本】金川晋吾『長い間』
¥4,950
『長い間』 金川晋吾 ※サイン入りです。 A4変型判 縦220mm × 横284mm 136ページ 『father』から7年、待望の写真集 20年以上行方知れずだった伯母・静江さん。 金川は、病院で身元引受人になりました。 昔からほとんど話した記憶もありません。戸惑いながらも撮影は続いていきました。 2019年5月19日 「今、春でしょ。そして、次は夏よね。次来てくれるのは夏やね」 と言うので、夏にもまた来る約束をする。一口ずつ、スプーンを静江さんの口に運んでいると、その行為は何か意味があるように感じられるというか、物質的なもの以外の何かを交換しているような気にもなる。静江さんに対して愛着、愛情のようなものを感じる。でも、それも最初だけ。一時間ぐらい一緒にいると、静江さんのコンディションが悪くなっていくのもあって、けっこうきつくなってくる。 (金川晋吾日記から) 金川晋吾写真集第二弾。2016年刊行の写真集『Father』では、失踪を続ける父親を被写体に、「ひとのわからなさ」を写真と日記で表現しました。今回の『長い間』では、伯母・静江さんとの関係を描きます。2010年、二十数年ぶりに病院で再会するところから始まります。それまで会話した記憶もなく、認知症でもあった静江さん。過去を共有することもなく、今ここでしかない関係は10年間続いていきます。写真46点と日記で構成。六本木クロッシング2022(森美術館)に出展。 版元から一言 金川晋吾は写真家としての才能も持ちながら、言葉でも最近注目を集めています。この伯母・静江さんとの関係を描いた「長い間」は、私小説とも読んでも楽しめる写真集です。 写真とテキストは、時に触れ合い、時に離れ、非常に繊細なバランスによって成り立っています。数多ある凡庸な写真集のように、相互が補い合ってひとつのイメージを築くようなものとは一線を画します。手にとって何度も読み、何度も写真を眺めいると、その意味がわかると思います。 デザインは、デザイナーでありフェミニストでもある宮越里子に依頼しました。自由奔放に生きてきた静江さんには、ある意味「不良」です。「不良に祝福を」というテーマも、デザインのテーマのひとつにもなっています。手書きのタイトルでエンボス加工。手に取りたくなる装丁に仕上がりました。 金川晋吾(カナガワシンゴ) 三木淳賞、さがみはら写真新人奨励賞受賞。2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久との共著、フィルムアート社)刊行。近年の主な展覧会、2019年「同じ別の生き物」アンスティチュ・フランセ、2018年「長い間」横浜市民ギャラリーあざみ野、六本木クロッシング2022など。 略歴 1981年 京都府生まれ 2006年 神戸大学 発達科学部 人間発達科学科 卒業 2010年 東京藝術大学 大学院美術研究科 先端芸術表現専攻 修士課程 修了 2015年 東京藝術大学 大学院美術研究科 先端芸術表現専攻 博士課程 修了
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【サイン本】金川晋吾『いなくなっていない父』
¥1,870
『いなくなっていない父』 金川晋吾 ※サイン本です。 四六判 縦188mm × 横129mm 266ページ 気鋭の写真家が綴る、親子という他人。 千葉雅也氏(哲学者、作家)、小田原のどか氏(彫刻家、評論家)、 滝口悠生氏(作家)、激賞! 著者初の文芸書、衝撃のデビュー作。 その後のことを知っている私には、父のことを「失踪を繰り返す父」と呼ぶのはどうしても過剰なことに思える。私がそう思うのは、「父がやっていることなんてそんなにたいしたことではないんです」と謙遜するような気持ちもあるが、本当のところは、「父という人は、『失踪を繰り返す』という言葉で片づけてしまえるような人ではないのだ」と自慢げに言いたい気持ちのほうが強くある。――(本文より) 『father』にて「失踪する父」とされた男は、その後は失踪を止めた。 不在の父を撮影する写真家として知られるようになった著者に、「いる父」と向き合うことで何が浮かび上がってくるのか。 時に不気味に、時に息苦しく、時にユーモラスに目の前に現れる親子の姿をファインダーとテキストを通して描く、ドキュメンタリーノベル。 金川晋吾(カナガワシンゴ) 写真家。1981年京都府生まれ。神戸大学発達科学部人間発達科学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久との共著、フィルムアート社)刊行。 近年の主な展覧会、2018年「長い間」横浜市民ギャラリーあざみ野、2022年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」森美術館など。三木淳賞、さがみはら写真新人奨励賞、受賞。
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【サイン本】愛は時間がかかる
¥1,980
SOLD OUT
『愛は時間がかかる』 植本一子 ※サイン本です。 四六変型判、192ページ 「誰かのつらさに、大きいも小さいもない」3カ月にわたる、トラウマ治療の記録を書く。『かなわない』の著者による、4年ぶりの新刊! [目次] はじめまして おひさしぶりです こんな自分と生きる 助走 トラウマ治療⓪ 遺言のようなもの 私は守られていた トラウマ治療① 三人のハイムシナジー お椀を買いに行く トラウマ治療② 砂金葉山の砂 トラウマ治療③ 私は愛されていた トラウマ治療④ 五年 同じ名前 トラウマ治療⑤ 拝啓中野先生 未来の鋳型 トラウマ治療⑥ あかるいあきらめ あとがき 植本一子(ウエモトイチコ) 1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で荒木経惟より優秀賞を受賞し、写真家としてのキャリアをスタート。2013年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影をライフワークとしている。主な著作に『かなわない』(タバブックス)、『家族最初の日』(ちくま文庫)など。
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われわれの雰囲気
¥1,430
『われわれの雰囲気』 植本一子 / 碇雪恵 / 柏木ゆか ※※帯の色はランダムに発送します。 188mm × 108mm 124ページ 装画 近藤聡乃 装丁 川名潤 校正 藤本徹 協力 柴山浩紀 ピコちゃんが倒れた! 約束の時間に友達が来ない。音沙汰もない。何かがおかしい。嫌な予感がする...... 。その予感は的中、友達はいまICUにいて、意識がないらしい。でも、コロナ禍では病院へかけつけることもできない。 目を覚まさない友達をめぐる日々の記録と、意識を取り戻してからの本人による日記を収録。 目次 はじめに 何をみてもピコを思い出す 植本一子 ピコちゃんが未読だった時のこと 碇雪恵 * おわりに 怪我と入院の雰囲気 柏木ゆか 植本一子(うえもと いちこ) 1984年広島県生まれ。写真家。2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、「下北沢に自然光を使った写真館 「天然スタジオ」を立ち上げる。著書に『かなわない』など。 碇雪恵(いかりゆきえ) 1983年北海道生まれ。ライター。2022年11月に自主制作本『35歳からの反抗期入門』を発売。新宿ゴールデン街のバー「月に吠える」金曜店番。 柏木ゆか(かしわぎゆか) 1983年神奈川県生まれ。CINRA所属。人事・労務担当。国家資格キャリアコンサルタント。
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つぶやかなかったことばかり
¥550
『つぶやかなかったことばかり』 碇雪恵 A5判、24ページ ホッチキス綴じ Twitterの下書きから4つを取り出し、投稿しなかった理由とその短文に付随するあれこれを、それぞれ3,000字程度書いたZINEです。
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【サイン本】踊るように寝て、眠るように食べる
¥1,320
SOLD OUT
『踊るように寝て、眠るように食べる』 ひらいめぐみ ※サイン入りです。 文庫判、152ページ 2022/11/1〜2023/3/31までの日記と、日記に登場した「もの」や「こと」をテーマに書き下ろしたエッセイ6篇を収録しています。 003~131 ・2022/11/1〜2023/3/31までの日記 134 ・名付け親 137 ・果物一軍選手権 140 ・旨みは横に増さない 142 ・日本に初めて来た日 145 ・変わらない 149 ・饒舌な生きもの
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死ぬまで生きる日記
¥2,090
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『死ぬまで生きる日記』 土門蘭 四六判 縦188mm × 横128mm 264ページ 日常生活はほとんど支障なく送れる。「楽しい」や「嬉しい」、「おもしろい」といった感情もちゃんと味わえる。それなのに、ほぼ毎日「死にたい」と思うのはなぜだろう? カウンセラーや周囲との対話を通して、ままならない自己を掘り進めた約2年間の記録。 版元から一言 大反響を呼んだWEB連載が書籍化! 生きづらさを抱えるすべての人におくるエッセイ。 「人は直線的ではなく、螺旋的に変化していくものです。ぐるぐると同じところを通っているようでも、少しだけ深度や高さが以前とは異なっている。だから、前とは全然変わってないなどと、落ち込むことはないんですよ」(本文より) 目次 はじめに 第1章 私は火星からやってきたスパイなのかもしれない 第2章 「『死にたい』と感じてもいいのだと、自分を許してあげてください」 第3章 「自分で自分の『お母さん』になれたらいいですね」 第4章 「肯定も否定もせずに、ただ感情に寄り添ってみてください」 第5章 「『解決しよう』と思わなければ、問題は問題ではなくなるんです」 第6章 「私はずっと、日本人になりたかったんです」 第7章 「『過去』は変えられなくても、捉え直すことはできます」 第8章 「あなたは、必死に生きようとしています」 第9章 地球以外の場所で、ひとりぼっちでものを書く人たち 第10章 居心地の良いように「火星」を作り替えていけばいい 第11章 「生きている限り、人と人は必ず何かしらの形で別れます」 第12章 「書いて、読むことで、私たちは何度でも出会えます」 最終章 「お守り」を感じながら生きていく 終わりに 土門蘭(ドモンラン) 1985年広島県生まれ。小説・短歌などの文芸作品や、インタビュー記事の執筆を行う。著書に歌画集『100年後あなたもわたしもいない日に』(寺田マユミとの共著)、インタビュー集『経営者の孤独。』、小説『戦争と五人の女』、エッセイ『そもそも交換日記』(桜林直子との共著)がある。
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好きよ、トウモロコシ。
¥1,650
SOLD OUT
『好きよ、トウモロコシ。』 中前結花 B6判 縦182mm × 横128mm 154ページ 人の心の機微やノスタルジーを繊細に描く文章に定評があり、Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト 中前結花の初エッセイ集。 書き下ろしを含む全14編を収録。 装画、挿絵は、イラストレーターの北村人。 「どんぐりを拾うみたいに、プールのなかで宝探し遊びをするみたいに、ビービーダンを集めるみたいに。とりとめもないけど、わたしにはきらきら光って見えたもの。そんなものを集めてそっと書いてみようと、この本はそういうわけなのです。」(「はじめに」より) <目次> 「ぼく、賛成です」 赤に光る回鍋肉 わたしのタイプライター 踊るほっぺ ミイラの朝 真夜中はヒーロー プールの底で考え中 ここは下北沢 宇宙のカレ ラジオのスター ホワイトアスパラふたつ ベンッ お住まいはどちら? 好きよ、トウモロコシ。 中前結花(ナカマエユカ) 兵庫県生まれのエッセイスト・ライター。3歳から絵日記で毎日をつづり始める。2010年に上京。会社員を経て独立し、現在は多数のWebメディアで執筆中。本書が初のエッセイ集となる。
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【サイン本】From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023
¥1,760
『From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023』 今日マチ子 ※サイン入りです。(サインは写真のものと異なる場合がございます) ※ポストカードと栞2種、角田光代さんの4ページの冊子「2022年という居場所」が付いてます。 B6判 縦182mm × 横128mm 192ページ・オールカラー 今日マチ子さんの視点で綴る、2022年4月ー2023年4月までの記録。本書では東京、福島、この一年で訪れた風景が描かれます。 2020年4月の緊急事態宣言以降、今日マチ子さんはコロナ禍に揺れる人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けてきました。2021年には「DIstance わたしの#stahome日記」、2022年には「Essential わたしの#stahome日記2021-2022」を刊行しました。本作は「#stayhome」シリーズの完結編となります。 今日マチ子 東京都出身。東京藝術大学、セツ・モードセミナー卒。自身のブログで、ほぼ毎日更新している1ページのショートマンガ『センネン画報』が単行本化され注目を集める。2005年に第1回「ほぼ日マンガ大賞」入選。2006年と2007年に『センネン画報』が文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に2年連続で選出。2010年に『cocoon 』、2013年に『アノネ、』がそれぞれ、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。2014年に『みつあみの神様』で手塚治虫文化賞新生賞、2015年に『いちご戦争』で 日本漫画家協会賞大賞(カーツーン部門)を受賞。その他の作品に『みかこさん』『かことみらい』『U』『5つ数えれば君の夢』など多数。
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【サイン本】Distance わたしの#stayhome日記
¥1,650
SOLD OUT
『Distance わたしの#stayhome日記』 今日マチ子 ※サイン入りです。 ※栞はどちらか1枚入ってます。 B6判 縦182mm × 横128mm 192ページ 並製 オールカラー 2020年4月の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になっていく人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けた今日マチ子さん。頑張る人にそっと寄り添うような視点で描かれた一冊です。 「変わる世界の中で、変わらない風景がある。そのことを、きっと、ぼくたちはいつか思い出す。十年後、二十年後、三十年後。もしかしたら、この世界に別れを告げるときに。懐かしい思い出として。 大切な風景。愛おしい場所、人。今日さんの本を開きさえすれば、ぼくたちは、きっと、みんな思い出すことができるのだ。」(高橋源一郎・別紙解説より)
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【サイン本】Essential わたしの#stayhome日記 2021-2022
¥1,650
SOLD OUT
『Essential わたしの#stayhome日記 2021-2022』 今日マチ子 ※サイン入りです。 ※栞はどちらか1枚入ってます。 B6判 縦182mm × 横128mm 184ページ 2020年4月の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になっていく人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けている今日マチ子さん。 2021年4月ー2022年4月までのイラストと日記を記録した作品集。 オリンピック、ワクチン接種など、大きく揺れた2021-2022年。普通の人の、何気ない1日を、美しい色彩で記録しています。 著者プロフィール 今日マチ子 (キョウ マチコ) (著/文) 東京都出身。東京藝術大学、セツ・モードセミナー卒。自身のブログで、ほぼ毎日更新している1ページのショートマンガ『センネン画報』が単行本化され注目を集める。2005年に第1回「ほぼ日マンガ大賞」入選。2006年と2007年に『センネン画報』が文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に2年連続で選出。2010年に『cocoon 』、2013年に『アノネ、』がそれぞれ、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。2014年に『みつあみの神様』で手塚治虫文化賞新生賞、2015年に『いちご戦争』で 日本漫画家協会賞大賞(カーツーン部門)を受賞。その他の作品に『みかこさん』『かことみらい』『U』『5つ数えれば君の夢』など多数。
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【特装版】SWITCH special edition COMME des GARÇONS 50th Anniversary Issue
¥11,000
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『SWITCH special edition COMME des GARÇONS 50th Anniversary Issue』特装版 A4判、416ページ 特装版(黒・上製クロス貼り) 雑誌「SWITCH」が追いかけてきた コム デ ギャルソンの軌跡を余すことなく収録した、 完全保存版の特別編集号 川久保玲がデザインするCOMME des GARÇONSの世界に、わたしたちはいつも革新に満ちた新しい何かが始まる時の、美しい混沌を見ることができる。次にどうなるのか、わたしたちは創造の目撃者なのだ。たえず新しいデザインに挑戦する勇気、川久保玲の視点を通じてわたしたちはクリエイティブとビジネス、時を牽引する滑車としてその二つの要素を重ね合わせた至福を見つめることができる。COMME des GARÇONS 50年の軌跡を振り返るのではなく、明日の50年に向けてこの特集はある。なぜなら川久保玲の世界は未来を指し示す芸術だからだ。 “コム デ ギャルソン全表紙巻頭特集”を収録 国内のメディア取材に応じることのなかったデザイナー・川久保玲の1万5千字独占ロングインタビューを掲載し話題となった2015年「SWITCH」初のコム デ ギャルソン表紙巻頭特集をはじめ、ロンドン、銀座、ニューヨークのDOVER STREET MARKETを現地取材した特集、川久保玲がイヴ・サンローラン以来の現存するデザイナーとしてメトロポリタン美術館で特別展を行った様子を現地取材し、展覧会に訪れたビョークの独占インタビューを掲載した特集など、全5冊の「SWITCH」表紙巻頭特集を収録。さらに1988年から1991年の間に発行されたビジュアルマガジン「Six」8冊全ページ掲載、1990年に制作された「コム デ ギャルソン・ファニチャー」カタログの誌上復刻、そして2008年から2023年までに制作されたコム デ ギャルソン「DM」を撮り下ろしで収録します。 川久保玲最新ドキュメント&コム デ ギャルソン23-24AWコレクション掲載 今年3月のパリ・ファッションウィークでの川久保玲を追った最新ドキュメントに加え、写真家・操上和美撮り下ろしによるコム デ ギャルソン23-24AWコレクションを掲載。さらに1996年に写真家・清野賀子が撮り下ろしたファッションストーリーの誌上復刻に加え、「SWITCH」がこれまで記録し続けたコム デ ギャルソンのコレクション・ファッションストーリーをすべて収録。その他にスタイリスト北村道子、サカナクション山口一郎がコム デ ギャルソンの魅力を語るインタビュー(北村道子インタビューは新規語り下ろし)。宮沢りえ、平手友梨奈、市川染五郎など、「SWITCH」誌面でコム デ ギャルソンを纏った表現者たちのポートレイトも収録します。
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にき|蟹の親子
¥880
SOLD OUT
『にき』 蟹の親子 A6(文庫)判 183ページ 「日記」のリトルプレスです。 2020年4月、疫病流行のさなかで始まった日記の専門店での店長職。 これだ、と思った仕事に出会ったのも束の間精神を病む。 気付けば2021年4月。 病名が分かってから約五ヶ月が経とうとしていた。 臥す日々と対照的に、賑やかになっていく店。 ワクチン接種、オリンピック開幕、別れと引越し。 毎日の記録のほか、ささやかな日記論をまとめた一冊。 「日記屋」で働く いま、私は関西圏に住みながら東京・下北沢にある日記専門店「日記屋 月日」という店で、業務委託社員として働かせてもらっ ています。「日記屋 月日」とは、日記好きが集う拠点です。主に取り扱っている商品は出版された「日記本」。新刊本のほか、セレ クトされた古書や自費出版本(リトルプレス)を置いています。勿論、日記帳も。店主の内沼さんもスタッフも日記が好きだし、 何らかの形でみな日記をつけています。 月日は2020年4月疫病流行の最中にオープンし、なんとか、今に至っています。(中略) この時期、私は可愛がっていたハムスターと犬に立て続けに旅立たれてしまったのと、転職活動がうまくいかないのとで悩んでい ました。最終選考まで残った面接で頭が真っ白になり、何も言えなくなった場面を何度も思い返す日々。次の「したいこと」が湧 き出てくるまでの時間を繋がなくてはと思いながら、派遣社員として広告代理店で雑務を行う毎日でした。少し引いた所から見て みれば、場面ごとに楽しいこともあったでしょうが、ペットロスによる喪失感もあり、孤独を感じていた気がします。孤独という か、無能感でしょうか。 何をしても続かない、ガッツがない。自己否定の繰り返しです。「したいこと」を優先した先に何が待っているのか。こわかった です。そんな自分が、唯一惹かれたのがその「日記屋」なるものでした。ふと「そんなに気になるなら内沼さんに話を聞きに行け ば良いのでは?」という考えが浮かびます。かつて使っていた名刺入れを漁ると、前職でお世話になった時に頂戴したものが残っ ていました。勢いで「何かお手伝いできることがありませんでしょうか」といった要旨のメールを書く。普通の履歴書と、日記に まつわる経歴書のデータを添付しました。そこには、これまでの日記体験を具に書き込みました。それがこれです——。 (「ささやかな日記論」より) 一日通して橋本治の『恋愛論』を読み返していた。初めて読んだときの自分とあまり変わっていないことに気付き恥ずかしくなる。 橋本治によれば、人を好きになるというのは、自分と似ているところと違っているところが相手にちょうど半分ずつある状態であり、 しかもその違っているところを、自分がそのままにしておくことだという。そして破局はその逆で、だんだん似せようとして、相手に 合わせていくことが無理になっていくことで起こるのだと。 私が五年も六年も同じ人を好きでいるのは、こういうことなのかもしれない。 夜はバターチキンカレー。若干、胃もたれ。(2021年8月4日(水)の日記より) 蟹の親子 1991年生まれ。現在、関西在住。 大学事務、書店勤務を経て日記専門店「日記屋 月日」の店長 を2020年4月から2021年10月まで勤めた一般市 民。日記をつけることや、読むことについての考えを今回初め てまとめました。Twitter:@kani_oya